切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

小作品ー小狐丸と三日月宗近②

「うかとしてまた驚くや事始め」(辻田克己)

二月十三日は「事始(ことはじめ)」。地方によっては「正月始め」「正月起こし」とも言い、正月を迎えるための準備を始める日だそうです。関西では、現在でも茶道や花柳界などの人々がこの日を祝い、なかでも、京都祇園の事始は有名で、テレビや新聞でも風物詩として必ず紹介されるのだそうです。

「事始めまず仏壇の掃除から」(清水恵山

少しずつですが旅の疲れというか緊張が取れてきたのですが、依頼を受けていた作品作りが待ち構えていて、中々煤払い、事始め、松迎とはいきません。とりあえずは仏壇だけは少し掃き清めましたが、カーテン洗い、窓ふき、水回りの徹底掃除、床のワックス掛け、天井煤でもなく埃払い、貯まったガラクタの処分などなど。

「メモをして一行目から事始め」(松本あや子)

今年はそのリストアップもまだ。いつも12月はじめに焼くことにしているシュトレンが材料も整わず、さてどうしたものか、十数本焼いた事もあったのですが、今年は一本ぐらいは焼きたいのですが、先ずは依頼の切絵です。いえ、メモ書きです。

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漸く、旅ボケの中ながら一枚仕上げました。着物柄が大変細かく、その柄を画像を損ねないように切絵にするのには苦労しました。紙質を変えて、セロファンと和紙で柄を切って重ね合わせて、余り出しゃばらないようにしたつもりですが、効果のほどは不明です。

La propreté est l'absence de salissure, incluant poussièretache, et mauvaises odeurs. Elle implique des procédés de nettoyage, notamment dans le domaine de l'hygiène alimentaire (« élimination des souillures, des résidus d'aliments, de la saleté, de la graisse ou de toute autre matière indésirable »1). On peut parler de propreté pour un organisme vivant (homme, animal de compagnie) ou pour un lieu, une pièce.

パリ旅行の余韻③

 

「難民を哀れまねども社会鍋」(泉田秋硯)

またまた、パリの路地の話です。毎日同じ通りを通って出かけていますと、路地におられる方々の生活リズムまでもを垣間見ることとなります。フランス語ではホームレスの事をsans-abri つまり雨露をしのぐ屋根やひさし(abri)がない(sans)と言ったように思うのですが、字のごとくなのかもしれませんが、日本流の物乞いとはちょっと雰囲気が違うように思うのは気のせいでしょうか。

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いろんな方々とお逢いしましたが、余り近くでパシャパシャ撮るのも失礼で、結局遠巻きに一枚撮ったのが上記です。エッフェル塔の近くの角におられました。夕方二度通って気づいたのは、どうも夕方に二人のお子さんを真ん中にして親御さんがそのお二人を見守られるようにセッティングされて稼業をされているようでした。何ともお利巧なお子さんでした。

パリは日の出が8時と遅いのですが、いつも5時起床の習慣が取れず毎朝パンやら物色しに出かけてみかけたのは中々恰幅のいいおじさんは、ワインを呑み明かされるのか、丁重にも空瓶をリサイクルボックスにわざわざ寝袋から起きられて捨てに行かれます。

もう一人は綺麗なお嬢さん。通る度に”Bon jour!"と声を掛けて下さいます。可愛いふっくらしたおしゃれな犬を抱えておられます。大きなリュックと温かそうな毛布をお持ちです。主に7時から19時のお仕事のようでした。彼女なら他に何でも出来そうに思うのですが、それに、もっと繁華街の方がいいようにも思うのですが、却って物騒なのでしょうかしら。上品な人通りの少ない場所で一日座っておられました。

そうそう、もう一人。これは一度だけお見かけした少女。RERの駅でしたか。エスカレーターの降り口に段ボール紙にFamille Famine と書かれたのを立て掛け、大きな声で叫び続けてました。でもその声はどうもフランス語ではなかったようです。暫し頑張っていましたが、入りが悪いのか、颯爽とお洒落なスエードのコートを羽織って移動です。

などと、敬語で書かないと失礼なようで,歴としたご家業を営まわれているいかのようでした。何事も背筋を伸ばしておられるというのは、見習いたいです。

それと、パリの地下鉄には先頭車両にしかポスターが貼られないのか、滅多に、垂れ紙もないので、中々乗っている間に読む間がないのですが、たまたま一度乗った先頭車両で見かけたポスターがフランスらしいなっと思いました。正確な文章は忘れましたが、たぶんドネーションのポスターだったのだと思いますが割と大きな字で「路上の埋もれた才能を見捨てないでください」みたいな文章がありました。電車の度に違う文句が入っているのかなあっと楽しみにしていたのですが、新しい電車はつるんとしていて一切貼り紙もなく、結局一度だけになってしまい、実に残念。

40 Et le roi leur répondra : Je vous le dis en vérité, toutes les fois que vous avez fait ces choses à l'un de ces plus petits de mes frères, c'est à moi que vous les avez faites.

