切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

重ね切り絵ースナフキンと蝶と虫

「ことわられた青楓の大きな日かげ」(種田山頭火) 昨日は、高幡不動の紫陽花が見事だと聞き行って参りました。山内八十八か所地蔵巡りを何とか達成して来ましたが、五重塔を上から眺める機会にも恵まれ, またいつか題材に出来たらと思います。 「若楓や時…

重ね切り絵ー金魚と鳥と蝶

「きりきりと結ひて茅の輪の端そよぐ」(石田勝彦) しんじゅく 渋谷の金王神社を通りましたら茅の輪がセットされてました。大祓いは6月30日のようでした。 「うす闇をまとひて雨の茅の輪かな」(星野麥丘人) 昨日は小雨が降り出し樹木も漸く梅雨らしい風情…

重ね切り絵ー魚と鳥と木

「森に出で黒き妖精夏の蝶」(石川寿賀子) 行き交う人が皆足を留めて見入って居られるお相手は何かしらと想えば、それはそれは小さな宝石色でした。調べましたらムラサキシジミ蝶というようです。二羽とも撮ろうとしたら一羽どこに消えたらと思えば、この蝶…

重ね切り絵ー陰影を楽しむ

「河骨の葉と葉と花とさし交す」(飯島晴子) 河骨と言えば、うちの近所の大地主の邸宅の立派なご門の前の御堀に植えてあったのがこの植物です。わざわざ『河骨』と札が立っていたので覚えてしまったのですが、大きな門構えの深い杜のような影の中でその名札…

団扇の試み-第四弾瓢箪

「松の葉のしげみにあかくい入 日さし松かさに似て山雀の啼く」(若山牧水) 昨日明治神宮の花菖蒲がまだ見頃だと訪れ、是清の井戸の警備員さんに留まる山雀を撮ってみました。「やまがらです」と説明して下さいました。 「山雀の輪抜しながら渡りけり」(小…

団扇の試み-第四弾杜若

「ザクロ咲く個々の思ひ個々のまま」鷹羽狩行 まるで金魚が木の中を遊泳しているかに見える花。其々がさてどんな思いでいるのでしょうね〜 「花ザクロ生きるヒントの二つ三つ」森慎一 アイデアなど早々浮かばぬ私でも一つや二つは頭をよぎるでしょうが、昨夜…

団扇の試み-第四弾杜若

「ザクロ咲く個々の思ひ個々の」鷹羽狩行まるで金魚が木の中を遊泳しているかに見える花。其々がさてどんな思いでいるのでしょうね〜「花ザクロ生きるヒントの二つ三つ」森慎一アイデアなど早々浮かばぬ私でも一つや二つは頭をよぎるでしょうが、昨夜の勝利…

団扇の試み-第四弾完了白蓮

「雨雲の重たき夏至の日となりぬ」(大橋晄) 昨夜から、今日は一気にこれまでの名目だけの雨無し梅雨を挽回するかのようにどっさり降るように言っていましたが、軒よりだした並べたバケツにはさほどたまらなかったようです。それでも明日から週明けまで留守…

団扇の試み-第三弾夏色杜若

「小判草ゆっくり揺れ迅(はや)く揺れ」(清崎敏郎) 先日通った時は、まだ真みどりでしたのに、すっかり金貨になっていました。 「小判草ふってみてそれだけのこと」(正木ゆうこ) どうしても、すうっと抜き取って耳元でシャラシャラ言う音を聞かないとお…

団扇の試み-第三弾夏色瓢箪

「人絶えて久しき家や枇杷熟るる」(松宮育子) ふと、足元をみれば、道端に今頃銀杏でもあるまいにと思うばかりのサイズの実が落ちていました。上を眺めると何とも小さい枇杷がたわわになっていました。誰に知られることもなく全て落ちてしまうのでしょうか…

団扇の試み-第三弾夏色

「悲壮なる父の為にもその日あり」(相生垣瓜人) 六月の第三日曜日。母の日に対して「父の日」もあるべきだというアメリカのJ・B・ドット夫人の提唱によって1940年に設けられたのだそうですが、日本に浸透しだしたのはかなり後の事のようで、今でも、あの赤…

団扇の試み-厚地完成瓢箪

「蜘蛛夜々に肥えゆき月にまたがる」(加藤楸邨) これは空き家のフェンスではありません。我が家の外回りのフェンスです。払っても払っても巣がどこかで張り巡らされます。どこかで異常発生しているのでしょうか。 「風に乗り蜘蛛は巧みに巣を掛ける」(鈴…

