切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

クリスマスカード立体①

「公園の木に挿してあり片手袋」(小林清之介)

日経の最終面の特集で見かけたのですが、全国津々浦々、片手袋を撮り続けている写真家の活動内容でした。片方だけの手袋というのは、確かに絵になりますね。ポストの上、公衆電話の電話帳の上、バス停のベンチの上、露店の前の地面、駅の券売機の前。

「手袋の片っぽう宇宙の落し物」(直江裕子)

先日、貴金属の質流れのような物を売っている店先の看板に「片方のイヤリング買います」とありました。片方の手袋も数ありますが、イヤリングに至れば数え切れずチェーンに通してペンダントにしていますが、値打ちの石だと売れるのですね。その点、片方の手袋は雪の中にでも落ちていないと役に立たないのでしょうね。

「手袋の鼠が梯子のぼり来る」(梶浦玲良子)

母の黒い手袋がどうしても見つからず、結局似たのを買い求めてごまかしていたのが何年前でしょうか。重い玄関先に置いている傘立ての中に沈んでいるのを見つけました。ついつい、外出先から帰って傘をすぼめようとして、それに意識が行き過ぎて落していた事がすっぽり抜けていたのでしょうね。よくよく、こういう一点集中の事で疎かになる事が頻繁です。

「置き忘る手袋に意志あるごとく」(平居澪)

皮手袋というのは、長い間使っていると、脱ぎ捨てた後もその人の手の形のままになりますね。それは、私の手帳の中に書かれた先日逝ってしまった友人の誕生日の日付と重なります。彼女にはもう誕生日はめぐって来ないし、もう歳を重ねることもないというのが、どうしても私の中に納まりません。私と同じく皺を増やし、老いていく彼女であって欲しく、固まった皮手袋のままであっては困るのです。命日はセレモニー化していますが、誕生日というのは皆意識しないものなのでしょうか。

天皇誕生日その恋も亦語らるる」(林翔)

12月23日は平成の天皇誕生日明治天皇昭和天皇に比べると、少々「なんということなく」と思わず作したくなる日と言えば、失礼な話ですが、そのテニスの恋沙汰も知らぬ人も多いのでしょうか。くれぐれもご無理なされず長く居られますようにお祈り致しします。

 

今年は立体のクリスマスカードが人気だと、作ることにしましたが、立体にするには厚みのあるケント紙を使いますので、何枚も重ねては切られず、それでも二枚重ねて二セット作りました。

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La Moufle est un vieux conte ukrainien raconté par les grand-mères à leurs petits enfants, installés au chaud sur un vieux poêle avec quelques graines de courge décortiquées. Un bon souvenir… Les petits animaux viennent les uns après les autres se réchauffer dans la moufle perdue par un vieux monsieur dans une forêt, mais ils sont tellement nombreux que la moufle ne les tiens presque plus. Et monsieur vient de s’apercevoir qu’il a perdu sa moufle, il la cherche avec son chien et ce dernier a bien fait peur à tous les animaux, même à l’ours, qui se sauvent en courant.