切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

若冲天井画花卉図ミニ④

「大根のぐいと立ちたる天気かな」(原田暹)

この週末は洗濯日和だとか。寒空の凍てつく土の中を持ち上げるように青首を出している大根。掘ったことがある人しか気づかぬ光景になるのでしょうか。

「何にても大根おろしの美しき」(高橋順子)

大根が一本50円で売っていると買わずにおられず、ついつい買って来てはおろし大根にして、何にでも掛けては食べます。何だか体が浄化されるような気がしませんか?

「白になじみ風になじみし干し大根」(若村柾矢)

「富士をかくす白きすだれの掛け大根」(清水正司)

「神々の降臨空にずらり大根」(阿辺一葉)

中々こんな光景は、ぶらりと散歩したぐらいでは写メに出来なくなりました。八百万の神様が、白き大根の簾を伝って舞い降りて、来られる姿は、いつか作品にしてみたいものです。昨日の羽生選手の二度の4回転の舞い降りる姿が、ふと思い浮かびます。正に神の降臨と思うばかりの神々しいものがありました。冷たい氷の面との、一秒にも満たぬ 瞬時の決別が結果を左右するなど、何と潔い技なのでしょう。どんな研鑽も本番は一度だけ、言い訳も弁解も通らない世界。思わず手を合わせてしまいます。

神業と言えば、「鉛筆彫刻」という作品画像を見つけました。鉛筆の芯だけを残して周囲の木を削り、丸い芯を板状に削り、それを文字や像になるように切り落としていくという、とてつもない緻密な作業です。出来上がった鎖を繋げた作品は秀逸です。こんな根気は負けないくらいあるつもりですが、失敗を諦めることが苦手です。さて、このシリーズはどんな風に生かすか見当たらぬままです。向日葵、アジサイ.、鉄線、南天

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“Chaque instant meurt à l'instant.”