切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

小さな職人たち'musique'

「三寸のお鏡開く膝構ふ」(殿村菟絲子)

最近はスーパーで売られている真空パックの鏡餅が通例化して、鏡開きの日には捨ててしまう人も多いとか。うちもエラそうなことは云えず、飾りだしてから何年経つやら底に明記された賞味期限の印字も薄れ今年もお役終わり、戸袋に納めてしまいます。

「鏡開きを言ひおき先に眠る夫」(及川茂登子)

「鏡割夫を当てにはしておらず」(長嶋みね子)

「をんなとは思へぬ鏡割」(小川匠太郎)

祖母が活躍した頃は、鏡餅作りは試行錯誤でした。何とかこんもりした高さのある大きな二段重ねを作りたく、大きな深い鉢に搗けた餅を流し込んだりしてましたが、熟練になってくると、母が団扇で仰ぐ下、祖母がひたすら丸く高くこんもりになるように手早く丸めてましたか。結局時間が経つと、うちの鏡餅は平べったいのが床の間に寝そべっていたような気がします。11日になると、カビが生えてきて、鏡開きなどという粋な作法もなく、水に浸けられカビは洗い流され、いつまでも食べ、最後はあられに変身するのでした。どこか、鏡開きには、男手に頼らない女の底力の日の響きがしてきますが、それも、包丁もまな板もまして槌もない世では奥様は朝寝、ご主人はさてレンジでピザ餅でしょうか。

「成人式の一群降りて車輌冷ゆ」(関章子)

今朝の新聞「声」欄に堀江菜穂子さんが去年書かれた「おなじ はたちの人たちへ」という文章をお父さんが投稿された文章が掲載されていました。

「わたしの20ねんは、ずっとねたきりの人せいでした。

(...)

きょうしゅっせきしているみなさんは、きっとじぶんのあしでこのかいじょうまでこられたのだとおもいます。ぜひそのことにかんしゃしてください。きょううちにかえったらぜひごりょうしんにかんしゃのきもちをつたえてほしいとおもいます。おなじはたちのせいじんしきのひに ベッドの上から」

無言館に成人式や底冷す」(神臓器)

澁谷のスクランブルはきっと今日はハローウイーンさながら、キラキラの晴れ着に、お殿様のような男子も居たりと、まるで仮装軍団が群れているかのようでしょうか。年越しのような機動隊までが出動しませぬように。

「成人のひとりひとりに添ふひかり」(柳生千枝子)

 

年明けから、新たな試みが余り思いつかす、惰性的になりがちでしたが、ちょっとアイデアがいろいろ浮かんで来ました。この「小さな職人たち」で思いついたのですが、この作品は少し大きいのでもう少し小ぶりの丸型にして、モビールもいいかなあっと、画題を模索中です。

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La majorité civile ou majorité légale ou encore simplement majorité est l'âge auquel un individu est juridiquement considéré comme civilement capable et responsable, c'est-à-dire essentiellement l'âge à partir duquel il est capable de s'engager par les liens d'un contrat ou d'un autre acte juridique (sauf exception).