切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

型染め型第二弾ールドウテの薔薇

二百十日馬の鼻面吹かれけり」(高田守)

昨夕の新聞訃報欄にオリバー・サックス(Oliver Sacks)氏さんの名前を見つけました。彼と言えば、「レナードの朝」という映画の原作者として有名ですが、残念ながら私はこの作品を見る機会を逸したままです。

私がこの氏と接触する機会となったのは、その昔、「原書で読む世界の名作」というラジオ番組で取り上げられていた一冊の本でした。「妻を帽子と間違えた男」(The Man who mistook his wife for a hat) 。この番組は数年前に消えてしまいましたが、うちの本棚には、その名残が未だに鎮座しています。何か月間隔だったのか、一冊の本を取り上げて週一だったと思いますが、少しずつ音読して解説するという番組。まあ、ありきたりで退屈と言えば、退屈になりがちなのですが、自分では決して手に取る事もない作品に触れる機会となり、駅前の本屋にもNHKテキストとして並び購入可能なので買っては本棚に並べていましたが、実際のところはほとんど寝ていたような気がします。この本も決してそれほど熱心でもなかったのですが、度々本棚から埃が払われる事になる一冊です。

もう、これもかなり以前の話になるのですが、テレビで栗本慎一郎氏の脳梗塞後遺症からの復帰に関するドキュメント番組を見た時でした。そこで紹介されていたのがラマチャンドランの「ミラーボックス」。麻痺した左手を右手が鏡に写る箱に入れることで脳を騙して動く機能を復活させるというアイデア。余りに興味深く手にとったのが彼の著書「脳のなかの幽霊」そこには幻視の話が主なのですが、そこからまた戻ってしまったのが本棚の本。サックス氏の著書はそれから芋づる式に読みましたが、「火星の人類学」が一番印象深かったでしょうか。脳神経科の臨床医の立場から数例の症例者について詳しく取り上げた作品です。7人の症例ですが、その中の数人を少し書きましょうか。全盲で数十年を生きた人が視力を取り戻すことの認識ギャップの苦痛を再度視力を失うことで救われるという話。トウレット症候群の外科医は日常では自分の異常行動を抑制することが不可能なのに、手術現場に立つと完璧に施術だけをこなすことが出来るという話。

今読み返して思うのは、アメリカという風土とまとめてしまってはいけないのでしょうが、「普通の目」という、どうしもうもない色目を簡単に取り払えるところなのかなあっと痛感します。それだけに、また厳しい世界でもあるのかもしれませんが、どうも私もですが、目にはたくさんの鱗が層になって堆積しているようです。

「雲いろいろ彩る二百十日かな」(前田普羅)

脳に騙されぬように、防災の日。目を「研ぎ澄まして」自然を見つめたいものです。

サックス氏のご冥福をお祈りします。

 

ハンカチ染めようにとルドウテの薔薇と木苺とエニシダをコラボした図案を切ってみました。いよいよ防染糊が空港のチェックを潜り抜けて到着したので染め開始です。

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Les travaux de Sacks ont été présentés dans un « plus large éventail de médias qu'aucun autre auteur médical contemporain14 » et en 1990, le New York Times affirme « [qu']il est devenu une sorte de poète lauréat de la médecine contemporaine15. » Sa description de personnes qui sont contraintes de s'adapter à leurs conditions et maladies neurologiques éclaire souvent sur les moyens par lesquels un cerveau normal réagit à la perception, la mémoire et l'individualité.

En ce qui concerne ses autres livres, plusieurs s'intéressent à des patients atteints de la maladie de Gilles de la Tourette ou de la maladie de Parkinson. Son essai L'Homme qui prenait sa femme pour un chapeau, publié dans le livre homonyme, traite le cas d'un homme atteint d'agnosie visuelle, et donna lieu en 1986 à un opéra de Michael Nyman. Son essai Un anthropologue sur Mars, récompensé par un Polk Award comme meilleur reportage dans un magazine, décrit le cas exemplaire du professeur Temple Grandin, une autiste de haut niveau. Des yeux pour entendre : voyage au pays des sourds (Seeing Voices), un livre publié en 1989, couvre une large palette de problèmes liés à la surdité.