切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

年賀状申年⑦

「大晦日昨日ともなく日暮れけり」(野田ゆたか)

今年もいよいよ大詰め。何かし忘れていることも多々ありますが、一つの区切り。

「歳ほど生きた気もせず年の暮れ」(清水恵山

少し前などと、思っていてもよくよく思い返し直すと、数年も前の事であることが多々あり、一年の短さも、加齢とともに加速するとか。それには、動作が緩慢になり時間の経過が無意識の間に浪費した時間に気づかず、単調化した時間だけに倍速化することになる錯覚なのだそうです。

「もいちにち欲しともいへず大晦日」(大橋敦子)

確かに、確かに。

「魚屋に人の溢れて年の暮」(樋口千恵)

市場には人の熱気の中で、数の子、いくら、松葉ガニ、ブリ、鯛が、包まれ、出ていく姿。財布の紐が緩むのでしょうね。

「神なくてそばにかまぼこ大晦日」(児玉硝子)

毎年、決めている蒲鉾屋は、いつも予約をしておいて取りに行きます。

「掛け軸のゆがみを直す大晦日」(橘沙希)

何とはなしに、新年を迎えるには、目に留まる限りながら埃なと、歪みなとは正してみますが、時間が足りないのは毎年。皆様にもよき年明けになりますようにお祈りいたしております。一年間、ありがとうございました。来年も宜しくお願い致します。

 

読めますでしょうか。紅い和紙に切り抜かれた字は「申見申聞申言」の繰り返しになっています。「申」は凸にして、「見聞言」は凹にしています。「聞」という字は難しいです。凹にする場合は隙間を作らないと中の部分が落ちてしまいます。

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Une année qui finit, c'est une pierre jetée au fond de la citerne des âges et qui tombe avec des résonances d'adieu.