切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

母の日に向けてグリーティングカード⑦

「かなめもち葉は赤くとも青き春」(游雀) 真っ赤に染まる季節となりました。どこに行くにも必通るおうちの垣根です。義母と車いすを押しながら通ると、「べにかなめ」とすかさず義母は言い、私は追うように「レッドロビン」と言い返すという可愛げのない嫁…

母の日に向けてグリーティングカード⑥

「藤一樹五尺四方に房垂らす」(高橋泉也) 毎年のことながら、御近所の藤は見事です。うちのは相変わらず今年も葉だけで終わります。蔓を放置するといけないと、どこかに書いてありましたのでマメに剪定しましたが、徒労に終わり。ニュースで宇治の平等院の…

母の日に向けてグリーティングカード⑤

「掘返す塊光る穀雨かな」(西山泊雲) 昨日今日とは、晴天となり、すっかりうっかり見落としていましたが、昨日はもう穀雨。「雨が降って百穀を潤す」という意味から来ているそうですが、中々恵の雨は降りませんが、植えた種の芽出しが気になり水やりばかり…

母の日に向けてグリーティングカード④

「仏の座光の粒が来て泊まる」(ふけとしこ) 今日は一気に25度を超してまるで初夏の気温となりました。どこからも布団を叩く音が聞こえて来そうな好天気でしたが、花粉に黄砂も飛んでいるのでしょうか。幸い、私も主人も花粉症とは縁がなく窓も開けられるし…

母の日に向けてグリーティングカード③

「日々掃いて常盤木落葉また新た」(松宮育子) 今朝の朝日新聞の「ひととき」を読んでいましたら、目がうるまずには居れなくなってしまっていました。67歳のご婦人の投稿です。道端に生えた蕗を見ると父の面影が過るという話です。稲刈り機に挟まれ左手が…

母の日に向けてグリーティングカード②

「花水木そこに子犬を売る男」(中村隆世) 花水木というと、何だか犬が一緒に連想されてしまいますが、それは英語でdogwoodという所為なのでしょうが、これまで由縁を疑問に思ったことはなかったですが、思えば、「犬の木」とは可愛くないです。幸い日本語…

母の日に向けてグリーティングカード①

「踊子草径の日陰に荷を下ろす」(橋本幹夫) 「背を丸めて踊子草の花をみし」(久保田一豊) 「踏み入れて踊子草の舞台に」(小野寺節子) これは正式には、「姫踊子草」というのだそうです。どこの路地でも隅っこをよく見ると見かける雑草ですが、密集して…

押し花入りランチョンマットに向けて⑫

「入日いま石垣染める芝桜」(岩井純子) 今年は、もう咲かないのかなあっと思うくらいに、冬場はほとんど枯 れ果てていましたが、季節が来ると咲くものなのですね。 「芝桜空き家となりし庭守る」(紺屋早苗) 近所には雑草が生えだし、雨戸がびしっと閉ま…

押し花ランチョンマットに向けて⑪

「ひこばえのつややかな葉に力あり」(稲畑汀子) 隣の空き地にピラカンサスが二本どうしても茂って来ます。ピラカンサスには鋭い棘があり、余り茂って大木になると困りますからと、根本から切り倒したものの、春になりますと、ひこばえが出て来ます。これで…

押し花ランチョンマットに向けて⑩

「桜蘂散りつくづくと地べたとなる」(宮澤明寿) 「雨脚にもまれて赤き桜蘂」(佐藤鬼房) 桜の蘂は押し花にすると、とてもお洒落な可愛い絵柄になります。それに対して、私はどうも木の花を上手に押し花にすることが出来ません。桜の花びらなど薄桃色でき…

押し花入りランチョンマットに向けて⑨

「竹陰の筍彫掘りはいつ消えし」(飴山寛) 私は行けなかったのですが、実家の竹藪です。沢山掘り起こし湯がいたのをどっさりともらい受けました。 「なんとよいお日和の筍をもらった」(種田山頭火) 余りの量でしたので、息長ーく味わおうかと、いつも知り…

押し花入りランチョンマットに向けて⑧

「佃煮に酢の物に茎若芽」(杉山春崩) 近所の商店街には昔から火曜日に鳴門の若芽売りが店を出しています。今頃になると、新物が出るからと、姑が買っていたのは灰若芽と糸若芽。糸若芽は筍と煮るよう、灰若芽はお酢の物と決まっていまして、この灰若芽が結…

押し花入りランチョンマットに向けて⑦

「花楓疲れて足をしばし停め」(駒田暉風) もう二年も前になるのですね。三年通い詰めた最寄り駅からの上り坂には楓が植わっていまして、それが四季を通じて移り変わるのを嫌が上でも眺めることとなり、この季節の咲く花にも気づけるようになったのですが、…

押し花入りランチョンマットに向けて⑥

「ほろほろと土まどはせて山笑ふ」(星野立子) 山が緑を増し、むくむくと木の息遣いが聞こえてくるようです。 「山笑ふ木には戻れぬこけしかな」(小林松風) 大リーグに入り、目覚ましい活躍を日々伝えてくれる大谷選手。3連続のホームランで賑わせたかと…

押し花入りランチョンマットに向けて⑤

「店じまひしたる米屋の燕の巣」(塩谷康子) 米屋ではなく、酒屋の軒です。最近では、量販店の広がりで淘汰されていく店の一つでしょうか。近所の商店街に市場はシャッター通りになりつつあり、燕さんも巣作り選びも苦労がないのかもしれません。 「枯れ廃…

