切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

若冲画譜からー貴船菊

「花いけに蓮の実いけて飛ぶを見ん」(正岡子規

蓮の実は何処かの屋台で食べた事があるような気はするのですが、あまり見かけたことはなく、記憶が実に希薄ですが、真っ黒の結構大きな実ですね。

「まっすぐといふこと蓮の実飛んで」(星野麥丘人)

飛ぶと言えば、昨晩はまた羽生君のジャンプが気になり、テレビで映像が見られる前に結果を知ってから気を落ち着けて見るのが健康の為にはいいのですが、昨晩はライブだったようで、顔を手で覆いつつも目だけは隙間からそおっと覗いていましたが、最初の滑り出しだけで緊張度がこちらまでヒシヒシと伝わって来て結局見てられません。

「笑って飛び怒っては飛び蓮実無し」(正岡子規

今朝の新聞記事を読んで改めて羽生君の凄さを知りました。彼は滑った後、踏み切った氷の痕跡から修正の箇所を分析するのだそうです。ただ単に、その場その場の行き当たりばったりの運気で飛んでいるのではないのでなすね。今更失礼この上ないの認識ですが、緻密な技の詰めがあるのですね。明日は投票日。今日はラジオから何度各党の代表演説を聞かされた事か。この方達には、これまでの為した痕跡を修正するなどという緻に密な政策はあるのでしょうかしら。ただただ今は議員になれるか普通の人になるかの瀬戸際だけなのでしょうね。

「極楽へ蓮の実飛んでしまひけり」(正岡子規

 

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私も、少し「何とかなるさ」の行き当たりばったりのやり方を軌道修正したいものです。切る前は、これでもいつも思うのですが、切り出したら仕上げる事だけに気が逸り緻密さはどこかへ飛んでしまいます。

 

“Regardez à deux fois avant de sauter.”

 

若冲画譜からー南天

「団栗を拾ひしあとも跼(かが

)みゐる」(石田郷子)

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さて、だれがしたいたずらでしょうか。近所の側溝に雨で落とされた団栗が集められ誰に供えるでもなく並んでおりました。

「団栗を掃きこぼしゆく箒かな」(高浜虚子

 

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Qui voit le chêne dans le gland voit Dieu dans le chêne.

 

若冲画譜からー八丈菜

「散り敷きてそぼろの如く金木犀」(松田邦子)

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「金木犀散り敷く道を踏みあぐね」(鎌倉喜久恵)

東京の今日の気温は12度だとか。雨もよく降りテレビに映る街頭の人々の姿は完全に冬装束。私もすでにカイロのお世話になっています。

「金木犀しづかに時を降らせたり」(中根美保)

あれよあれよと年末が気になり出します。巷では来年のカレンダーだけでなく、「喪中はがき」の案内に、お節料理の申し込みでしょうか。気持ちばかりが逸り、身体がついていかないようです。台風も週明け上陸するとか。何だか夏と冬が競い合っているようですね。天気予報とニラメッコの日々。ご自愛くださいませ。

 

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母が残した書道用の短冊が沢山出て来まして何とか利用方法はないかと、その幅に合わせて若冲の植物画から切ってみましたが。結局短冊jに貼ると透明感がなくなり、硬質プレートに挟むことにしました。透ける和紙の色が綺麗で気に入っていますが、最も高い和紙です。

“Le vide nous attend à tout moment.”

アニメからーおげんさんといっしょ

「日は過る梢の柿と見あひつつ」(夏目成美)

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通り道のお宅の柿が日に日に赤くなります。

「柿たわわ誰も褒めてはくれもせず」(山田六甲)

私は通る度に「えらいぞ」と褒めてますよ。

「取尽す梢に柿の入日かな」(望月床屋)

幼き頃、庭には何本柿の木があったのか。竹竿で母がとことん取りつくした吊るし柿にしようと、夜なべしては剥いていましたが、今は鳥様達の馳走になっているのでしょうか。今はスーパーに並んだ柿を食するだけとなってしまい、本当のもぎたての柿の味は薄れていきます。人工甘味料に毒されているのでしょうか。出来合いの御惣菜にはご飯にも砂糖がはいっているのだとか。人間の味覚は鈍り続けるのでしょうね。そうして、儲かるのは、ダイエットを謳うメーカーばかりとは...

 

漸くやりたかった「おげんさんといっしょ」画像をコラボして切絵を作ってみました。まだまだ、似顔絵は修行中です。

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Le Plaqueminier du Japon (Diospyros kakiThunb., 1780) est un arbre de la famille des Ébénacées, genre Diospyros, originaire de Chine, principalement cultivée pour son fruit, le kaki. Il est parfois appelé Figuier caque et plus rarement Plaqueminier kaki.

