切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

初夏への草花ー麦

オレンジ色が木々の葉の合間に目立つ木をよく見かけます。余りにも馴染みの木であるにもかかわらず、改めて名前を聞かれたら、名前が出てきません。内心「やめてよ。あれよ、あれ」と言いながらも、出てきません。幸い名札がついていましたが、漢字で、石に、木偏に留める。さてもさても、自分でも情けなくなるぐらい、あんなに見慣れた木の名前が出て来ないのかと絶句。ザ行だと言われて、まさかと思いつつ「ザクロ」と思いついたものの腑に落ちません。ザクロと言えば、手榴弾grenade a main  あの丸い真紅の粒々が中から弾ける実。それがどうして、あんなに可愛い、まるで金魚のような実のはずがないではないかと、目の前に見ながら合点がいかない自分が居ました。納得しないまま居ましたら、ふと、昔近所にあった木が克明に蘇ったのでした。石垣の上の塀からはみ出るように咲いていた今の時期、そうして木枯らし吹いて近辺には花が亡くなった頃、まるで脳みそが弾けたように垂れ下がって、たわわになっていた実が自分の脳裏の中で画像を結び、納得する次第。そうなのです、漢字は石ではなく、木偏に石、それに手榴弾の榴と並ぶとすっきりとイメージが湧いて来ます。弾けた実は床の間に生けると、とても映えて絵になります。いつか画題にしてみたい実です。

 麦秋という響きが好きです。二毛作などする農家も減り、四国にでも行かないと見られない風景。何度もやっていますが、中々薫風に映える野にはなりません。途中経過です。

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Les bonsmots sont comme le blé dans les champs : ils moissonnent le pain du bonheur quotidien.