切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

春がそこまでー写経④

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「毎年よ彼岸の入に寒いのは」(正岡子規

明日からの東京行きに向けて、彼岸の墓参りに出向いて来ました。一時は墓苑センターもトイレまでが取り壊されるほどに増設されていましたのに、いまでは、随所に墓じまいされた更地が目に付くやら、誰も参る人も管理する人も居なくなったのでしょうか、鬱蒼と雑草で覆われ朽ちた墓石も目立ちます。ロッカー式の墓への移行も考えてもいいのでしょうか...雨の降りしきる日だけに墓参する人も見かけぬ墓苑でした。

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下絵の蓮は完成です。後は重ねるだけとなりましたが...今夜が勝負です。

“Les cimetières sont pleins de gens irremplaçables et qu'on n'a pas remplacés.”

春がそこまでー写経③

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「喇叭水仙のぞくものではありません」(川崎展宏)

ラッパ水仙の香りにそそられ、中を覗き込んだら、どんな世界が見えるのでしょうね?

香りもですが、人それぞれ、一つの曲から過去の一幕をくっきりと浮かび上がらせるものがあるのでしょうね。プルーストだったらそれはマドレーヌの香りなのでしょうが、私にそんな曲があるのかなあ、そんな香りがあるのだろうかと。余り振り返るのを常に拒もうとしている自分ですが、この季節になるとかかる曲の一つ、松任谷由実の「春よ来い」が流れだしたら、あらゆることが私の頭の中で走馬燈のように繰り出され、いつのまにか目の前が潤んでしまっていました。

朝ドラのテーマ曲で流れていたのが阪神大震災の年だったでしょうか。橋田寿賀子の自叙伝のような筋のドラマでしたが、一年間実家に疎開していた生活の激変で、日頃は見たことがなかった朝ドラを両親との共同生活で、毎朝無意識に聞いていたこの曲。

「喇叭秘め喇叭水仙莟めるよ」(高澤良一)

さあ、過去より前進。とりあえず、7日から滞っていました日経「春秋」仏作を消化しました!!また明後日からの東京行きで滞らないようにしたいものですが...

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写経のベースに敷く予定の蓮模様がまだ完成していません。何とか東京行きまでに完成させますぞ!!

« Et tout d’un coup le souvenir m’est apparu. Ce goût, c’était celui du petit morceau de madeleine que le dimanche matin à Combray (parce que ce jour-là je ne sortais pas avant l’heure de la messe), quand j’allais lui dire bonjour dans sa chambre, ma tante Léonie m’offrait après l’avoir trempé dans son infusion de thé ou de tilleul »

 

春がそこまでー写経②

「東風吹けばポテトチップス歩み来る」(小枝恵美子)

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3月も後半戦です。そろそろ炬燵も要らないかとは思いましたが、まだまだ活躍中です。出窓中に並べた成金草に、月下美人、折り鶴蘭も、外にだしてやろうかとも思いましたが、まだのようですね。今年は冬に頂いたシクラメンの赤と白の鉢植えがいつまでも花を咲かせてくれます。何とか来年も咲かせてやりたいものだと思っていますが、パピオス明石に来られた方から咲かせる術を教えて貰いました。風通しの良い半日陰で放置すれば良いのだとか。何となく、ずぼらな私でも出来そうなので楽しみです。

「荒東風や喉元にある別の声」(石原みどり)

その話の続きで、噛み合わない言葉がありました。皆さんはスコップとショベルの違いをどう思っておられるでしょうか。当然のように私は、花壇などで使う小型のは「スコップ」足をかけて使う大型のは「ショベル」と思い込んでいましたが、どうも話が噛み合わないはず、関東は真逆。大型をスコップ。小型をショベルというのだと。どこでこんな屈折が生じたのでしょうね。関西は雪カキ用の軽いが大型の先が四角になっているのを見かけませんが、あれをスコップというのだそうです。そうして小型のは「園芸用こて」「移植ごて」というのだとか。なるほどそう思うと、ややも納得しますが、「ショベルカー」とは言いますが「スコップカー」とは言わないので、やはり大型はイメージとしてショベルで落ち着くという感覚もあり??ビジュアル系の関西??当たり前がどこでも通用するという感覚には用心しないといけないですね!!

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予定では、昨夜完成でしたが、あと3行残してしまいました。追い込みです。

Croire les on-dit et les partager, c'est comme rouler une pelle aux mauvaises langues.

