切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

額入り:ドアノーの石畳

「銀木犀よべの星くずかも知れず」(奥田千郎)

最近は、スーパーでもコンビニ程でもないにしても、かなり遅い時間迄開いていて、助けてもらっています。今日も、仕上げてしまいたい作品に必要なちょっとした備品がなく、買い足しに出ました。ふと、飛び出したものの、足が止まりました。夜空には、この白い小花はとても映えます。まさにチンカーベルが撒き散らしたかのようです。毎年板塀を超えて咲きます。もう十年などでは効かないでしょうね、空き家になったままです。それでも誰が水遣りするわけでもないのに、キラキラ、ムンムンした金木犀の勢いがなくなった頃に、静々と咲き出します。てっきり、「白木犀」かと思っていましたら、「金」に対するわけですから、「銀」。確かに、金木犀も金色というよりオレンジ色ですが、こちらも銀色ではなく、清楚な真っ白。香りも「金」ほど自己主張することもなく、さりげなく香ります。

「ひそやかに銀木犀のこぼるる夜」(坂上香菜)

夜によく映えます。昼間は気づきにくく、ここが空き家であることも、そんな木が咲くことも見逃されているのでしょうね。今年は特に珍しく花数が多いような気がします。主は、子供さんがおられず、ご主人も亡くなられ、一人暮らしをされていた奥さんでしたが、元々二戸一の家でしたが、大震災後に一戸は引っ越され、そちら側だけ取り壊し駐車場になっています。そんな成り行きも、記憶の中から消えていくのでしょうが、それを最後の息の根であるかのように今年は咲きほこっています。

「しがらみの解きほぐるるや銀木犀」(阪倉孝子)

人の脳とはうまく出来ていますね。忘れる事に幸いすることがありますが、流してすまされぬ事に気づかせてくれるのも、自然の存在にあるのかもしれません。

週間天気予報を見ていますと、24日土曜日は晴天。気温はこの土曜日までは24度前後で、日曜にぐっと気温が下がるとかで、実にいいフリマ日和になりそうです。前回の6月は雨予報でしたので間際までハラハラしましたが、今回はラッキーです。出展情報を見てもお洒落なアーチスト満載です。是非、私の店にもお立ち寄り下さい。

http://minatogawa-mart.net/

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“L'oubli détient le pouvoir et le sens du secret.”