団扇の試み-厚地完成杜若

「花嫁のブーケ美空に銀盃花」(ルリの川蝉) いつもと違うルートで帰宅途中に見つけた花です。何と可愛い花でしょう。調べてみましたら「祝いの木」とい別名を持つ木、銀盃花もしくは銀梅花です。 >古代ギリシアでは豊穣の女神デーメーテールと愛と美と性…

団扇の試み-厚地完成白蓮

「空梅雨黒々とくる夜空かな」(中村夕衣) まあ、梅雨入りと御触れが出てから一滴も降ってはいないのでしょうかしら。 黒々とは言い得て妙。黒々真夜中、テレビ番組の中にLIFE放送再開SPとあったので目覚ましまで掛けて二時前に起き上がり見ましたら…

団扇の試み-厚地杜若と着物柄

「老けしとは落ち着きしこと額の花」(後藤夜半) 天気続きで水遣りが大変になって来ました。来週留守をするので、自家製スプリンクラーとまではいかないのですが、ズボラ向きホースの穴あけ機を再スタートさせましたが、水を欲する植物には水が当たらず、欲…

団扇の試みー厚地白蓮と着物柄

「紫陽花に雲払いきる午後のあり」(伊丹三樹彦) 梅雨入り後雨が一切降りません。蝸牛も干上がりそうですね。 駅前の公園の紫陽花です。手入れが行き届いているのか見事です。うちは結局葉ばかり茂だけで数本の株があるというのに、花をつけたのは6っつ。来…

団扇の試み-厚地瓢箪と着物柄

「梅漬けて母より淡き塩加減」(美濃部治子) 梅のへた取り終了です。青梅なので、別嬪さんだけ新聞紙に並べて、黄色く熟れるまでしばし置いておき、梅干しにしようかと思っています。傷や虫食いなどのあるのや小ぶりなのは、梅酢、梅酒、梅ピクルスにしよう…

団扇の試み-瓢箪

「青梅がたっぷり届く日曜日」(小枝恵美子) 今日は日も入梅。偶々でもないのですが、 昨夕知人から梅10キロと山椒を500グラム程頂きました。いやあ、大変な事になりました。茎、ヘタ取りは気が遠くなりそうですが、ラッキーにも今日は待ちに待った「逃…

団扇の試み-杜若

「時の日や今をさかりの時計草」(青木政江) 「時の日の時におはれて過ぎにけり」(八木丘博江) 今日は時の記念日。漏刻という水時計を初めて設置されたのがグレゴリオ暦671年6月10日であることに因んでいるそうです。ふと雌蕊と雄蕊が時計の針のようには…

団扇の試み第二弾ー白蓮

「乱れ咲く百合となりたる雨上がり」(梅谷昌弘) 毎年、ここの御家の百合は人々の足を留めます。いつでしたか姑が余りに見とれているので家の方が車椅子に乗った姑ごと写真を撮って下さった事があります。それを飾っていた所為でしょうか、今でもそこに姑が…

団扇の試み-紺地完成糸瓜

「抜かれパンジー甦り梅雨入りかな」(斉藤裕子) 昨日は、雨の予告を聞き朝早くに青じそ、トマト、西瓜、唐辛子などなどを間引き、捨てきれずに移植しておきましたら、一日中の雨で甦っています。冬場鍋物の彩に活躍した菊菜の花盛りをプランターから抜き取…

団扇の試みー紺地完成白蓮

「箸とどかざり瓶底の辣韭に」(大野朱香) 今年は、マメに主人が毎日一個を励行した所為か、辣韭が底だまりに。漸く思案した価格に折り合いをつけて昨日二キロ購入。 右が宮崎産、左が根と薄皮処理された鳥取産。手間だけど別々の瓶で漬けようかと。 「家中…

団扇の試み-紺地完成杜若

「芒種なり水盤に粟蒔くとす」(小泉八重子) 昨日は二十四節気の芒種。「芒」は伊ねや麦などのイネ科の植物の先端にある、棘のような突起がある部分のことを言うのだそうで、芒種とは稲や麦などの種蒔きに適した時期だそうですが、今の世では、GW辺りが田…

団扇の試みー丸型絵柄色付け

「五十音の国に生まれて生きて鮎」(宮崎斗士) 出席簿番号が私はいつも44とか43とかで、この番号で出鼻に当てられることはなかったですが、姑の旧制は「い」から始まり、「イロハ」でも「アイウエオ」順でもほとんど一番に当てられたそうですが、それで…

団扇の試みー白蓮&瓢箪&杜若凸

「時計草木の頂に花一つ」(大野ツネ子) 「時計草いつ見ても9時絡まりて」(岡野峯代) この花を母の花と思い込んでいるのは私一人かもしれません。今日「ム(6)シ(4)の日」に母は生まれたのですが、母の名前は「時子」なもので、よく生年月日を6月10…

