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切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

塗り絵の「鯉と蓮」から⑥

「夕辛夷ドガの少女は絵に戻る」(河村信子) 今日は、息子の誕生日。出産の前後は実家に戻っていたので、庭の大きな木蓮の木がこの時期になると見事に咲き乱れ、庭から祝福を受けているようでした。 「烈火の辛夷の白を旗じるし」(殿村莵絲子) 昨日今日は…

塗り絵の「鯉と蓮」から⑤

「先ず彼岸桜に集ふ旅となる」(稲畑汀子) 新宿御苑に先日訪れると皆が気になるのは桜の動向なのでしょうね。園を出ると「咲いていましたか?」があいさつに。ソメイヨシノは、陽だまりにあるのが漸く、花ビラが覗きだしたのが一つ二つ。標準木のある靖国の…

塗り絵の「鯉と蓮」から④

「寄り添ふて一本づつの土筆ん坊」(熊谷みどり) 土手にも路地裏にも見つけられなかった春告げの土筆をひょんなところで見つけました。駅前のロータリーの街路樹の植え込みの隙間でした。 「売れ残る方寸の地に土筆伸ぶ」(岸はじめ) 関東の春は少し早いの…

塗り絵の「鯉と蓮」から③

「一樹ただうすももいろに花杏子」(新実貞子) 今日は彼岸。よく言う暑さ寒さも彼岸までと、まさに今日は18度とか。桜の開花も早まり25日が23日になったとか聞かれますが、まだ蕾は固く閉ざされたまま。そんな街路沿いを昨日散策していますと、一本人の足…

塗り絵の「鯉と蓮」から②

「風吹かず桃と蒸されては桃は八重」(細身綾子) 風は無かった訳ではなく、この写真からも察せられますように、鯉が勢い平行に泳いでいましたから少し冷えましたが、日差しは春爛漫。見事な黄色と桃色と空の青さ。中川の河畔を生かした町おこしの一環の花桃…

塗り絵の「鯉と蓮」から①

「入り彼岸残る寒さに愚痴こぼす」(小野寺節子) 昨日は彼岸入り。いつもですとよく寒戻りでよく冷えるのですが、ここ数日珍しく晴れ間が続くようで、今日は18度まで上がるとか。桜も急いで開きだすのでしょうか。それでも、意外にダウンジャケットを着てい…

二つの丸の写経⑤

「不合格しづかに踵かへしけり」 「卒業す翼もたざる者として」(井出野浩貴) 今この時期、いろんな節目に立たされて居られる方も多いでしょうか。昨日も袴姿の若さムンムンのお嬢さんを何人も見かけましたが、今の主流は晴れ着から袴なのでしょうか。袴の…

二つの丸の写経④

「春風や吹のこしたる富士の雪」(子規)今日からちょこっと東京です。機内からの富士は真っ白。 まだまだ春は遠く、ふと新田次郎の「芙蓉の人」が過ぎり、冬山の厳しさを改めて実感します。 Le mont Fuji (富士山, Fujisan?) est une montagne du centre du…

二つの丸の写経④

二つの丸の写経③

「荒東風や紙片が蝶に化けるとき」(泉田秋硯) 冷たい風も北から東へと吹く向きも変わり、春の香りを運んできます。まだ化けてはいないのですが、近所の大手スーパーの前のシンボルマークにもなっていましたカルタゴ像がゴッソリと剥ぎ取られ消えていました…

二つの丸の写経②

「小数点以下省略のカキツバタ」(永末恵子) 少し季節外れの句ですが、今日3月14日は、円周率3.14にひっかけて、円周率の日であり、数学の日なのだそうです。いつからの事なのか、今は円周率は3と教えているのだそうですね。母にそんな事を話したら目…

二つの丸の写経①

「飛行機雲空にかけ上る枯野に春」(中野万里) 昨日の空は、どんな状況が重なったのでしょうか、何筋にも飛行機雲が引かれていました。まるで、飛行機が雲を引いているようでしたが、寒い時期独特の出来方なのだそうですね。それに対して、蒸し暑い時期は、…

またビュフェ③ー二人のピエロ

今日3月12日は伊東静雄1953年の忌日。萩原朔太郎から「日本にまだ一人、詩人が残っていた」と言わしめた人。一作品を引用して今日の日を紡ぎましょうか。 静かなクセニエ(わが友の独白) 私の切り離された行動に、書かうと思へば誰でもクセニエを書くことが…

