切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

Robert Doisneau-ノートル・ダムのガ-ゴイル

読みそびれていた日経の夕刊新聞の溜まりを読んで居て目が留まりました。ミケランジェロの天井画。机上の壁に飾られた3000ピースのジグソーパズルの写真です。「いいなあ、いいなあ」一時、ジグソーに嵌ったというか、それくらいしか細切れに気晴らしを見つける事が出来ず屋根裏部屋に設えて、気がつくとそこに座ってしこしこ埋めていたことがあります。

第一、これはゴミが出ない。いつでも始められるし、いつでも、これには少々問題はありますが、打ち切ることは可能です。それに、思考が不要なことです。目と手さえあれば、他の感覚をそれ以外の事に従事させることが出来るのがメリット。つまり、他のキャパがほとんどゼロに近づいても楽しむことが出来ます。システィーナ礼拝堂の「天地創造」。これほどまでに、この絵の細部までを把握出来る機会はないでしょうね。微妙な色の濃淡が決めてになります。数独も同じですが、ピシッと嵌る一瞬の快感が心の中の沈殿物をふっと掬ってくれるのでしょうね。

もう一つの連載記事で目を惹くのが「日本美術の超絶技巧」数週間前になってしまいましたが、安藤緑山「竹の子、梅」。その翌週は速水御舟の「京の舞子」。前者のタイトルは「ひたすらリアル」後者は「えげつない細密描写」。御舟は岸田劉生より三つ年下で、あの麗子像の鹿の子絞りに繋がるものがある作品だそうです。ミケランジェロの天井画は考えれば空想図ですが、その人間の動きは実に生き生きとリアル。常にライバルとして意識していたダビンチの解剖への執着を思うと、ここにも「えげつない」という言葉がしっくりします。しかし、この「えげつない」に御舟は評価を削がれ、この作風も断念したそうです。残念無念だったでしょうね。見る側には、堪らない快感に繋がるものだと思います。鉛色の梅雨空には、ジグソーに嵌る時間を許されないなら、こういう「スカッと」を鑑賞するのもいいですね。

ノートルダム寺院の雨桶のガ-ゴイル。つまみ挙げている見えるのがエッフェル塔。背景にはセーヌ川にバトー・ムーシュ。凹凸の選択に問題があるのか分かりにくいですね。

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Le bleu profond attire l’homme vers l’infini, il éveille en lui le désir de pureté et une soif de surnaturel.  C’est la couleur du ciel tel qu’il nous apparaît dès que nous entendons le mot ciel.