押し花入りランチョンマットに向けて④

「ぬかづけばわれも善女か仏生会」(杉田九女) 今日、4月8日は。釈迦の誕生日。日曜と重なり、各地で、法会が行われているのでしょうか。釈迦が生まれたのはおよそ二千五百年前のこと。 俳句においても、この日を仏生会(ぶっしょうえ)、灌仏会(かんぶつえ)…

押し花入りランチョンマットに向けて③

「遅れ咲くこと貫禄の八重桜」(鷹羽狩行) これは、うちの近所の公園です。川面にはソメイヨシノの花びらが浮かび、昨日の風雨でほとんと散ってしまいましたが、今日4月7日は桜祭り。模擬店も出たりして賑わうはずですが、今年は余りに開花が早く葉桜になっ…

押し花入りランチョンマットに向けて②

「種蒔いて暖かい雨を聴く夜かな」(村上鬼城) 久しぶりの本降りの雨。先日、母の言葉通り、「桜の花が散ったら、夏野菜の種蒔き」に従い、苦瓜、キュウリ、オクラ、トマト、唐辛子の種を播きました。いい雨が降り出し、芽をだすのを日に何度も見に行くこと…

押し花入りランチョンマットに向けて①

「清明や盥に水を張られをり」(村上瑪論) 24節気の今日は清明。名の通り、万物がすがすがしく明るく美しいころのはずですが、今朝は昨日の夏日から十度近く気温が下がり、また服を重ねないといけず、久しぶりの曇り空。「清明の空ひとひらの雲に置く」(小…

オロオロ迷いー浮世絵から

「いづこまで追ひし残花また幻花」(十泉八重子) 「あれー!こんな所でどうしたの?」近所の知り合いが素っ頓狂な声を掛けて来ました。ついつい桜吹雪を写メに収めようと重いショッピングカーを押しながら寄り道です。花の雨を浴びて、時間が止まってしまい…

若冲動植綵絵から③

「うぐいすもこちらへござれお茶ひとつ」(村上元三) 梅は「春告草」、鰊(にしん)は「春告魚」と呼ばれ、鶯は「春告鳥」と呼ばれるのだそうですが、今年はなぜか、中々山から降りて来てくれなかったのか、漸く今日初めて声を聞きました。多分、近所の空き…

若冲動植綵絵から②

「散るものは散りて気楽な卯月哉」(正岡子規) 卯月、日めくりも四月。新年度ですね。東京はもう桜も散り始めているのでしょうか。こちらの川沿いはまだ蕾が残るほどですが、昨日は近くの駐車場が満室になるなど凄い混雑ぶりだったようです。川面にはまだ一…

若冲動植綵絵から①

「四月馬鹿笑わす嘘のむつかしく」(木村茂登子) 今朝のLineの背景には桜の花びらが待っています。嘘ではないですよ。まだ見ていない人は馬鹿にせずに見てください。 「上賀茂に河童が出たよ四月馬鹿」(福村壽子) さて、こういうのが良いですね。くすりと…

南国の名残⑮

「チューリップ喜びだけを持っている」(細見綾子) 隣の空き地に、うちのプランターからこぼれた球根でしょうか、一輪健気に咲いています。一輪だというのに、辺りがパーッと明るくなります。正に、喜びだけをまとった花なのでしょうか。 「チューリップ明…

南国の名残⑭

「茎(くく)立って疎まれてゐる鉢一つ」(小田尚輝) 茎は「くき」の古形で「くく」と読み、茎立(くくだち)は、春になって大根や蕪などが茎をのばすことで、この茎が「とうが立つ」と言うときの「とう」です。 「茎立ちや泥靴乾く薪の上」(石塚友二) 昔…

南国の名残⑬

「たんぽぽや日はいつまでも大空に」(中村汀女) 「たんぽぽ ぽ」(阪田寛夫) たんぽぽ ぽっとさいてたよ さんぽにでかてみつけたよ あそこにぽ たんぽぽ ぽっとさいてたよ うちにかえってみつけたよ もひとつ ぽ」 天気のことわざには『春に3日の晴れ間無…

南国の名残⑫

「春の野や遊び疲れて影法師」(市ヶ谷洋子) 春ですね。路地の小さな花や綺麗な葉を摘み取り押し花です。お尻にひいて、出来栄えを待ちます。川沿いの桜が蕾を開き出し、往きと帰りでも風情が変わっていく気温の上昇ですね。少々、気温の変動についていけず…

南国の名残⑪

「ガジュマルの神老いたるか木下闇」(長谷川櫂) 那覇の街並みを散策していて見つけたガジュマル達です。少しググってみました。 >インドから東南アジア、沖縄それに種子島や屋久島に自生しています。多くの気根を出し、地面に着くと支持根になります。こ…

南国の名残⑩

「バナナむく吾れ台湾に兵たりし」(鈴木栄一) 戦中時代では、南方に派遣された兵士は別にして、庶民にとれば、バナナは南国の夢のの食べ物として垂涎の的だったのでしょうが、今では病院の朝食に出されても手つかずで残されるありがたみの薄い果物になって…

南国の名残⑨

「新しき命育む木の芽風」(山口美琴) この木の芽をどう読まれますか?「きのめ」だとばかり思っていましたら「このめ」と読むのですね。では「きのめ和え」と言うではありませんかっと、浅知恵。山椒の新芽だけを指して「きの芽」というのですね。今の季節…