切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

「今年の括りー暦9月」

「枯れつくし捨つるものなし枯芙蓉」(野田ゆたか)

秋口に楽しませてくれた酔芙蓉も放置したままにしていたら、ふと見上げてみると、葉は落ち枯れ枝の先の実は爆ぜて、空っ風に吹かれて殻が透けたようになって揺れています。暖冬と言われ温かい日が続く中、何とも冬を語ってくれる風情です。

「書を売って書斎のすきし寒(さむさ)哉」(幸田露伴

売るような書物もありませんが、今のミニマリストの風潮に乗って、少し衣類などでも見切りをつけようかと、ほとんど封印されたままの嫁入り箪笥の中を覗いてみましたら、もう何十年も袖を通していないような物ばかり。ついつい重い引出を開けるのが億劫になりコーナーラックなどに詰めていたら、勿体ないかな昔の三点セットは開かずの扉になっています。大塚家具の不振を覗く思い実感ですが、両親に申し訳なくなり、一掃することにしましたが、買った折の値段を思い起こすとごみ袋に入れていくのがついつい偲ばれ、空きスペースはさほど出来ず、境地は寒くなるまではいきません。

「思い出もまた褪せやみし枯芙蓉」(野田ゆたか)

これでは、ミニマリストどころか、断捨離にもなりません。先日、日経のMJにママ服が流行っている記事があり、まだまだ捨てた物ではないかと思ったのがいけません。母親の服が娘には却って新鮮に見えて着るのがカッコウ良いのだそうですが、親子だからのことなのでしょうね。先日も「古着買います」という電話サービスに応じて来て貰いましたが売れず。捨てるしかないのでしょうね。透けた殻でもないのですが、侘しい芙蓉の姿としか映らぬ私の引出です。

新国立競技場の2案が公表されました。高さも抑えられ、シンプル。B案の中央の赤屋根がどうも寿司のトロネタに見えると言われれば...でも、ザハ氏の奇抜さよりも、これからの時代は飽食は削ぎ落とし消費時代に終止符を打つ時代。ミニマリズムも1960年代にバウハウスで始まり、スティーブ・ジョブズで先鋭化され、無への時代化でしょうか。その先駆けとなれば、と思えればいいのですが... 

瓢箪とリンドウ(上段)ピーターラビット(下段)

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Minimalisme;vivre avec moins mais mieux:

Voilà des personnalités, qui naturellement ont compris tout l’intérêt d'une approche minimaliste qui redonne la vraie et seule liberté de l'esprit et du corps. En effet, vivre avec l'essentiel, c'est redonner de l'espace à soi, à sa personnalité (les zones claires comme les zones sombres), c'est avoir l'espace de pouvoir vivre sans craindre de perdre, d'être volé... C'est savoir être satisfait et heureux de peu mais du beau et de l'utile.