切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

型染め型ー連獅子

「御仏はさびしき盆とおぼすらん」(一茶)

御盆が近づき、そろそろスーパーにも盆飾りが並びだしました。盆飾りというのも、よくよく、考えると、とても様々です。宗派によって霊にたいする考え方の相違もありますから、違ってくるのも当たり前なのでしょうが、地域差もかなりあるようです。テレビドラマなどを見ていて思うのは、風情があるのか、大概において、胡瓜や茄子に足をつけるのが定番のように出てきますが、精霊馬というのだそうです。うちの実家ではしたことがないので、少し調べてみましたら、東へ行くほどその飾りつけの比率が高くなり、仏教とは無関係で、もっと古くアミニズム信仰と関係があるそうです。胡瓜が馬で往路用、茄子が牛で帰路用、往路はまっしぐらに戻れるように馬、帰路はゆっくりと土産も乗るようにと牛だとか。ヘタが頭なので、胡瓜は仏壇方に、茄子は外向きに置くのだそうです。

宗派で異なると言えば、浄土真宗では、御先祖の霊が往来したりしないことから、提灯もなく、送り火などしないなど、飾り付けも特別のことはしないそうです。

私のイメージの中には、蓮の葉にしかれた野菜の盆と果物盆、その時だけ出てくる四角形のガラスの器の中の水としきび、「はくせんこ」と呼んでいた蓮などの型に抜かれた干菓子、素麺や干しシイタケや高野豆腐などの乾物といったところですが、この「はくせんこ」と言うのは関西特有の良い方のようですね。正式には白雪糕というのだそうです。

これも今では代用品としてビニールにコーティングされた砂糖が後日、実用的だと重宝されていますが、落雁や、四国に行きますと、和三盆などというのを見ていますと、その形の美しさに絶句します。食べるのにはもったいないような、洗練されたデザイン。木型の彫刻美ですね。木は山桜の木を二年間乾燥させ、さらに3年間寝かせないといけないそうです。ヤマザクラは非常に丈夫だそうですが、とても堅く、そうそう簡単には彫れないのだそうです。それを草花の繊細な花弁や葉を描きだすのですから凄いワザですね。根気の要る、また緻密な器用さが要求されるのでしょね。四国唯一の木型職人の市原吉博のモットーは「手間を惜しむな、名をこそ惜しめ」

こういうのを見ると、じっくりした作品に取り組みたくなるのですが、中々時間がまとまって取れません。いや、時間は取るものではなく、作るものなのでしょうね。

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Chez les peuples animés d’un même esprit de corps, le commandement ne saurait apprartenir à un étranger.