切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

そろそろ模索ー蓮

「夏草お茂りの上にあらはれて風になびける山百合の花」(若山牧水

空き家の庭や、忘れられたプランターの端や、空き地、道路の法面、街路樹の隙間などなどで、よく見かけるのが、白いユリです。鉄砲百合のようには、沢山つかず一輪がすくっと佇み咲いています。花びらの外側に薄紅い筋が入っているのは、高砂百合といい、外来種で、1923年ごろに輸入されたそうです。剛健で、どこにでも咲いています。割れたアスファルトの隙間からでも、発芽し、まるで、兵隊さんが敬礼したような出で立ちで咲きます。そんなに丈夫ならと、種を拝借して、植えてみるのですが、中々育ちませんが、意外なところから、ぐいぐい伸びて咲かせてしまうこともあります。通例の百合やカサブランカよりも遅咲きで、お盆の花にも映えるでしょうか。

父の命日が8月25日。ちょうど満開の時期で、法面によじ登って、少々頂き墓参に拝借しています。母は供花にお金を出すのを良しとせず、絶えることないように、菊、百日草、千日紅、日日草、ミソハギ、石竹、ポンポンダリヤ、マリーゴールド、ルドベキヤ...ひょっとしたら、仏花を買った方が安いのではないかと思うほど、タキイやサカタの種をワンさと買っていましたが、雑草を絶えず抜き、水遣りを怠らず、仏壇の花がいつも潤っていたように思います。それを思うと、お金を出せば、見事な花が買えますが、母があちらから睨んでいるようで、法面から失敬しています。中々、夏の盛りに花を咲かせ続けるのは大変で、「すみません」と手を合わせるだけです。

「二十六粒数百万円の葡萄とう話をネタに回る寿司食う」(當麻龍二)

ルビーロマンは一房50万円とか。手頃値段でも1万5千円。一粒が巨峰の二倍の大きさとか、産地石川県の人は食べたことがないとか。一体誰がお召し上がりになるのでしょうね。お金で買うのは、簡単な事なのでしょうが、心がどこかに置き去りにされているような気がしてきますのも、母の言葉の所為でしょうかしら。「苦労は買ってでもしなさい」

漸く、不忍池で沢山写メを撮ったのから、一作切ってみました。

 

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Tout est utile, c'est étrange. La peine ne se perd pas. Elle sert à la joie des autres.