切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

染め試作ーサーカス

「一人来て独りで食べる牛丼屋何人いても独りは一人」(喜島成幸)

「『介護抵抗』『易怒症』なる語あることをはじめて知りぬ母のカルテで」(水野一也)

スーパーの上階にある百均によく寄るのですが、その横にはゲーム機が並んでいます。「トントン」と太鼓を叩くような音楽ゲームに、銃器や車の音など賑やかに響くシューティングゲーム、ぬいぐるみなどを引き上げるクレーンゲーム、パチンコなどのメダルゲームなどが囲いなどで区切られることなく、ところ狭しと設置されています。ついつい、音につられて眺めてみますが、太鼓などのリズミカルなものには、子供が群がっていますが、その中で、最近よく目につくのがぽつりと座って黙々というか、悶々と一点を見つめたままの背を丸めた高齢の男性達です。こちらは群がったりはせず、なるべく空いた席を探すかのように、人目のつかないような所を選ぶようにぽつりと一人でやっておられます。子供達とは違い、コインを惜しげなく挿入することもなく、動きは限りなくゆっくり。いや、よく見ればかなり嵌ってしまっている人もいます。パチンコ屋と違って禁煙なので、空気は淀んでいませんが、その周りだけが何やら酸素が重くなっているような気がします。

聞くところによれば、介護支援を目的としたデイサービスを利用する人に諸手を挙げて嬉々として行かれる方は皆無だとか。何が一番拒絶したくなるのかは、利用日の出かける玄関で身内に満面の笑みで見送られることだそうです。ある施設で、利用者の満足度を増すためにと、工夫をこらし、麻雀などのゲームやカラオケなどの設備を置いたそうです。喜んでもらえるかと思ったはずが、結局介護とは無縁の若手高齢者が殺到して、顰蹙を買い、即刻取りやめたそうです。

近所の整形外科には朝早くから外に並べられた長椅子に座っている方が数珠つなぎです。まだ、立ち話が出来るご婦人方はいいのですが、社会から敷いて貰えた路線を下りた方々には中々居心地のいいところはないようです。よく耳にするのが、数日経って見つかる熱中症により死の発覚。悲しいようではありますが、静かな死だとも思えて来ます。一雨で猛暑も落着きました。

「度し難い怒にもくみして 蜻蛉見し」

 

型染めをやっとやってみました。綿の基地で試染めをしてみました。意外に簡単な作業で仕上がります。試なので、少々染料をけちったので色むらが出来てしまいました。懸案だった細い線も鮮明に出ることを認識。

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“La mort devient réelle quand elle commence à pénétrer à l'intérieur de l'homme par les fissures du vieillissement.”