切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

スカーフ試し染め①

「銀杏落葉雨の滴の光る朝」(伊藤知子)

街路樹の銀杏が見事に色づきましたが、この雨でハラハラと落ちた葉が路面にぺたりと貼りついています。どれも違うことなく、バチの形。そう言えば、東京都のシンボルマークがその形そのもので、県木が銀杏ですから、当然、この形状からデザイン化されたのかと思いましたら、東京の頭文字であるTに基づいているのだそうです。銀杏の仏語のwikiを検索していましたら、東京のシンボルマークが銀杏を象ると説明してあり、かなりこの誤解は蔓延しているようです。

「銀杏散るまつただ中に法科あり」(山口青邨

この法科は、当然のようですが、東大の銀杏並木を指すのだそうです。黄色い色づく並木と言えば、関西人には御堂筋の並木しか思いつきませんが、確認しましたら、大阪の県木も銀杏。こういうダブルもあるのですね。

「秋雨の瓦斯が飛びつく燐寸かな」(中村汀女

秋は雨が多いものですが、今年は少なく思っていましたが、昨夜からよく降ります。こう降り出すと、一昔までなら、よく見かける光景です。瓦斯の元栓をひねりながら、燐寸をすると、雨で湿った空気に瓦斯が漏れて、燐寸の火を引き入れるように瓦斯が点火されます。まさに、「飛びつくように」、

「不条理を条理と思え銀杏の実」(篠田純子)

燐寸の誘因ではすみません。また惨劇がパリで起こりました。悲痛な声が続きます。条理すらが、立場で玉虫色に変わる世なのでしょうか。不運に巻き込まれてしまわれた方々のご冥福をお祈りします。

 

手拭はどうも夏のイメージがして、そろそろ染めも実用性を考慮してスカーフに挑戦しようかと、着物の裏地があったので試し染めしてみました。二色使いにしますが、一度目の染め柄をどう生かすか、配慮不足です。

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 La feuille de cet arbre, qui, de l’Orient,
Est confiée à mon jardin,
Offre un sens caché
Qui charme l’initié.
 
Est-ce un être vivant,
Qui s’est scindé en lui-même,
Sont-ils deux qui se choisissent,
Si bien qu’on les prend pour un seul ?
 
Pour répondre à ces questions,
Je crois avoir la vraie manière :
Ne sens-tu pas, à mes chants,
Que je suis à la fois un et double ? »

— Johann Wolfgang von Goethe