切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

回顧ー麦畑

麦踏み、麦秋という言葉も聞かれなくなりました。一昔前までは、どこでもが二毛作が当たり前で、春の風に倒されないように、踏みならし、梅雨の時期を迎える前に、慌ただしく収穫され、干され炒られ、あの夏の香ばしい麦茶となりました。「麦秋」は小津安二郎の映画の方が生き残っていますでしょうか。今は、人気の朝ドラで、毎朝、風に揺れる麦畑が映るようで、なじみ深くなりましたが、この作品はそれより以前に作りました。風に揺れる麦畑は好きで、何作か作りましたが保存しておらず残念です。一作は、凹で切りぬいた麦の一粒一粒を金色に塗り、凸として貼り直し、二重に重ねて立体感を出しました。この作品では、下書きをベージュ色に染め、少しずらして貼って、動きを出したかったのですが、画像がよくありません。サイズにあった額が見つからず、縁取りに切ったカットが隠れないように、マットを無視して原画をマットの上に載せました。計画性が大事ながら、常にハプニングはつきもので、臨機応変にやるしかないです。左下の変なカットも、軽率な決断ミス。凹にするか、凸にするか、一旦決めたらやるしかないのが、切り絵の難題ながら、潔さです。

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Comme un grain de blé déposé en terre, l’amour est abandon de soi.