切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

額入り:ケルトの森

「だいたいお母さんてものはさ しいん としたとこがなくちゃいけないんだ」

(茨木のりこ)

母だけではないです。先日亡くなった友人にもこういう「どしん」としたところがありました。もう、訃報の連絡を受けてから半月が経ちました。ふと、振り返ると、「いいらっしゃいよ。そんなとこにいつまでも居ないで、こちらはいいわよ」となんて言いながら、小手招きしている彼女が居ます。私がいつでしたか、ルルドの水を汲み、、サンチアゴコンポステーラを辿り、大聖堂の大きな香炉の旋回から降りてくるお香を浴びてみたいと言った時が蘇ります。「あれは、臭いからよ。みんな何日もお風呂にも入らないで巡礼してくるでしょう。だから、聖堂の中がとっても臭いの。まあ、匂い消し」「ルルドなんて、お伊勢さんなんかと比べものにもならないんだから。土産物屋のオンパレード」表裏ない、正に誰しもがマリア様そのものと言っても否定する人がいない慈悲の塊みたいな彼女がそういうと、何が信心なのだろうかと思ったものですが、あちらに召された彼女は、漸く郷土に帰路された思いでおられるのだろうなあっと、そうして、「羨ましくない?」と茶目っ気たっぷりの眼で私を見ているような気がします。そうです、彼女には、何というか、少々のことでは、動じないような度量があったのでしょうね。それを信心というものなのでしょうか。

「発心の柘榴に噛まるはぐれ雲」(宇都宮満水)

うちの家の前の路地を行き過ぎたおうちの庭に大きな柘榴の木があります。今年はどれぐらいなっているのか、もう弾けているのかしらっと思うのですが、我が家の先の路地を歩くのには勇気が要ります。犬を飼っている訳でもないので、導線でないルートを通るのには、言い訳がない限り通るのは難しいです。その点、犬を飼っておられる方は、路地通ですね。柘榴は、花が少なくなった頃に、床に生けるのに重宝するぐらいですから、まだ爆ぜる程には熟していないのでしょうね。

「実柘榴や妻とはべつの昔あり」(池内友次郎)

最近は柘榴と言えば、シロップが更年期に効果があるとか、評判になっていますが、酸味があり、好き嫌いあるでしょうね。別にそれほど、食べたくはないのですが、裏のおうちの柘榴の風情が仰ぎみたいだけなのに、と逡巡していると、友人の声が聞こえてきます。「柘榴なんかで、満足してないで、ほらね」 

「露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す」(西東三鬼)

週間予報によりますと、今週の土曜24日は天候は何とか持ちそうです。風がなければいいのですが、デスプレイの仕方もそろそろ考えないといけません。

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Il y a longtemps que je l'ai compris, l'ignorance est plus dangereuse qu'une grenade dégoupillée.