切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

スマホケース:星の王子様 

「秋の蠅日向日向へ身をずらす」(大崎紀夫)

 大型連休も最終日となりました。天気続きで、行楽客で、どこも人が多いのでしょうが、今日は、ゆっくり明日からに備え、「お父さん」は休養されたいことでしょうね。秋も深まりを増し、よく見ると金木犀には小さな蕾が膨らみをましているようです。冷えた西瓜やかき氷から、無性に温かいものが食べたくなりますね。店頭には栗、サツマイモ、梨、葡萄と秋の味覚が並んでいます。甘いものが恋しくなり、餅の入った小豆のお椀が頭に浮かびますが、店先で見かけるのは、「ぜんざい始めました」いや、「お汁粉始めました」どちらでしょうか?

日経の「文学食べ物図鑑」という掲載記事で知ったのですが、「小豆とお餅が入った甘い食べ物をどう呼ぶか」というアンケートを取った結果が載っていました。糸魚川ー静岡構造線辺りを堺に「東のお汁粉」と「西のぜんざい」に真っ二つに分かれるのだそうです。東京では、こしあんのお汁粉を「御膳汁粉」と呼び、粒餡のものを「田舎汁粉」と呼ぶのだそうです。関西では、ぜんざいと言えば、粒餡。

もともとは、出雲が発祥地というのが定説だとか。旧暦の神無月は、国中の神様が出雲に集まるから神無月なので、出雲の人々は古来、神様と小豆、餅を共食し「神在餅」と呼んだのだそうです。これが「ぜんざい」の始まりとされているそうです。それをもって、「田舎汁粉と呼ぶとは」、と関西人は言われたいところでしょうね。

関西と関東では、このようにマリアージュしたくない風物がありますね。先日も、パン屋でのことです。「けしからん」とつぶやいておられる方を見かけました。丸く、格子模様が入ったパンを指して、「メロンパンとは何事だ。サンライズだろうが」と。神戸発祥のメロンパンはマスクメロンではなく、マクワ瓜型で中には白餡が入っています。最近、その方によればサンライズですが、メロンパンはブレイクしてどこのパン屋にも並び、幅を利かせ、マクワ瓜型のメロンパンは肩身の狭い思いをしたかのように見かけなくなり、サンライズと区別することもなくなったのでしょうか。実際のところは、どうも、この白餡入りのメロンパンは元々、全国的には普及していなかったのかもしれません。極論すれば、神戸名物に近い存在なのかもしれません。しかし、白餡入りメロンパンの発祥地である神戸で馴染んだ人達には、マスクメロン型メロンパンをサンライズではなくメロンパンと表記してあるパン屋さんを容認することは出来ないとまで、拘る人は少なくなく居られます。

「メロンパン 体内すこし朧なり」(奥坂まや)

サンライズもメロンパンも、表面はクッキー風の皮に覆われ、それをそうっと剥がしたら、おぼろのような中身が現れます。大事に皮は後の楽しみに置いて食べたことはないですか。最近、その皮だけで売られた物を見たことがあります。これなら、文句なくメロンパンと言っても怒る人はないでしょうか?東西の食べ物バトルから見える文化史というのも面白いものですね。

星の王子様の型は枠を作らずに凸に切ってありますので、糊置きの端は厚紙で長方形の抜き型を置いて、端止めしましたが、柿渋紙でなくても染止めできたのでいろいろに多様できそうです。

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L’équinoxe d’Automne est un jour de remerciement àla Déesse Mèredans la tradition Celtique, pour les cadeaux de la moisson et les fruits de la terre qu’elle nous a procurée. C’est aussi un moment de préparation à la pénombre de l’hiver, l’occasion de nous débarrasser de ce qui nous entrave, nous retient à un passé qui n’est plus, l’occasion de couper nos « vieilles branches ».