切り切りMme

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ウオールスティッカー:星の王子様③

「撫子はなぜ折れたぞよ折れたぞよ」(一茶)

この世で、一番長生きを許されていいはずの人だと思っていた人が先頭を切って亡くなってしまいました。

「露の世は露の世ながらさりながら」(一茶)

今日は、私の敬愛していた伸子さんが見送られる日です。残念ながら列席することが出来ず、一日遠方から彼女が安らかに永眠されることを祈るばかりです。昨日、数年ご無沙汰していた伸子さんの親友裕子さんからの突然の電話。声が余りに元気なく、反対に愚かにも私はふざけて「余り可愛い声だからわからなかったわ」などと言ったのでしたが、その後に出た言葉に絶句。

いろいろメンバーに変動はありましたが、「スペイン語会」と銘打って始めたのがさていつごろだったのでしょう。何を思い起こすにも基軸になるのが、関西人には、阪神大震災ですが、それからでも20年を経過しましたからそれよりかなり前だったような気がしますから、思えば長い年月が経っています。細々と月一回のペースで集まり、途中からはその名のままの名義の通帳も作って積立をして、いつかみんなで流暢になってスペインを闊歩しようと目標も定めていたのでしたが、それぞれの家庭事情か重なり集まる事が出来なくなり数年が経っていました。それが、今年の3月の事でした。伸子さんから電話がありました。「そろそろ、再開しましょうよ。第3火曜日、4月からどうですか」と。承諾したものの、4月に入っても気にはなりつつ、連絡もしないまま過ぎて行ってしまっていました。聞けば全メンバーに知らせて下さっていたようですが、その直後に彼女には魔の手の宣告が下されたのだそうです。それからたったの半年です。

覚えの悪い不勉強この上ない私達を何とか一語でも定着しないかと、いつも根気よく寛大に彼女はいつも微笑んでいました。ついつい、どころか、ほとんど脱線ばかりでしたが、最後にはちゃんと全員で音読していたような気がします。

彼女の瞳は、一切の穢れを知らないように澄んだ大きな瞳で、その目で見つめられると、人は皆癒されていったのではなかったかと、思い起こすと、涙が止まらなくなります。そうやって、彼女は人の苦悩を全て吸い取って抱え込んでその重荷を背負った故に急いで一人逝ってしまったのだと思ってしまいます。思えば思うほど、軽くして貰った私達は、その恩に応えていかないと、彼女はあちらで、あの大きな瞳から大粒の涙をこぼすかもしれません。

「雨降れば 天から慈愛 稲穂揺れ」

Hasta la vista!  

5番目に訪れたのはとても奇妙な惑星でした。その惑星はこれまでに訪れたどの惑星よりも小さく、街灯ひとつと点灯夫ひとりがちょうど収まるくらいの大きさしかありませんでした。宇宙のどこかにあって、家もなければ誰も住んでいない惑星の上で、街灯と点灯夫がいったいなんの役に立つのか、小さな王子さまには理解することができませんでした。しかし、それにもかかわらず彼は心のなかで思いました。

「おそらくこの男の人はどうにかしているに違いない。でも、王様やうぬぼれ屋や実業家や酒飲みたちのほうが彼よりももっとどうにかしている。彼が街灯に火を灯すときなんて、まるで新たな星や花が誕生しているかのようだ。彼が街灯の火を消すときなんて、まるで星や花が眠りにつくかのようだ。とても素敵な仕事だ。こんなにも素敵なのだから、本当に役に立つ仕事なんだ」

彼はその惑星に近づくと、点灯夫に向かって丁寧に挨拶をしました。

 

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L’allumeur de réverbère

La cinquième planète était très curieuse. C’était la plus petite de toutes. Il y avait là juste assez de place pour loger un réverbère et un allumeur de réverbères. le petit prince ne parvenait pas à s’expliquer à quoi pouvaient servir, quelque part dans le ciel, sur une planète sans maison, ni population, un réverbère et un allumeur de réverbères. Cependant il se dit en lui-même:

– Peut-être bien que cette homme est absurde. Cependant il est moins absurde que le roi, que le vaniteux, que le businessman et que le buveur. Au moins son travail a-t-il un sens. Quand il allume son réverbère, c’est comme s’il faisait naître une étoile de plus, ou une fleur. Quand il éteint son réverbère ça endort la fleur ou l’étoile. C’est une occupation très jolie. C’est véritablement utile puisque c’est joli.

 

"Priez pour le repos de l'ame de Nobuko!"