切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

ウオールステッカーー鏡

「弱酸ののどをくだりてこころよきクリムトを経てシーレをぞ恋ふ」

朝日新聞夕刊の「人生の贈りもの」が今週から歌人岡井隆さんです。ことばのアルチザン、前衛短歌の旗手。楽しみにしています。シーレの手が私は好きです。また、繰りだしてやってみようと思っています。あの油絵の厚みをどうやって、切り絵の枠の中で出せるのか、工夫のしどころです。やりたいものを、どうやって交通整理するか。今日は久しぶりに、思いっきり部屋に掃除機を掛け、気分入れ替え仕切り直しです。ウオールステッカーの切り屑は、大変です。シールが剥がれて、どこにでもくっつきます。そうです。あの草むらに潜んでいる、あの棘だらけの雑草のように。虫でもないのに、「ひっつきむし」と呼んでいましたが、「オナモミ」というのだそうです。あれは、簡単に服から剥がせましたが、困るのが、「センダングサ」「イノコヅチ」秋が深まると、服もウール物になると、小さな種を一つずつでないと全て取り除けず、夕暮れが差し迫り焦ったものですが、正に、切り屑は、所構わずくっつき、掃除機ではたやすくは吸い取ってはくれず、一ミリの切れ端も一つずつ。切れ味は快感でしたが、黒紙に戻り,熱盛りをのみます。

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蝶の口。あのうずまき型の吸い口は、どうしてあんなに、ぐるぐる巻きになっているのか。飛ぶのに邪魔なのと、折り畳むと機能しなくなるからだそうですが、あれを切るのは、当初かなり苦労しました。肝心なのは、外縁からはしない事。やり始めの頃は失敗しないように、先ず渦の中心部分を丸く切っておくのです。そうしてその中心の内側線から外側に向かって切っていきます。それを外側の縁から中心に向かって切っていくと、いざ内側を中心から切ろうとすると、外側から攻めた線が間際にあり隙間がなくなり、哀れ、吸い口はプッチン切れです。そうは言っても、紙はすぐ力の入れ過ぎだけでちぎれてしまいます。その点、ウオールステッカーの材質はいいです。伸びるので、ちぎれず曲線がとても綺麗に切れます。魅力の素材ですが、あの材質には合わない画題もあります。紙に出来る事、紙の長所を生かせるようになるには、万事が技術。シーレを夢見て。

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 Ce billet doux plié en deux cherche une adresse de fleur.