団扇の試みー糸瓜凹

「何となくみな見て通る落ち青梅」(甲斐すず江) 通り過ぎるどころか、実がなり出してから、数を数え日々大きくなっていく姿を見つけ続けましたが、今日スーパーの売り出しを一キロ買ったので、摘み取り一緒に漬けようかと思っています。合計13個。年々少し…

相撲土産ーブルガリア力士

「どくだみの花いきいきと風雨かな」(大野林火) 昨夜の雷雨はすごかったですね。一夜明けると晴れ渡りましたが、隣の空き地は十薬が花盛り。 「どくだみや真昼の闇に白十字」(川端茅舎) 「どくだみに庭を譲れる家のあり」(渋谷ひろ子) とても丈夫な草…

相撲土産ー着物柄と取り組み小ぶりサイズ

「六月の樹々煌(かがや)いて風の中」(おおにしひろし) 昨夜は結構雨が降りましたが、今朝は爽やかには晴れ上がり、心地よい風が吹いていますが、庭にはブンブン蚊が飛び出しました。 「新調のならず湯のしの夏衣」(野田ゆたか) 学生の衣替えは今日から…

相撲土産ー着物柄と取り組みやり直し

「白という色は色なり花海芋」(林雄二郎) まさに、海芋(かいう)もしくはカラーはその名の通り修道女の襟そのもので、とにかく白さが色として表現するのに最もふさわしいの ではないでしょうか。大好きな花ですが、母も好きだったのか、庭先の湿地帯に植…

相撲土産ー着物柄と取り組み

「青山椒雨には少し酒ほしき」(星野麥丘人) もう、梅に新生姜が売り出される季節なのでしょうか、ホワイトリッカー、氷砂糖、ガラス瓶などがスーパーの店頭に並ぶようになりました。昨日、綺麗な山椒の実がお手頃値段で売っていて、ついつい買ってしまいま…

相撲土産ー力士シルエット

「楠若葉盛り盛り萌えて陰深し」(斉藤裕子) 「枯れ残る葉を放ちをり楠若葉」(細野恵久) このうちの方は日々庭掃除が大変でしょうね。 「遠き世の風音をきく楠若葉」(水田清) 実家にも大きな楠がありその枝を使って父が鉄棒を作り、弟は毎日特訓。父は…

相撲土産ー取り組みと番付

( 「遠き日の母の一言茄子の花」(大久保寛子) 一株78円で買った茄子の苗に三つ花が付き一つ目には小指の先ぐらいの実が見えだしました。「千に一つの仇はなし」の茄子の花と親の言葉ですが、さてちゃんとなるでしょうかしら。 「何事もらしくありたし茄子…

相撲土産ー観客と取り組み

「十あまり数へて烏賊火増えもせず」(西村和子) 烏賊の不漁が深刻なようです。そう言えば、先日の新聞にはカツオの不漁も掲載されていましたが、原因は海水温の問題もあるようですが、中国船の乱獲は、ウナギ、サンマと日本伝統食材を根こそぎにしていって…

相撲土産ー力士と子供達

「回しつつ削る鉛筆捩花」(青木民子) 「捩花の螺旋階段風のぼる」(森景ともね) 「蟻登る文字摺草の螺旋階」(久保田由布) 久しく見かけなくなったと思いましたら、ポットに入って花屋さんで売られるご時世。畦には必ず見かけた花でしたが、どんな様子の…

相撲土産ー和紙使いミニ

「どんより曇り卯の花腐しかな」(清水恵山) 陰暦の四月は「卯の花月」。昔の人は、この頃に咲く卯の花を腐らせるような霖雨のことを「卯の花腐し(うのはなくたし)」と呼んだそうです。うちの家にも卯の花があったのですが、あの白さが好きで植えたのです…

「重ね切り絵ー妖精と蝶

「麦の秋遠きところに父のゐる」(石崎そうびん) ひと昔前では、この季節になれば畑には、黄金色の麦が揺れ、嫌が上でも「麦秋」という言葉が浮かんだのでしょうが、二毛作などという言葉も聞かれなくなるのでしょうか。ふと、この「毛」は何なのか?と疑問…

重ね切り絵ームーミン

「胡蝶蘭花みな蝶やわれに舞ふ」(山口青邨) 漸く、二年越しのうちの胡蝶蘭が咲きだしました。二年前の銀杏が舞う頃に百円で買い求めた苗が去年は一枝、今年は少し分岐して花数も増えましたが、冬場に葉が萎れたりして植え替えなどしたものですから、出遅れ…

