切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

wall sticker:鳥獣戯画①

「桐の実の鳴る空ありふり仰ぐ」(小石秀子)

二か月に一回通院するクリニックの道筋に桐の木があります。多分二か月ごとですから、奇数月にしか行かず、あの薄紫の見事な花を見たことがありません。その実は、巫女が持つ神楽鈴のように天に向かってシャンシャンとなります。残念ながら、またその実が爆ぜた中にびっしりる詰まった赤い実が羽をつけて飛んでいく姿も見たことがありません。

「からからと桐の実夕べ鳴りさうな」(藤田宏)

昨日は通院時期が近い事もあったのですが、壁の角に足をぶつけてしまい、小指が腫れ上がりどうにもこうにも、疼くもので足を引きずり引きずり行きましたら骨折だと。足の小指など大した役割も果たしていないだろうに、薬指を添え木にテーピングをして貰うと、存在感は甚大。横を自転車が通り抜けても冷や汗タラタラ。

「学ぶことまだあり桐の実仰ぐ」(丸山佳子)

11月10日は「技能の日」なのだそうです。技の極みと言えば、先日テレビの特集でやっていたのですが、「人工クモの糸」。製品化されるまでのスパイバー株式会社の関山和秀氏の苦労談が映像化されていました。2007年に発想が出来てから、実用化にたどり着くまで8年。何とも根気の要る地道な努力の成果です。最強の糸と言われる蜘蛛の糸の遺伝子を抽出し分析解析し人工培養をさせるという、生物模倣技術(biomimetics)の最先端でしょうか。バイオミメティクスと言えば、蓮の葉の撥水、ヤモリの足の裏、サメの肌、猫の舌、ギンヤンマの羽、かたつむりの殻などなど。自然の優秀児から私達の身近な家電製品は恩恵を受けているのを改めて気づきます。

「桐の実や幾世支へし蔵格子」(大橋伊佐子)

存在感復帰の小指のように、眠っている自然の中のお宝を見出すセレンデピティーとその執念には敬服するばかりです。

鳥獣戯画は変わらず人気があるようですね。話の筋書き通りに並べれば、巻物のような染型を作らないといけなく、場所を取るので、単体で切り、散らし、その単体同士の間の空間処理を考案中です。雲間にしようかと思いましたが、つまらないので、酒井抱一の屏風絵を生かそうかと思っています。朝日連載の「門」からの思いつき。

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La biomécanique est l'exploration des propriétés mécaniques des organismes vivants ainsi que l'analyse des principes d'ingénierie faisant fonctionner les systèmes biologiques. Elle traite des relations existantes entre les structures et les fonctions à tous les niveaux d’organisation du vivant à partir des molécules, comme le collagène ou l’élastine, aux tissus et organes. La biomécanique caractérise les réponses spatio-temporelles des matériaux biologiques, qu'ils soient solides, fluides ou viscoélastiques, à un système imposé de forces et de contraintes internes et externes.