またビュフェ②-オレンジ服のピエロ

「震災忌向あうて蕎麦啜りけり」(久保田万太郎) 東日本大震災、あれから6年です。震災で15893人が死亡。行方不明者はいまも2553人。震災関連死は3523人。今も約34000人の方が仮設住宅で避難生活を続けられているのだそうです。それぞれの方々の少しでも将…

またビュフェ①ー楽器

「薔薇の芽がああだこうだと赤い息」(木戸渥子) 朝方、外に出てみると路面が濡れているのを見て、昨夜の雨を知りました。庭に目をやると、「あれ、今頃咲く赤い花なんてあったかしら」と。雨に濡れ一層映えるのにそそられ近づけば、薔薇の新芽です。 「薔…

NHKテレビ「LIFE」よりーうそ太郎

「点けてあること忘れゐし春暖炉」(相沢有理子) 寒戻りで奥に仕舞い込まれがちでしたダウンジャケットを引っ掛け、ストーブに寄り添ってしまいますが、ついつい暖かさに慣れてしまうと、点けていた事を忘れます。正に、思考も判断力も同じなのでしょうね。…

NHKテレビ「LIFE」よりーオモえもん②

「往く先の門にミモザの花さかり」(池下よし子) 今日はGoogleロゴに、朝日新聞の一面からも、「これでもかこれでもか」と言わんばかりに無視すれば○○ハラスになるのかと言わんばかりに、文字ばかりが際立っていますが、「国際女性デー」。女性へミモザを贈…

NHKテレビ「LIFE」よりーオモえもん①

「いかなごの漁けふの解禁の海の色」(戸栗末廣) 家の沈丁花はまだ香り出しませんが、毎年の事ながら、いよいよ甘辛いイカナゴの炊ける匂いと共に春は来ます。今日は解禁日ですが、年々海水の温度が上がって来た所為で、イカナゴには不向きになって来たとか…

ランチョンマットイスラム模様と押し花コラボ2-4

「運命を笑ひ待ちをり卒業す」(高浜虚子) 入試もそろそろ大詰め。国立の試験も終わり後は吉報を待つのみ。心穏やかでない親子も多いのでしょうか。この句が作られたのは昭和14年。当時としては学卒ともなれば超エリート待遇になったのでしょうが、戦争色が…

ランチョンマットイスラム模様と押し花コラボ2-3

「うごめけるかや啓蟄の土のいろ」(岡星明) 今日は二十四節気の啓蟄。「啓」は「ひらく」で「蟄」は巣ごもりを意味するとの事で、思わず庭に出て土をじっくり眺めてみます。花のなかった枯れ果てた庭でしたが、カタバミが色鮮やかに咲いています。 「啓蟄…

ランチョンマットイスラム模様と押し花コラボ2-2

「葉にそむく椿や花のよそ心」(芭蕉) 今年は冬の間に南側のフェンスに茂った西表朝顔の蔓をとことん処分し陽射し遮られなかったのか、椿に沢山蕾が付きました。漸く咲きだしましたが、どういう訳か花びらがすぐに茶けて来ます。余り別嬪さんではありません…

雛祭りオンパレード

「病室の母に小さき雛飾る」(林まあこ) そう言えば、去年も手製の雛飾りを作り、義母の枕元の壁に落ちないように、介護士さんの邪魔にならないようにと、限りなく小さいのを両面テープで留めたのでした。右半身麻痺の義母にはその存在も季節の変わり目も意…

ランチョンマットイスラム模様と押し花コラボ2-1

「親しみをまだそのままに春炬燵」(加納幸子) 今朝は早くに強い雨が降り、昨夜も私は爆睡していたので気付きませんでしたが、雨模様だったようで、今日は一日雨の日なのかと思っていましたら、太陽が覗いて来ました。一気に草木の新芽が伸びそうですが、ま…

ランチョンマットイスラム模様と押し花コラボ1-4

「球根の芽吹き気になる日々となる」(吉野濃菊) さあって今日から弥生。早いもので、まだ餅気が抜けていないようなどと言ったら、笑われそうですが、学業中の身の方が居られる家では何とも落ち着かない日々なのでしょう。私の気掛かりは庭の高価でもないの…

ランチョンマットイスラム模様と押し花コラボ1-3

「笛吹く風異国はカーニバルならむ」(村翔和紙) 先日ニュースでニューオリンズのマルディグラパレードにトラックが突っ込むという惨事が報道され、テロではなかったようですが、それではたと気づいたのが「マルディグラ」、謝肉祭の季節なのですね。リオに…