(Matthieu25-40)

パリ旅行の余韻②

「けごろもにつつみて温し鴨の足」(松尾芭蕉

まだまだ、日常に戻れぬのでしょうか、ついつい寒さの所為もあり寝てしまっています。何が平常なのか、はたと思ってしまいますが、常々、惰性だけでまともに思慮もなく過ごしていますと、何もかもが当たり前過ぎて疑問にも思わぬことが、久しぶりに外の国に出て見て、自分の当たり前がどこでも通用しないことを痛感します。今更でもない話なのかもしれませんが、旅の途中でも一つ書きました地図の見方。コチコチ頭の私の所為なのですが、柔軟性に欠けるので、大変苦労させられましたが、もう一つ、苦労させられた感覚の違い、書かせて頂きます。

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この標識を見られましたら、あなたでしたらM(地下鉄)④番線に行くとしたら、どうされますか?またAugstin 出口に行きたいならこの前を歩かれているリュックのお兄さんの後をついて行かれないでしょうか?下を向いた矢印があると当然(?)降りるのだとイメージしませんでしょうか?ところがこの矢印の近くには地下に降りる処はありません。これは「前進しろ」という表示です。そうして「まるで」(?)前進しろと言わんばかりに掛かれている前向きの矢印はそれに対して後方に進めを指しています。い

かがでしょうか?そんなの一回やれば学習するだろうと思われますが、道を歩いていても、路地の名前は明記されてはいるのですが、この向かうべき場所の方向づけに何度も失敗でした。

また、自分の習い性でしみついた土地感覚が起因しているのですが、パリの街並みは放射線状に道が出来ているのには泣かされました。それも路地が無数にありまるで蜘蛛の巣。道の名称も明記あるようで、名前も途中から変わったり、筋が違っても同じ名前がついていたりします。こうだけ書いても気にならない方は東京育ちでおられるのでしょうか?実は私は生粋の関西人。京都大阪神戸しか知らず道とは碁盤の目が当たり前なのだと長い人生で沁みついています。これは本当に独りよがりの思い上がりなのだとは承知しているつもりですが、高いハードルです。

でも、こうやって違う感覚に打ちのめされるのは良い刺激です。決してパリっ子を嫌がっているわけではありません。そこで一つ良いなあっと思ったことを書きます。

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どこの歩道にもこういう標識があり凄いスピードで自転車が走って行きます。そんなに広い幅ではありませんが、この表示があるだけで、どんなに事故が防げるでしょうか。是非、一考していただけないものでしょうかっと、切に思いました。

Merci pour lire tous.

Pour se déplacer à vélo plus facilement, Paris développe et aménage un réseau dense d'espaces cyclables dédiés.  

小作品ー小狐丸と三日月宗近①

「寄せ鍋の締めの具材は饂飩かな」(清水恵山

昨夜は、寒いパリで夢見た念願の豆腐に白菜に青物野菜たっぷり、おろし大根にポン酢の鍋に。最後はもちろんの鍋麺。ついつい勢い食べすぎてしまいました。何と今朝起きましたら、1.5キロも体重が増えており仰天。それに、昨夜はついついと久しぶりの切絵。待って頂いています注文作品が気になり、下絵だけでもと張り切りすぎたのでしょうね。頭痛と寒さで完全に昼まで寝込んでしまいました。

「又例の寄せ鍋にてもいたすべし」(高浜虚子

これから年末年始へと、ついつい困った時の寄せ鍋ですが、さあ今日を教訓に食べ過ぎを肝に銘じなければと。旅行の疲れに甘んじてもいられませんが、貯め置いた写メを、現像するわけでもないので、アルバムにも出来ず、旅日記にしようかと思うと中々進みません。また、纏まったらと思うのですが、さてそんなものを読んでくれる人が居るのやら。でも、全てを忘却せぬように、やはり紀行文とまではいきませんが、作成するつもりです。写メが切絵に出来ればもっといいのですが...ではまたいずれ。

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細かい着物柄をどうするのか、とりあえず縁取りだけ黒で切って見ました。あとの色付けに着物柄をどのように組み合わせるか思案です。

Yosenabe (寄せ鍋) est une fondue japonaise composée d'un bouillon clair, de tofu, de salade, de viandes (poulet et porc) et de poissons.

