切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

クリスマスカード③

「冬の鹿頸細々と木枝嗅ぐ」(長谷川かな女) 鹿は冬になると全身が灰褐色になり、冬の森では保護色として働くのだそうです。 今更ですが、とりあえず。 「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋はかなしき」(蝉丸太夫) かるた取りでは、こぞって取っ…

クリスマスカード②

「蛙眠り雀膨らむ一茶の忌」(本谷英基) 11月19日は小林一茶1827年の忌日。確かに、外気が冷たく蛙もおちおちしておれず慌てて冬ごもりしたでしょうか。見かけなくなった雀ですが、枯れ枝に留った姿はフクフクして来ました。冬支度と、ストーブを出し、裏起…

クリスマスカード①

「雲低しどんよりとして冬めきぬ」(前田甲山) 一週間違いで、つくづく良かったなあっと思う今日の雨です。先週の土曜日は何としても雨だけは降って欲しくなく、前日まで気を揉みましたが、何とか雨だけは降らず凌ぐことが出来、誰の御蔭にしても感謝感謝の…

シルエットを生かしてー「亜人」から

「銀杏のひかりになるまで猫でゐる」(田中亜美) 上野に「運慶」を見に行った折に撮った写メなので、もう五日も経ちましたから、今はもう落葉しているのでしょうか。並んだ二本でしたが、どんな違いじたのか、緑と黄色の対になっていました。子供の成長も似…

シルエットを生かしてーお坊さんの生け花

「いつ咲いていつまでとなく花八手」(田畑美穂女) 「棲みつきて表札古りて花八手」(古屋信子) 大きな門構えのおうちの前庭にある八手です。八手というと中庭の葉陰に苔むす土地にたたずむように思いますが、ここではすっかり高木になっています。さて人…

シルエットを生かしてーお坊さんのお茶

「攫(さら)はれるほどの子ならず七五三」(亀田虎童子) 最近、我が子を紹介するのに「愚息」などという言い方はしないのでしょうか。私は小学校高学年で160センチはあったので、バスに乗ると子供料金を入れる度に睨まれたりしたものですから、母は必ず…

若冲画譜からー未央柳

「ふと咲けば山茶花の散りはじめかな」(平井照敏) 新宿御苑の落羽松の乱舞を見ようと今年で三年目。一年目は11月の末で全ての羽根はおちてしまっており、二年目は少々早めと11月初めに訪れましたら早すぎて漸く紅葉したところで、鳥と風の来るのを何時間と…

若冲画譜ー葡萄

「身ふるひのつく程青し秋の不二」 今回の東京泊は私事の関係で便利の良い品川駅前に三泊し、雨の日もなかったのですが、窓から見える風景に気にも留めずにいましたら、昨日の朝になって気づいたのがこの写メです。 今朝は冷え込みましたが、雲の切れ目がな…

若冲画譜からー梅花藻

「石蕗の黄に十一月しづかな月」(後藤比奈夫) まさに、この写メはこの句にふさわしい閑静な散策路ですが、場所をお話ししますと、あの喧噪な竹下通りからほぼ近くなのです。近くに渋谷の図書館があり緑の多い所があり、大阪の雑多な街並みに馴染んでしまっ…

若冲画譜ー石竹

「秋の日が終る抽斗(ひきだし)をしめるように」(有馬朗人) 今日は何の日。「1111」この並びはいろんな事を連想するのですね。ポッキー、箸、下駄、もやし、煙突、ちんあなご、きりたんぽ、立ち呑みの日。鉛筆が並んだようでコピーライターの日。「十…

若冲画譜ー未央柳

「かがやかにレモン熟れ木は暗むかな」(宮津昭彦)レモンの木は憧れです。ここのレモンは鉢植えなのに毎年大きな実がブラブラと鈴生りでふ。まさに輝いています。「ふがいなき瞼にレモンはじくなり」(鳥川昌実) ここ、寝不足です。昼間にカッター持ったまま気…

若冲画譜ー未央柳

「かがやかにレモン熟れ木は暗むかな」(宮津昭彦)レモンの木は憧れです。ここのレモンは鉢植えなのに毎年大きな実がブラブラと鈴生りでふ。まさに輝いています。「ふがいなき瞼にレモンはじくなり」(鳥川昌実) ここ、寝不足です。昼間にカッター持ったまま気…

線画に魅かれてーミュシャ「ビザンチン風頭部 ̄ブルネット」額入り

「我が味の石榴に這はす虱かな」(一茶) 毎年ここの庭には石榴がたわわになるのを拝まして貰えるのですが、今年は実の入りが悪いのか、季語は秋でしたが、写メを撮り損なっていましたら、季節は冬になっています。 まだ、爆ぜていません。この実の爆ぜた姿…

線画に魅かれてーPienkowski 額入り

「京という色の時雨に合ひけり」(稲畑廣太郎) 昨日は立冬で、今日のような雨のことを初時雨というのだそうですが、時雨とは、初冬にさっと降っては上がる雨のことをいい、春や晩秋の通り雨は「春時雨」「秋時雨」といって区別しているのだそうですね。「す…

線画に魅かれてーミュシャ「ビザンチン風頭部 ̄ブルネット」

「サルビアのはしゃぎつれつつ冬に入る」(相生垣瓜人) 今日は二十四節気の立冬。でも、天気予報によれば、昼間の気温は22度。ニュースから、どこかで勘違いした桜が咲き出したとか。 「凪きわたる地はうす眼にして冬に入る」(飯田蛇笏) でもどこかに、冬…

