切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

頼まれてーいちご泥棒完成

「年の瀬や水の流れと人の身は」(宝井其角) 返句 「明日待たるるその宝船」(大高源吾) 其角は、陣太鼓の音を聞くことでこの宝船が吉良邸討ち入りを指すことを知ることにっと、今日12月14日は兵庫県人には忘れてならない赤穂浪士四十七師討ち入りの日…

頼まれてーいちご泥棒途中

「あはあはと風の嘆きの枯芙蓉」(岸田稚魚) 「いつまでも枯のすすめる枯芙蓉」(後藤比奈夫 「枯れつくし捨つるものなし枯芙蓉」(長嶺勇) 「残る生へ一枝走らせ枯芙蓉」(斎藤玄) 「いつまでも見るにはあらず枯芙蓉」(岸田稚魚) 我が家の酔芙蓉も落ち…

クリスマスカード総集編

「おでん煮えさまざまな顔通りけり」(波多野爽波) 12月12日は「いい(1)じ〈2〉いち(1)じ(2)」(いい字一字) の語呂合わせで今日は漢字の日。今年を表現する漢字は「災」だそうです。そうなのかもしれませんが、清水の舞台に大きく書き出さ…

クリスマスミニレター⑧

「仰ぎ見る皇帝ダリアをいふ高さ」(今井春生) ご近所の建て替え工事で路地が塞がり裏道を久しぶりに通ってみましたら、毎年のことながら、裏手のお屋敷の打ちっぱなしでも出来そうな庭に、今年も見事に皇帝ダリアが聳えていました。 「皇帝ダリア無償に深…

クリスマスカード―ミニレター⑦

「寒き日にきつとがましや枇杷の花」(久保田晴朗) よくよく冷える昨日、今日です。昨日の新聞にゴーン氏拘留の部屋が掲載されていました。三畳の間は座す人のイメージ次第でしょうか、まるでスティーブ・ジョブズ氏のミニマリストに徹したシンプル部屋に見…

クリスマスミニレター⑥

「粕汁にあたたまりゆく命あり」(石川桂郎) 急に冷えてきました。初雪の知らせも関西圏でも聞こえてきます。我が家の粕汁と豚汁です。この豚汁の読み方ですが、「とんじる」と読む人はおおよそ70%なんだとか。関東では俄然「とんじる」関西の私としては…

クリスマスミニレター⑤

「開戦シーンポップコーンの香りが流れ」(高澤良一) 最近の映画は、ポップコーン片手では、見られなくなっているのだそうですね。 きっかけは、「アナと雪の女王」で皆がLet it goを合唱した時からだとか。そうして、「ボヘミアン・ラプソディー」。クイー…

クリスマスカード―ミニレター④

「八手咲くうそ暖かくうそ寒く」(相生垣瓜人) 「どの路地のどこ曲がっても花八つ手」(菖蒲あや) どこでも見かける八つ手。でもこの花がいつ咲いているのか、気に留めたこともないのかもしれません。ふと、目に留まった花々。初冬の季語だそうです。そん…

クリスマスカード:ツリーシリーズ纏め

「婆叩きなどの語ありや大豆打ち」(星野麥丘人) 今朝の新聞に「小夏日和」などという語を見つけましたが、何とも摩訶不思議な12月明けでしたが、そろりそろりと空っ風が吹いてくるようです。そんな風にあたると、姉と母と三人で畑にブルーシートを引いて…

クリスマスカード:ツリーシリーズ⑨

「冬晴に飽きたる襟ボタンはづす」(岡本眸) 今朝のラジオから「昨日は冷房をつけました」という投稿が聞こえてきました。12月だというのに、東京では夏日、行き交う人は半袖姿。店屋さんではアイスクリームがよく売れたとか。野菜もすくすく育ち大根一本…

クリスマスカード:ツリーシリーズ⑧

「予報士が山茶花梅雨と告げにけり」(輝女) 梅雨と言えば、6月の梅が熟す頃を指すものですが、日本には雨にまつわる言葉が沢山あります。恐らく、砂漠の国にはきっと一言もない単語なのでしょうね。 季節に応じて、筍梅雨、菜種梅雨、すすき梅雨、山茶花…

クリスマスカード:ツリーシリーズ⑦

「二階なりや三階なりやみかん黄」(山口青邨) 近所の地下スーパーの食品売り場。エスカレーターから下りていきますと、飛び込んでくる風景です。炬燵を出すと、ついついミカンがすすみます。 「拙なわが世蜜柑のすじをとるも憂き」(渡邊白泉) 先日「林修…

クリスマスカード:ツにはリーシリーズ⑥

「もういいかいまあだだよ暖冬だよ」(近藤公子) 昨日は一日何度テレビやラジオから「4K」という言葉を聞いたでしょう?その割にこの浸透率は低く、ご存知の方は2%だとか。では、昨日からこの4K画像でテレビを楽しまれた方は一体何人おられたのでしょう…

クリスマスカード:ツリーシリーズ⑤

「街路樹に灯きらめかす十二月」(林雄次) ちょうど一年前の今日はパリのオスマン通りの点灯式の喧騒後を歩いていたのでした。あれから早いもので一年。奮起して始めたフランス語講座でしたが、さて成果は??秋から木曜日のハイクラスに入れて頂き、甲羅の…

クリスマスカード:ツリーシリーズ④

「静寂はラグビーボール立ててより」(松村史基) ラグビーは冬の季語だそうです。楕円形のボールを立て蹴る前の一瞬緊張した静寂。ラグビーのポールの幅は5.6メートルなのだそうです。サッカーのようにゴールキーパーではじかれることもなく、この一打を…