 

春がそこまでー写経①

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木瓜咲くや漱石拙を守るべく」(夏目漱石

大家漱石師ぐらいでないと、『拙を守る』などとは軽はずみにも言えないのでしょうね。私など、あの世に逝くまでもなく、一貫木瓜。どこかで熱帯魚の入った水槽を見ると思い出すことがあります。昔、家族でグッピーエンゼルフィッシュを飼っていた頃、気を回して一人で水を替えようと、今から思えば大きな水槽をどうやって外の水道まで持ち出したのか記憶にないのですが、無配慮に、そのまま傾けて水を流そうとしたのです。多分その前にさすがに魚さんはどこかに救い出したのでしょうが、どうなりますかわかりますよね。敷き詰めていたそこの砂利が傾き重みで水槽にピキっと亀裂が入ったのでした。馬鹿もここまで来ると...最近、この画像がよく蘇ります。

「世間には拙を守るという人がある。この人が来世生れ変るときっと木瓜になる。余も木瓜になりたい」(『草枕』)

今回の出品では、声を揃えて「上手ねえ」っと言って頂くことが多々あり、まるで外国の方に箸使いを見て「お上手ですねえ」と言われているようで、その彼らの心境を痛感した次第ですが...ある方には「文化祭だね」っと言われたことで、『拙』意識を見過ごすことなく、真摯な態度で丁寧な仕事をしていきたいものです。ご指摘に感謝です。まだまだ懲りずに木瓜っぱなしながら、踏ん張ります。ありがとうございます。

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そう言いながら、雑切りですが、下敷きに蓮模様を重ねるつもりですので、最終補助線を全て切り落とす予定です。乞うご期待下さい。

  L'imbécile ne voit pas ce qui est, le sot voit ce qui n'est pas.

 

 

 

春がそこまでー蝶

「はつ蝶のちいさくも物にまぎれざる」(白雄)

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年末大掃除中にインフルエンザになりながらお節を作り、来客の為の準備に布団を干したりと年始も墓参りもクリアし、その合間を縫うようにオーダーの作品を切り続け、スペイン旅行のスペイン語学習にも追われ、旅行から帰ったらアルバム作成の下書きを2日で作り上げ、パピオス明石出品の型染めをし、縫製をし、人気作品の切り絵を追加作成し、フランス語の授業の予習に、日経春秋の仏作を毎日こなし、もちろんブログを怠ることなく日々書き潰していましたら、ついに、高熱でぶっ倒れることに。しかしそれも抗生剤で持ちこたえ、パピオス明石の3日連続の出品もクリア。そんな日々で、中々庭の植物に目が行く暇もなく、久しぶりに覗いてみたら、小さな春が忍び込んできています。去年のビオラの鉢を放置していた土の中から種を落としてたいたのでしょうか、苗が育ち花が咲いています。

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医者に行き、腎盂腎炎も完治のお墨付きを頂き、さあってばたばたしていて頓挫していました「写経」切り絵をやり出そうと思いますが、日経「春秋」仏作が10日分も貯めてしまいました。1日2日分消化しても5日かかることになりますが、ぼちぼちやろうと思います。誰に咎めるわけでもないのですが、20日からの東京行きまでに消化したいです\ ^ 。^ /

S'il n'y avait pas d'hiver, le printemps ne serait pas si agréable : si nous ne goûtions pas à l'adversité, la réussite ne serait pas tant appréciée.

 

パピオス明石出品三日目

「落ちし火を消す役もゐて修二会かな」(ふけとしこ)

二月堂のお松明の行も始まり、いよいよ春ですが、ここ数日はよく冷えます。

三日間のパピオス明石出品も無事終える事が出来ました。一時はもう無理かなあっとも思ったのですが、三日間をやり終えられました。主人と姉の助けあってこその達成でした。本当にありがとうございました。

お立ち寄り下さった方、ていねいに足を留めて見て下さった方、声をかけ素敵なお話を下さった方、恐れ多くも作品を買って下さった方、本当にありがとうございました。

また、今日来て下さり、売り子役まで買って出て下さった好青年の似顔絵作家さんありがとう。神戸ハーバーランドにある看板「似顔絵」で似顔絵描いておられるそうです。素敵な似顔絵ご希望の方はいらしてみて下さい。きっと魅力的な自分を発見できるそうですよ。

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姫路城4シリーズは持ち帰りました。まだ、心残りの方は宜しければ、お配りしましたgmailアドレスにお声かけ下さい。では、体調整うようでしたら、今度は5月の神戸デュオにてお会いしましょう。本当にありがとうございました。また、しばし休養しましたら、切り切りします。今後とも、宜しくお願い致します。

Merci beaucoup!!  

 
 

パピオス明石出品二日目

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「春雷の雨のみ晴るる朝の市」(池下よし子)
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早朝目覚めた時は雨脚も強く雷鳴響き、今日は一日雨かあっと、客足が遠のくかと案じていましたら、一気に晴れ上がり、清々しい天気でした。海は白波が立ち、やや風の強い日となり、イカナゴ漁はなかったとか。明石海峡大橋は見事にくっきり青空が映えます。

今日も、パピオス明石では、お寄り下さった方、足を止め見て下さった方、またお買い上げいただきました方、本当にありがとうございました。用意が悪く、お買い上げ頂いた方には、包装がきちんとできず、待たせるばかりで失礼なことを致しました。今後は、こういう事のないように配慮し不手際ないように致したく思います。失礼の数々申し訳ありませんでした。後一日、よろしくお願い致します。

今日も、本当にありがとうございました。

お休みなさい。

L'aigle ne fuit jamais la tempête. Par contre, il s'en sert pour prendre de la hauteur.