線画に魅かれてーPienkowski

「からからと渦巻きて飛ぶ柿落葉」(前川嘉風) いつも通る筋のある家の庭の柿がいつのまにやら柿だけになってしまっていました。 「柿落葉実をもぐ人もなき空家」(松屋千代子) うちの近所の傾斜に建てられた庭園の美しい風情のある家が、ついに「売地」の…

頼まれてー祝儀袋

「空箱の中の青空神の留守」(高橋修宏) 晴れ間が続き、何年ぶりかに必要に迫られ、和ダンスの着物も干してみましたら、見事にどれもこもが酷いシミです。裏だからいいようにも思えますが、着物の袖というのは、よく裏が見えます。何とも嘆かわしい話です。…

頼まれてーミュシャ「桜草」と「羽根」ステンドグラス風

「波立つと怠るこころ木の葉髪」(京武井清子) 今日は気温が二十度を超えるとか。11月に入って寒さ遠のき安堵ながら、一体何月だったかふと忘れてしまうような気候変動です。海の異常さは比でないようで、春の神戸のいかなごの不漁も尋常ではなかったですが…

頼まれてーミュシャ「桜草」と「羽根」

「うごく大阪うごく大阪文化の日」 今日は文化の日。明治天皇の誕生日であり、もともと「天長節」とされ、「明治節」と定められていましたが、戦後になってから「文化の日」と改められました。「自由と平和を愛し、文化を進める日」とされていますが、この「…

頼まれてーWelcom ミー尽くし

「青空の端よりこぼれ来し落葉」(池末あけみ) 今日11月2日は白秋忌。さてあなたはどんな歌が言えますか? ゆりかごのうたゆりかごの歌を かなりやがうたうよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ この道この道はいつか来た道 ああ そうだよ あかしやの花が咲いて…

頼まれてーWelcom ムーミン一家

「トンネルの両端の十三夜かな」(正木ゆう子) スーパーに出向いてみて、どうして月見団子売っているのかしらっと、思うほどついつい忘れがちの今宵は十三夜。スーパーのチラシの御蔭で最近は風習をおさらいする次第です。十三夜とは、陰暦八月十五日の名月…

頼まれてーミュシャJOB色付き

「ハロウィンの魔女愛らしき英語塾」(池下よし子) 10月も終わり。10月末日となるとハロウイン。スーパーの行く道途中でママの手作りでしょうか。オレンジとショッキングピンクのシフォン生地のペチコートを履き頭には羽根飾りをつけて、保育園では仮装パー…

頼まれてーミュシャJOB線切

「小流れや桜紅葉に沿ふ径」(西野一郎) 今日は、木枯らし第一号が吹いたそうです。もう完全に冬 装束です。手袋をせずに外出したのが失敗でした。 「見頃とてなくても桜紅葉かな」(本郷智子) 「ことしもまた梅見て桜藤紅葉」(井原西鶴) 一年ご苦労様で…

型染久しぶりー半幅テーブルセンター緑

「狛犬を木の実一つがまた打ちて」(野田ゆたか) 秋の風に吹かれてぽつりと落ちる木の実なら風情があるのでしょうが、先週に引き続いて10月も終わりというのに、またもや週末に台風の襲来です。先週の台風一過の後の公園の道すがらです。まだ青い団栗が落と…

型染久しぶりー半幅テーブルセンター紫

「稲雀攻めては退きまた攻むる」(野田ゆたか) 先日の確か「天声人語」に掛かれていた習近平の共産党大会二期目に関する話題の枕詞として「で雀の話が出ていましたが、何だかすべてにつながるような話でした。雀は稲が実る頃の大敵です。それを危惧した毛沢…

型染久しぶりーランチョンマット

「伝統の菊師の枝や人形展」(前田甲山) 今日は天気予報通り貴重な好天気。雲一つなく青空高い一日となり、どこそこから布団を叩く甲斐甲斐しい音がします。こういう日は、昔なら一家総出で米の収穫も終わり田休めとこぞって枚方の菊人形展の行くのが定番で…

南桂子からー梟

「あるものを着重ねつつも肌寒し」(高浜虚子) ぞくぞくしても、ついこの間まで「熱中症」などと言っていた分けですから衣替えが追い付かず、未だにベースは夏バージョンのまま、その上に何枚も重ねては、日中20度近くなるとまた一枚一枚と剥いでいくという…

南桂子からー高い二本の木

「植ゑてくれし友の思ひ出杜鵑草」 9月の季語ですが、ふと散歩していて見つけた時鳥草。油点草、杜鵑草とも書くのだそうですが、斑点が時鳥の胸毛の模様ににていることから呼ばれるようになったのだそうです。その鉢植えを見て漸く思い出したのです。私はつ…

南桂子からー落ち葉の中の少女

「火祭り炎切り取るカメラの目」(野田ゆたか) 10月22日の時代祭りは台風21号の為に中止となりましたが、鞍馬の火祭りは行われたのだそうですね。あの暴風雨は鞍馬はどんなのだったのでしょうか。こちら神戸は、まだまだ後片付けに追われているようです。 …

南桂子からーヤツデと少女

「台風の駆けりし庭を何としよ」(世良静枝) 昨夜の台風旋風は凄く、慌ててすべての窓の雨戸を閉めても寝付けぬ夜でした。恐々朝明けて、雨戸を上げてみると庭はまるで剪定したように日差しが降り注いでいます。 「台風や虎が獲物を追ふやうに」(村田冨美…