切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

初夏への草花ー紫陽花②

まどみちおさんの「やぎさんゆうびん」という童謡があります。事の発端はしろやぎさん。手紙を書く。それをくろやぎさんが読まずに食べる。内容が気になり手紙を書く。しろやぎさんは自分の書いた手紙は読まれた事と思っているから、返答内容が気になり食べた事は伏せて内容を尋ねる。というお話ですが、よく言われるのがこの最初のしろやぎさんは一体どんな事を書いたのか。差し迫る内容では、恐らくないだろうと思います。人は、この場合はやぎですが、心情として察するのに、緊急事態には手紙は用いない。何故に連絡を取ろうとするかを考えると、とっかかりではないかと思うのです。よく昔、母は私に電話をするのに、使っていたのが「あら、あんたやったか。掛け間違えたわ。初子さんかと思ったわ。それはそうとどないしてる」とこんな感じで電話をしてきました。滅多にはない事ではありましたが、余りに私が不義理なものだから、辛抱貯まらなくなって、初子さんと言う、多分リスト表の名前が私の名前の前後の人と見間違えたかのようにして、掛けたのでしょう。内心は嬉しいはずなのに、裏腹の事しか言えない自分と、何やら、食べてしまったやぎさんとが重なります。そんな思いが、この童謡のほのぼのした雰囲気を支えているような気がふとします。しかし、この手紙という風習が薄れつつある今、この童謡も理解不能になる日が来るのでしょうか。

紫陽花グリーティングカードが紫陽花に見えず、今度は封筒の横長を縦にして作ってみました。葉は凸にして、立体感が出るように前後に折り曲げてみましたが、花を花弁毎に切り抜いたのが失敗です。小花を一塊にして凹にして切った方がそれらしく見えるかも f*_*:

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La lettre écrite m’a enseigné à écouter la voix humaine.