切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

今年の括りー暦4月

「行く人にかかはり薄き野菊かな」(星野立子

今朝の日経の”ARTREVIEWー都会の花”が目に留まりました。私も先日、都心の道路端の石垣にハゼランの蕾を見つけました。排ガスと、無機質な物で埋め尽くされた中をかき分けるように、マッチ棒の先より小さい紅い丸い蕾がシャラシャラと揺れていました。剛健な花だからこそ生き残り咲いているのかと思いましたが、野辺では過当競争に負けてしまう弱虫なんだそうで、他に邪魔されない都会の隙間で漸く生き残っているのだそうです。

ーひめじおん、いもかたばみ、はたけにら、ふじうつぎ、のげし、おにたびらこ、えりげろん、おおばなこまつよいぐさ、いぬほおずき、つゆくさ....

エリゲロンはよく川の土手の石垣で蔓延っていますが、ほんわかと、赤みを帯びた花色が微妙にグラデーションになっているので、咲き出すと殺風景な石垣が可愛く変身します。少し頂いて、植えつけた事がありますが、根付きましたが、どうも似合いません。

「野にあればこそ愛ほしき秋の草」(無一庵)

稲の刈られた後の田の畦に蔓延る草はまた異種。よく遊んだのが赤まんまと言われたイヌタデ。小さなピンク色の粒々の花を米粒に見立ててママゴトをしたものです。

「数珠玉の畦が近道町工場」(鎌倉ひろし)

先日の画廊で、数珠玉が題材にしてあり、その絵から不思議なものですね。あの表面のツルツルした実が私の手の中で蘇りました。

「数珠玉のお手玉の音手の名残」(無一庵)

祖母が綺麗に綴じ込んでお手玉を作ってくれました。あの実はどこまで行けば巡り合えるでしょうね。

「数珠玉を輪にて遠き日の子らよ」(倉本美代子)

ねずみ色、こげ茶色、白など、重ならないように、一針ずつ、真ん中の芯を抜いて、木綿糸で繋げては首飾りや腕輪を作ったものでした。健康茶を買うと中に、非常によく似た実を見つけますが、変種でハトムギなのだそうですね。

「身ぶるひをさせたし雨後の数珠玉は」(山屋玉藻)

 

ミューシャの絵、顔の周りの丸の中に描かれているのは星座です。周囲の薔薇はルドウテから取りました。

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Elle aime s'adosser au mur en imaginant qu'elle traverse le mur, qu'elle est dépeignée par le vent, qu'elle est sous le ciel mouvant de la steppe, au milieu des herbes mouvantes, et qu'elle parle plus fort que les souffles, qu'elle dit le monde.