 

 

 

 

パリ旅行の余韻

「卓上に手を置くさへも冷たくて」(高浜虚子

今朝はよくよく冷えますが、こんな気温だったのでしょうか。パリよりぐぐーっと空気が冷たいような気がします。飛行機の中でも日本時間なら昼間なのに寝続けて、帰宅したら夜モードになり、またしっかり眠り、今朝は何と7時まで寒くて起きられませんでした。

「街路樹に灯をきらめかす12月」(林雄次郎)

シャンゼリゼ通りというのは中央が完全に二車線の道路になっているので結局電飾が出来るのが両サイドの歩道にある街路樹となるのですね。

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その点、私達が宿泊した近辺のオスマン通りの車道はシャンゼリゼ通りに比べれば、オスマン男爵の大改革なる道路ですが、幅が狭く、それを掛けるようにも電飾がぶら下がるので賑やか。

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そうして、昨夜はラッキーにも、三宮行きのバス車中で隣の方が電話で「あれ?ルミナリエいつからだった?」と言われているのが聞こえて来ました。もう阪神大震災の復興を祈願して始まったのですから20年以上も続いているルミナリエですが、近辺に住居しながら一度も行ったことがない身。三宮で夕食を済ませようと入った店にもパンフレットが置いてあり、8日から点灯と。そう言えば「ジョンレノンの忌日」であり「開戦記念日」でしたっと思い出し、折角だからと市役所の広場まで足を延ばしました。スーツケースを宅急便で往復頼んでおいたのは、ラッキー。

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何度か、切絵でした画題ですが、パリシャンゼリゼ通りのイルミネーションも期待外れでしたが、こちらの色調の派手さには超落胆デス。パッと見た印象はパチンコ屋さんの開店記念のような色調。そうやって比較すると、経費も考慮されたかのように、街路樹に絡ませたシャンゼリゼのLEDがシックに見えます。ルミナリエも、「電気の無駄使い」っと、地元商店の人々までが言っておられるとは何とも空しい眩しさのように思えてきます。

「12月花屋は赤の花あふれ」(秋山英身)

これが何より華やいでいいのかもしれません。部屋に取り込んでいたカニシャボが帰宅したら咲き出しています。毎年、なにもしていないのに、また、一週間の主が留守も感知せずに、律儀に咲いてくれます。ただただ、ありがとうです。

 

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パリ旅行7日目

今朝午前中しか時間がなかったので、入念に地図を予習して、出立。まずはノルド駅近くの朝市。スムーズに行き過ぎ余り開いておらず。それでもほうれん草のタルトが美味しそうで買いました。

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良く冷え枯葉が舞います。

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パサージュにもすんなり辿り着きまだ開いておらず、財布が開く事無く良かったと。

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ミニョンな品々のデスプレイにパシャパシャ

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ここまでは良かったのですが通りを隔ててパサージュを行っていた事を忘れホテルに戻るはずが遠のいている事に気付かず、結局慌てるはめに。

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ホテル近くのデパートでの買い物もままならずスーパーのモノプリでバターとチーズを、お土産にする事に。サラミが安かったのですが肉類は検疫が厳しいかと食べてしまったら、手荷物の検査は何とも安易。

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無事✈️に乗りました。水炊き鍋が恋しく、帰ったら湯豆腐が楽しみです。

Merci pour lire tout mon voyage😊


パリ旅行6日目

いよいよ丸一日パリで過ごせるのも終わりです。今日は少し1ゾーンから出てmobilisを買ってRERで5ゾーンまで足を延ばしました。サボア邸のオープンが10時でしたので先にベルサイユ宮殿を目指しました。パリの街並みとは打って変り、高層ビル立ち並ぶビジネス街に、可愛い煙突並ぶ一戸建ての家並みを見られて良かったですが、地下鉄ばかり乗っていたもので、宿泊したホテルから近いはずの RFRの駅Auberに行くのに一苦労。

f:id:masasarah:20171207054452j:plainこの地図は道路に面して置かれているにも拘わらず、向きが逆になっているのです。つまり、私の行きたい駅は左側なのに地図が指し示しているのは右側。確かに、単なる私の思い込みなのかもしれませんが、これって方向音痴の人間には酷にしか見えないのですが...

結局辿り着いたベルサイユでも、地図を頂いているのに、マリーアントワネットの私生活の場を垣間見ようと訪れようとしたものの。

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ひたすら筋違いの、この果てしなく続く木立を歩いてしまい、プチトリアノンには門構えだけとなりました。とにかく広大は宮殿。

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おまけに修復工事ばかりで、あの有名な回廊は拝めずとなり、20ユーロまで払って見る事でもなかったかなっと。庭園には随所に行き来できる門が解放されていて、気持ちよさそうにジョギングや犬の散歩をする方と出くわしました。空しい20ユーロ。幸い、噂に聞いていましたチケット購入の待ち時間はなく、人が少なかったのが何より救いでした。それにしても、この工事現場恐怖ですよ。命綱はつけてられるものの足場のない足ゲタです。こうやって何世紀ものの建造物が維持されているのですね。脱帽。

急ぎ路線を戻り目指すは「サボア邸」と思いきやデファンスでコンピューターの不具合か下車さされてしまい半時間ほど待たされる始末。何とか4時過ぎに着き閉館まで、コルジジェの建築の極みを満喫。

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mobiisを目いっぱい使い、今日も思い残すことない充実の一日でした。方向音痴の私には、いつもどこかで救世主が現れ、軌道修正をしていただけます。救世主様感謝です。

 

Bonne nuit!