切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

Robert Doisneau-煙草屋の犬

本が見つかりません。自分の頭の中には、ちゃんと本棚の中に納まった背表紙の画像は鮮明に残っているのに、何度捜してもどこにもありません。先ずは、英語版を買い、原書も買い、ひょっとすると日本語版もあったかもしれません。それがどれも見当たりません。私はよく読んでしまうと悪い癖で、読み返しをしないので本棚をすっきりさせたく人に上げてしまいますが、この本には結構書き込みをしていてあげるはずもないのですが、さてどこに仕舞ってしまったのでしょう。気になり出すと、時間もないのに、何度も見直しています。そんなことを繰り返していると、つい要らないものに目が行きます。恥ずかしながら、同じ本が二冊ある事があります。そんな事では驚きませんが、本棚の一角にファイルや大学ノートが並んでいる所をみると、「あれー。これ誰のかしら」と正直驚きます。そこはまるで別人の棚にしか見えません。だけど、どうみてもこの悪筆は、私以外の手ではなされようがないはず。ノートにはびっしり小さな字が並んでいて、最後のページまで埋まっているのが何冊もあるのです。ふと、脳裏に解離性障害などという言葉がよぎります。過去の一時期の記憶が一切抹殺される症状だそうですが、それに近い程に私の記憶にはそのノートが赤の他人のものしか見えません。恐ろしくなって、慌てて元に戻します。こういうものは断捨離品にするのが健康にはいいのでしょうね。仕舞い支度がよぎります。

こういう訳ではないのですが、ロベール・ドアノーの写真集、これは何も購入したことは忘れてはいません。いつかやってみたく置いていましたのが、少し視点を変える意味でやってみようと思います。「パリ市庁舎前のキス」の人と言えば、くっきりするでしょうが、この方の子供を描いた作品が好きです。表情までを切るのは難。シルエットとして、バロトン風にしてみればと思っています。では先ずはパリを舞台に。

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Le plaisir est une amnésie, en plus d’une petite mort.

C’est étrange une amnésie, comme une réponse à une question qu’on ignore.