切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

正月南天①

「二日目は里の雑煮を作りけり」(青木政江)

雑煮ほど、地域性を表す物もないかもしれません。実家では、元日は白みそ雑煮、二日目は、おぜんざい、三日目にすまし雑煮。元旦の具材は、全て丸くなるように、細い大根と人参に小ぶりの里芋をすべて輪切り、小餅は丸餅。スーパーに年末行けば、必ず細い大根と人参が入った袋物が売られていますが、不思議に思って見ている方もおられるのでしょうか。餅に至れば、丸やら角餅さまざまに売られていますが、丸か 角の境界線は、糸魚川ー静岡構造線だとか。そのラインから西は丸餅、東が切り餅になるのだそうです。聞くところによれば、いなり寿司の三角か四角か、肉まん・豚まんの呼び方の境界線がほぼ琵琶湖東岸だとかで、餅の境界もそのあたりという説もあるとか。当たり前のように食している物が、万人受けするものでないことを、特に正月というもので実感出来るのも、平穏の有難さかもしれません。 

「銭湯の煙のぼりし二日かな」(三代川次郎)

二日は、初荷、初湯、掃初、書初など、この日に事を始めれば吉となるそうです。俳句では二日と詠むと一月二日をさすのだそうです。

「折り目のある旗に日のさす二日かな」(中原幸子

「トーストにバター溶けゆく二日かな」(鶴田武子)

お一日(ついたち)が過ぎると、たった一日が暮れ過ぎただけなのに、二日になって初めて、新たなページを塗り染めたき心持になります。

「文机の使はぬ塵も二日かな」(鷹羽守行)

「二日はや紙折る指に力込め」(高崎憲二)

さて、私も切り初めです。本年は、少し違う事を出来たらと思っています。乞うご期待を。宜しくお願い致します。

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“Il y a un commencement à tout.”