切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

Robert Doisneau-エッフェル塔と自転車

ON KAWAMURA というこの名前を見たら、私には珍しく一つの日付けだけが書かれた箱がフワーッと頭の中に画像が映って来ました。名前に限ったことでもないのですが、特に覚えるのが苦手なのが名前。フルネームなど言えた試しが、自慢するわけでもないですがありません。「Kの音で始まる人」「矩の文字がどこかにある人」「ほら、あの誰々さんみたいに、頭が禿げた、ビールのCMに出ている、あの人に雰囲気が似た人」とか、まあはっきり言って何のことやらさっぱりわからないのですが、そう言う私だからこそか、知人にはこんな微かなヒントでもズバリ、名前、もちろんフルネームを言う人がいます。どんな頭の構造をしているのかと思うのですが、きっと海馬の襞が月とスッポンなのでしょうね。そう言えば、またも珍しく、新聞の本の紹介覧で、「鴨居玲」という文字が目に飛び込んで来ますと、私の頭の中にはあの、剥がした自らの顔を片手に反りかえった姿勢で佇む白い顔がくっきりと浮かんでいました。

記憶にとどめるには、画像にすることだと聞いたことがあります。トランプの神経衰弱をいとも簡単に全て次々とひっくり返してしまう人がいます。あれは、頭の中に同じ画像を実写しているのだそうですね。あの、眼科でいつも見せてくれる眼球模型の球面が浮かびます。私の安物の頭の印画紙も珠には実写出来る時があるのか、珠に活写される時があります。凡人はそこでお仕舞い。それを上手に引き出しに整理整頓して直さないのですが、河原温はそれを狙うかのように、日付だけの入った箱を並べます。個々様々な記憶の中には、蒸し返されたくない過去もあるはずで、それを真っ向からつきつけられれば目をそむけるてしまうのでしょうが、「1954」「1973」なんて年度言われると、昔かあっとか最近だなあ、「3・20」「6・23」なんて言われると、誕生日か結婚記念日だったかなとか。それからは芋づる式に、脳裏の残像がくっきりと浮かびあがってくるのかもしれません。村上春樹よりも先に取るかもしれないと噂されるKazu Ishiguro の新刊が気になりだしています。まだ本棚に日英セットで二冊も鎮座していますが...

エッフェル塔のレース模様が何度か挑戦しているのですが、未熟な切り口。まだまだです。この前を走る少女の一人は自転車ですが、後者の少女はスクーターを蹴っていますが、分かりにくいです。

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La mémoire est le meilleur appareil photo qui soit.