重ね切り絵ー藤田嗣治「猫を抱く少女」

「覚え無き花芥子頼り無げに咲き」(山中明石) ついつい、放置していると、とんでもないところに緑の中にきらりと光る色を見つける事があります。もう空き家になった数か月が経つ近所のおうちの庭は手入れもされなくなったというのに、見事にサツキが花盛り…

重ね切り絵ー蝶

「小満のひと日始まる空真青」(折橋綾子) 今日は24節気の小満。立夏から数えて15日目頃。30度近くなるとかで、すっかり夏日となり、熱中症予防がよく聞こえるようになってきましたが、この極上の晴天もそろそろ息絶え、走り梅雨が来るのでしょうか。まだ、…

重ね切り絵ー猫と屋敷

「腹立ててゐる蚕豆を剥いてをり」(鈴木真砂女) 何をあんなに苛立っていたのしょうかと、台所からの音を聞かせて貰えるような立場にもなれますと、そればかりが悔いられます。というのも、幼き頃のうちでは母が勤めていましたから祖母が家事一切を引き受け…

重ね切り絵ー花尽くし

「はたらいてもゆう昼が来て薄暑かな」(能村登四郎) 今朝のラジオでは気温が29度まで上がるとか言っていましたが、外気温はどれくらいになっているのでしょうね。そろそろ庭仕事をする時には長袖長ズボンの重装備でしないといけないなあっと思いつつ、着…

重ね切り絵ー小箱

「新緑に吹きもまれゐる日ざしかな」(深見けん二) 湿度もなく、暑すぎもなく冷えることもない、今日は極上の天気の日。ふと、庭で苗の新芽を見つめていると、居ました居ました。バッタの赤ちゃんです。 先日世田谷の街並み巡り紹介されていた建築家達TERAD…

重ね切り絵ー若冲犬

「苺ジャム男子はこれを食ふ可らず」(竹下しづの女) 昨日、路地裏を歩いていると、何とも懐かしい香りが漂って来ました。祖母の顔が浮かんで来て、さて何だったかなと思いめぐらすと判明しました。苺ジャムが炊ける匂いです。売り物にならないクズばかりを…

重ね切り絵ーふくろう

「座すところまづ手で押へうまごやし」(鷹羽狩行) 先日、カタバミの写メと共に書いたのですが、私の思い違いでした。カタバミを見るといかにも柔らかくて牧草になりそうだなあっと、つい思ってしまうのですが、クローバーもしくはシロツメクサの別名がうま…

重ね切り絵ー庭園美術館図案

「日は天に葵祭ははたやかに」(京極杞陽) 5月15日と言えば、葵祭であり、沖縄返還日。復帰45年。私は沖縄に出向いたことがなく、あの轟音を聞いたことがありません。先日「怒」という映画を見に行きましたが、基地から飛び立つ音は尋常ではないのだと映画…

久しぶり型染め手拭いー青緑

「母の日や塩壺に『しほ』と亡母の文字」(川本けいし) 夏日となり、トマトが美味しそうでトマトサラダを久しぶりにしようかと、ドレッシングの分量を確かめようと姑の料理手帖を開けてみたら、「晝」「畫」「實」「盡」 なんて字が飛び込んで来ます。「つ…

久しぶり型染め手拭いー黄緑

「カーネーション一草一花隙もなし」(平畑静塔) これは、姉が毎年教会で配る手作りカーネーションです。毎年一体何本作っているのでしょうかしら、争えぬ遺伝子でしょうか、母の凝り性も類まれなるものでしたが、私達二人も夜なべに気付かず反復運動が可能…

久しぶり型染め手拭いー朱

「日々掃いて常盤木落葉又あらた」(松宮育子) 松・樟・杉・樫・椎などの常磐木は、新緑期(初夏)に新葉が生い始めると古葉がひそやかに落ちます。 これらの落葉を総称して常磐木落葉という。また夏落葉といい、五月の季語。落葉というと、秋だと思いがち…

久しぶり型染め手拭いー青

「古茶嗜好名残り一服格別に」(古川春美) 新茶が毎年静岡の知人から届きます。そうすると晴れて去年頂いた新茶の封を切ります。貧乏性なのだなあっと思っていましたら、「古茶」という五月の季語を見つけました。新茶が出回る頃になりますと、前年の茶を古…

久しぶり型染め手拭いー紫

「ゆげゆらら豆飯をまづ韋駄天へ」(阿波野青畝) 先日スーパーのちらしにうすい豆の広告が出ていましたので買い求め、お初の豆飯を炊いてみました。炊飯器のスイッチが入り炊き上がり出すと二階まで香りが漂って来ます。義母の大好物で待ち構えているだろう…