 

 

 

アニメからーMetal Gear Solid

「娘の赴任林檎の風の抜くる部屋」(及川輝子)

引っ越しのサカイのCM。「林檎一緒に食べられるね」がよくテレビから流れて来ますが、あれをどうしても受け入れられないのが私だけかと思いきや、話題を呼んでいるのだそうですね。これが今風の女性優位のプロポーズの在り方なのかなっとも思うのですが、何ともこの女性のノリは神経が逆撫でされたように思う人が割に多いのだそうです。男性としては青森転勤で遠距離恋愛を打ち明ける行間には別れ話のつもりだったとかという、読みもあるのだとか。実はこの女性はストーカーだったとか。

「りんご掌にこの情念を如何せむ」(桂信子)

イブが蛇の誘惑に負けて、アダムと共に禁断の実を食べたことで、人間の苦難は始まったのだそうですが、この実が実際何の実だったのかには諸説があるのだそうですが、この実のイメージは一言「情念」だと言えば、そうなのでしょうか。

「林檎買ひくる妻わが街を拡大せり」(磯貝碧蹄館)

「手で磨く林檎や神も妻も留守」(原子公平)

どうしても、真っ赤な林檎と言えば白雪姫の毒林檎、そうして連想ゲームのように浮彫にされるのが悪妻となるのでしょうかしら。早くも巷ではフジ林檎も出回りだし、一個百円を切るようになりました。

「矢の飛んできさうな林檎買ひにけり」(望月周)

スーパーの売り出しに並べられた林檎からは思いは馳せませんが、千疋屋さんに飾られたような林檎を見ると確かにウイリアムテル序曲が鳴り響いてくるでしょうか。世界一という林檎があるそうですが、いつか母の見舞いに買っていったことがありますが、その名に完全に負けていたような気がします。やはり、矢で射りたくなるのでなく、血を連想するのでもなく、善悪の知識を試されるでもなく、手に取れる百円切の林檎を買い、心穏やかに過ごそうと思います。

 

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動きのあるsnakeの映像をシルエットにして、今回は背景を切る抜かず黒で残してそこに切り抜いていれてみました。

“L'univers est résumé dans un trognon de pomme.”

アニメからー燭台切光忠アップ

度忘れの一語に執しそぞろ寒」(手塚基子)

ぐぐーっと今朝は冷え込み、目覚ましを止めたはずが記憶になく気づいたら20分も超過睡眠。あー、また私の苦手な季節が来るのだなっと、起床の手足の硬直を恨みます。そればかりか、ふと頭に描くはずの文字が浮かばず、手繰り寄せるきっかけも見つからず、寒さが身に沁みます。

「わが胸に灯(ともしび)入れよそぞろ寒」(辻征夫)

一台折角仕舞った扇風機が出たままですが、火の気が要る今朝です。電気毛布を天井裏から引きずり出さねばなりません。今夜は粕汁もいけそうです。

「そぞろ寒仕事あり?_なし?ニューヨーカー」(長尾みのる

失業率の高さが話題になる各国ですが、今度の選挙も着眼点を景気だよりにするのは与党。それのみにこだわる首相の力説がさてどれだけそぞろ寒のともしびになるのでしょうか。この寒さがどう響くのでしょうか。

「卓拭いて夜を切り上げるそぞろ寒」(岡本眸1.)

きびきびと、ここは手際よく仕舞い支度して温かい布団の中に入れるといいのですが、仕事も見通し立たず、寒さが拍車を掛けます。まずはまずは、暖房器具を出します。

 

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以前に、レーザーカットの画像から取り込んでいた模様を切っていた型版をカラースプレーで色付けした透明せロファンを裏から貼ってみました。顔だけ模様が入らないようにカットしました。 

“Dieu mesure le froid à la brebis tondue.”

 

アニメからー燭台切光忠コラボ

「しばらくは手をうづめおく今年米」(小島健

弟から米が届きました。弟も、東京に中国にと単身赴任が続きましたが、ついに去年ただいま話題の尽きない社から他社への引き合いがあり尼崎に転属となり、兼業農家としても生きつなぐことが出来たのか、ピカピカのまぶしい米です。思わず、袋の中に手を沈めて丹精という温みに頭が下がります。

銀シャリてふ眩しき死語の今年米」(岡田飛鳥子)

『米という字は八十八の手間がかかるという意味よ』と、祖母が口を酸っぱくして言っていて、茶碗に米粒一つこびりついていても叱られたものです。そういえば、食事が出来て家族を呼ぶとき、それがピザであろうが、そうめんであろうが、お好み焼きであろうが、朝食でも夕食でも何気なく「ごはん出来たわよ」などと、つい口に出ますが、それも死語に今ではなっているのでしょうか。炭水化物ダイエットなどという言葉の煽りを受けて、うちの家でもほとんど、銀シャリが食卓に上ることはなくなっています。

「選挙近し新米古米まぜて炊く」(大元祐子)

昔は、新米が穫れたというのに、古米をいつまでも食べさせられたものですが、いつからか母も「どうせ、日が経てば古米になるなら、一層の事新米を食べてもいいじゃない」などと、ピカピカのモチモチ新米を食べる贅沢に、気兼ねが無くなっていましたが、そんな何とも言えない遠慮など分かる人も居ないのでしょうね。さて、投票。新人現役、美食の香りに惑わされませぬように。

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少し、画像を絡めすぎてしまいました。

Le secret du changement consiste à concentrer son énergie pour créer du nouveau, et non pas pour se battre contre l'ancien.