クリスマスカード:ツリーシリーズ③

「たんぽぽの数へられゐる返り花」(石田勝彦) 「帰り花」もしくは「忘れ花」という季語があります。花の名を詠まなければ桜を指すのだそうですが、小春日和に誘われて咲く春の花である梨・山吹・躑躅(つつじ)、蒲公英(たんぽぽ)などが季節外れに咲く花…

クリスマスカード:ツリーシリーズ②

「未知の日に会ふよろこびに日記買う」(吉永とほる) 『日記買う』が冬の季語なのだそうです。私は十年日記に変えてから三冊目も半分埋まり、毎年買い換える新品への楽しみが消えて久しいです。父が私に革表紙の日記を買ってくれたのが小学五年生。果たして…

クリスマスカード:ツリーシリーズ①

「呼ばれても猫生返事小春縁」(渡辺純) 今日のGoogle Doodleに「いいね!」を乱打したい気分。今日は気温も19度とやらで、周囲の猫が屋根の上で生あくびでもしそうで、この句に似合う人と言えば、藤田嗣治がくっきりと浮かんでくるようです。今日は、生…

クリスマスカード―ミニレター纏め

「湯屋へ老人うそ寒ければ足袋履き来」(高澤良一) 今日、11月26日は「いい(11)風呂(26)」の日だそうですが、統計によりますと、年々風呂による死亡者数が増えているとか。年間2万人、交通事故の約四倍だとか。主な原因はヒートショックだとか…

クリスマスカード―ミニレター③

「団栗の敷くほど落ちてゐるあたり」(清崎敏郎) 近くのこの公園には、一体何本の椎の木が植わっているのか。通ると、頭にポトリポトリと団栗が当たります。見事な団栗絨毯です。 「空広くして団栗の落ちつづく」(細見綾子) 横綱不在の九州場所千秋楽。高…

クリスマスカード―ミニレター②

「この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」(藤原道長) 昨夜の見事な満月。同じ月を藤原道長が詠ってから一千年なのだそうです。次から次へと娘を帝に嫁がせ我が世の栄華は欠けることのない満月に例えた姿は、千年経ても変わらず、欠け…

クリスマスカード―ミニレター①

「新嘗祭知らず勤労感謝の日」(片岡良子) ふと、朝のラジオからの「今日は何の日」を聴いていて、頭に過ったのが、「新嘗祭」。いつからこう言わなくなったのかとちょっとググってみました。 >勤労感謝の日の定義は「勤労をたっとび、生産を祝い、国民が…

ノリタケーカレンダーまとめ

「緑まだ欠かせぬ雑木紅葉」(山田弘子) 昨日は東京最終日で、午前中に白金台の畠山記念館へ。もみじは青々としていましたが、閑静な住宅街の中の傾斜地に、城壁を思わせる白壁と石垣、鉄筋コンクリートの近代建築ながら、館内は畳間があり、障子越の光を生…

ノリタケカレンダー12月

「下駄履いてすずしき河岸の往復り」(尾村馬人) お昼前に行った豊洲は見学者では賑わっていましたが、競りも終わり、クリーンな新品ビルディングは殺風景。周囲のマンション建築の工場音だけが鳴り響きます。 その後出向いた築地場外市場は変わらず活気に…

ノリタケカレンダー11月

「コーヒー喫む美術秋の森の中」(山口青邨) 天気予報は先週から今日月曜日は雨ということでしたが、何とか傘を一度も出すことなく無事に「美術の秋」満喫です。 「雲のやうに生きて時折美術展」(半田綾) 最近、ほとんど家に籠っては切り絵をしていた所為…

ノリタケカレンダー十月

「冬晴れつぎの標もバスを待つ」(大野林火) 昨日右足の中指裏にマメを発症していたようで、それを庇う様に歩き、歪みが生じたのか、少々歩行に難儀。行きなれた山種美術館までは良かったのですが... この美術館だけなのか、今回は一枚だけですが、撮影の許…

ノリタケカレンダー九月

「風もあるもなくも散るなり大銀杏」(長瀬勇) 昨日はあきる野市の広徳寺へ。日々、うちの部屋の壁に掛けていました銀行から頂いたカレンダーの11月12月絵写真が余りに見事で、珍しい茅葺の山門が苔むした風情を拝んでみようと、天気も良く行って参りま…

ノリタケカレンダー八月

「プラタナスの葉は散り果てぬ靴磨き 冬さるる畑に乾ける靴の泥」(萩原朔太郎『遺稿』より) コンバインにトラクターの入った倉庫の隅には、冬になると、父の長靴がセメンで固めたように泥が干からびていました。それをこそっと、石膏のデスマスクを作るよ…

ノリタケカレンダー七月

「雲上に富士と出逢ひぬ旅始」(石本秋翠) 今日から秋紅葉巡りの東京です。 「ワイルドに根ばる古杉や天高し」(遊雀) 今年こそはと、四度目の落羽松の乱舞に心躍らせ新宿御苑へ。数日の小春日和続きの所為でしょうか。去年より遅めに来ましたが、去年より…

ノリタケカレンダー六月

「合わせ手の小さくずれて七五三」(今瀬一博) 今日11月15日は七五三。なぜ、今日11月15日になったのでしょう? 7+5+3=15という説もないわけではないようですがとりあえず以下解説です。 >それは体の弱かった、将軍徳川家光の子供、徳松(後の…