切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

点描色付け試み③ーカタラニア音楽堂⑥

「桐高く咲くや思ひの丈を足し」

「青空を雲も通りし桐の花」

「どの道も箪笥の里は桐咲けり」

珠に立ち寄る道筋の庭先で桐の花が咲いていました。冬空に実が弾けて、落ちている折に声を掛けて少しお裾分け願えないかなあっと思ったのもつかの間、その実も落ちそびれたままに、それを射抜くように、薄紫の花が正に凛と咲いています。私が通った中学校にも桐の木がありました。テニスコートとグラウンドには高低差があり、その通路奥にあったように思うのですが、果たしてそれを記憶に留めている人は居るのかしらと。その登校路には、うちの桃畑があり、そこには姉と私が生まれた折に植えてくれた桐の木が二本ありました。将来嫁入り道具の箪笥にするのだと曽祖父が植えたようにうっすら記憶していますが、あれは一体どうなったのでしょうね。今ではその畑も住宅街になっているようです。姉と私の桐の木が咲いていた記憶はないですが、中学の校庭の桐の木は、俳句のように五月の青空を切り割くようにそれは見事に咲いていて私はあれを見るのが好きでした。一度行った事もない同窓会ですが、それを記憶に留めている人が居るのか、聞いてみたいものの、それだけで同窓会というものに触手は伸びないです。意外にそんな木はなかったりして、私の桐の木がいつの間にか膨らんで着いた先の学校で咲かせていたのかもしれません。そんな夢を実写するような凛々しさがある花です。

昨日と似ているようですが、二枚と重ねて切ったので二作品目です。バルセロナはガウディの街。市場にはこぼれるように並んだオレンジ、オリーブに、生ハム...仲間と貯めたはずの備蓄も解散と同時に消えてしまい遠い夢の国となりました。

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On croit que les rêves, c’est fait pour se réaliser.  C’est ça, le problème des rêves : c’est que fait pour être rêvé.