ランチョンマットイスラム模様と押し花コラボ1-2

「クロッカス信じよと言ふ花言葉」(野田ゆたか) 昔、何かの体験セミナーの一コマです。二人ペアーになって同じ方向に向かって立ち、一人が相手に向かって仰向けに倒れていき、それをもう片方が踏ん張って受け止めるという訓練(?)です。倒れる人は完全に…

ランチョンマットイスラムj模様と押し花コラボ1-1

「紅雪惨軍人の敵老5人」(中村草田男) 「壮行や深雪に犬のみ腰おとし」(中村草田男) 「兵に告ぐ読み感読の雪におつ」(嶋田青峰) これは今日2月26日は81年前になるのですね、226事件を物語る句です。中村草田男氏の句に出てくる犬は、デューラ…

伊勢型ウオールステッカー③

「石に座す早春の日のやはらかし」(宇都宮美智子) 今日は、天候に恵まれ春らしい陽射しの中、湊川湊公園手しごと市出展無事終える事が出来ました。来ていただいた方、気に入ってお買い上げ頂いた方、お渡し致しました名刺を見てブログを見て下さった方々あ…

伊勢型ウオールステッカー②

「陰日向なく働きて君子蘭」(橋田幹夫) 今日からスタートになったプレミアムフライデーはどれだけどこに潤いをもたらすのでしょう。午後3時に退社出来た人はどれだけ居られるのでしょうね。恥ずかしながら仕事と無縁の私には「ハナキン」も知らないまま第…

伊勢型ウオールステッカー①

「春寒の湖は裏地のやうなもの」(山野みどり) 今日二月二十三日は、「ふ(2)じ(2)さん(3)」の語呂合わせで「富士山の日」なのだそうです。先ほどのラジオから聞こえてきのが、「千円札をお持ち下さい、正にその姿を見る事が出来ます」と。思わず財…

雛祭り額③

「梅咲やせうじに猫の影法師」(小林一茶) 今日、2月22日は二が三つ並びますと、語呂合わせからどんな記念日になるのかとググってみれば、「ニャン(2)ニャン(2)ニャン(2)」と『猫の日』。「ふう(2)ふ(2)ニッコリ(2)」と食後の余裕が出…

雛祭り額②

「早春の鳥を集めてゐる一樹」(古林阿也子) それはそれは呆気ない出来事でした。向いのおうちにはサンザシの実が毎年びっしりなるのですが、余りに当たり前になっていましたので気にも留めたことはなかったのですが、今朝買い物から帰って、ざわざわする音…

雛祭り額入り①

「おほかたの故人空しや鳴雪忌」(高浜虚子) 2月20日は俳人の内藤鳴雪の1926(大正15)年の忌日の「鳴雪忌」。 鳴雪は老梅居と号されていたので「老梅忌」とも言われているそうですが、凄いですよね。 「願わくは」の西行が桜でしたが、願うだけでは実らぬ…

ひな祭りグリーティングカード⑥

「君がため春の野に出でて若菜摘む我が衣でに雪は降りつつ」(光孝天皇) この句は、七草粥の春の七草を摘む歌のようですが、つい今日のように、余りの春心地に包まれると、この句が思い浮かび、庭のプランターで育った野菜達を摘み取りました。菊菜は今が旬…

ひな祭りグリーティングカード⑤

「出し昆布のふくらんでいる雨水かな」(田所節子) 「牛乳のうすきまくとる雨水かな」(小野口正江) 春一番が吹きそうで、川沿いの桜の蕾も存在感が出て来ました。何気なく見ていると、水につけた昆布の戻りかたも違って見えます。 「天地にきほひありける…

ひな祭りグリーティングカード④

「春時雨雨去りて我が影濡れゐし」(新開一哉) 今朝の雨はまさに春時雨とでも言いたくなるような温和な雨。これなら大丈夫かと二か月に一度の診察に出ようとしたものの、待合での本に薬手帳に、財布にスマホと忘れ物ないようにと手提げカバンにぞんざいに押…

ひな祭りグリーティングカード③

「春だよと言っているような遺影かな」(古堂周子) 今日は、ホントに日ざしも眩しく空気も緩み、思わず布団を全て干しました。庭の赤かぶを収穫しましたら、一株別嬪さんが出ました。赤カブと言えば、当たり前に丸いものだとお思いでしょうが、野菜栽培とは…

ひな祭りグリーティングカード②

「待春の心が先に歩きをり」(稲畑汀子) まだ、うちの沈丁花の蕾は固く閉じられたままですが、昨日のスーパーの調味料売り場には一棚新たなコーナーが登場です。きざら、みりん、醤油、酒、実山椒、黄金糖飴。さてこれでいよいよだなっと思うのは神戸っ子で…

ひな祭りグリーティングカード①

「バレンタインデー父を励ます日となりぬ」(小林すみれ) さて、私は父に何度この日に何かしたでしょうか。結構父は外ずらが良く私がわざわざゴマ擦りすることもなく、数個は卓上にぞんざいに置いてあったような気がします。それを見る度母の機嫌を伺う方が…

組木細工柄③-3

「枝垂れ梅枝先地まで後五寸」(佐々木スガ子) うちのしだれ梅の木も枝が地に着きそうなくらいに垂れていたのですが、一向に花がつかないので、去年ばっさりと切り落としましたら、流れ落ちていくようには咲かなかったですが、花はつきました。やはり、「梅…

組木細工柄③-2

「水仙郷怒濤が花を育てをり」(塩川雄二) 淡路からの便りが来ました。鳥取では1メートル以上の積雪があったとか、彼の地も雪が舞っているのでしょうか。今日は少し緩みました。 「真っすぐにいる水仙の気品かな」(稲畑廣太郎) 昨夜、聞きなれない声の主…

組木細工柄③-1

「旗立てて古りし傷撫づ建国日」(長かずを) 平成も来年は30年。姪に、昭和64年1月2日生まれの子が居ます。いつも、彼女の事を思うと、ついつい可哀そうになるのですが、今の世代には昭和も平成も境目は気にならないのでしょうかしらね。西暦でしか感覚がな…

組木細工柄②

「さっきまで音でありたる霰かな」(夏井いつき) 朝から薄墨色の雲で覆われた空を見上げ、今日は嫌今日も在宅だなっと。部屋にこもっていましたら、目が覚めそうな音。慌ててスマホを持って窓辺に。 「散り敷きて雪に蒼みし霰かな」(高島茂) 向かいの一人…

組木細工柄①-4

「行く人のまだ春装にあらずして」(桑垣信子) 天気予報では、今日は雪になると言っていましたが、今のところ冷たい雨が降っています。今日は語呂合わせで「服の日」だそうです。私は去年断捨離と称して、服はかなり整理したつもりですが、どうしても捨てき…

組木細工柄①-3

「土塊のままの畑が春の霜」(廣瀬雅男) この時期、撒いた玉葱の芽がすくすく伸びるのですが、それを競うように一葉性の図太い雑草がびっしりと蔓延ります。それを昔母と二人並んで発泡スチロールの蓋をお尻に敷いて、座り込んでコツコツ玉葱の芽だけを残し…

組木細工柄①-2

「懐中にキャラメル遊ぶ余寒かな」(金城博之) 小学生時代、毎年極寒の頃に「耐寒訓練」と称して山登りがありました。朝礼で森永のキャラメルが配られ、それだけを楽しみに凍てついた山道を唯々登るのです。昨日の夕刊にさっぽろ雪まつり開催の写真が掲載さ…

組木細工柄①

「春きて水車ゆっくり廻り出す」(服部淑子) 「春めくや古きピアノの蓋開ける」(田中桜子) 「じろ飴たぐりからめて春めく日」(菅原美紗緒) 「春めいて豆腐の上の花かつを」(能村研三) 少し気は早いのですが、三月の季語「春めく」の句を並べるだけで…

イスラム模様②-6

「庭の梅いつの間にやら満開と」(古堂周子) 猫の額の庭ですが、母が他界したのを機に植えたのがこの梅。庭に梅の木があることすら気付かれぬまま数年が経っていましたが、今年初めて存在感が出来ました。 「母の声聞こえてきさう梅の下」(湯沢正枝) 根本…

イスラム模様②-5

「無聊かな立春の卵立ててみる」(堀口希望) 無聊(ぶりょう):退屈で心が楽しまないこと。気が晴れないこと。また、そのさま さて、ラジオから流れる今日の立春と声を聞いて、食卓テーブルで卵と奮闘する人はどれだけいるのでしょうね。今年は週末でもあ…

イスラム模様②-4

「酢の香る厨にも豆撒きにけり」(水上秀一) 母はことあるごとによく巻きずしを作りました。遠足の日、御雛様、誕生日などの旗日、野暮用で帰りが遅い時などなど、台所にはピラミッドのように大皿に巻きずしが積み上げられます。酢の香りが一面漂って来ます…