切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

染め布:ルドゥーテの薔薇

「一天の一掃されて月冴ゆる」(稲畑汀子

この週末の冷え込みは今シーズン一番とのこと。昨晩の月明かりは冷気の中で冴え渡り、寒いながらもつい外に出て眺めてしまいますが、漱石は英国留学時代に、寒空に雪見など誘うとしたらすげなく断られたとか。「雪月花」という言葉は、日本ならではの四季の醍醐味を表す言葉なのでしょうね。

「飛行機雲の一直線に冴ゆるかな」(稲畑廣太郎)

昨日の青空は秋の天高くとはまた違い、冷気で澄みきり、飛行機までが音もなく浮遊するように見えます。

「風花やまばたいて瞼思い出す」(池田澄子

青空なのに、今にもちらちらと雪が舞い降りて来そうな日です。このような雪舞う姿を風花というのだそうです。ゲレンデも少し安堵の週末となるのでしょうか。

「来る来ない呟くたびに六花」(流星)

北海道帯広の名物「六花亭」という菓子屋さんがありますが、ホワイトチョコの包装紙にはフキノトウの花模様が入っているので、てっきり「六花」というのはフキノトウなのかと思っていたら、何とも恥ずかしい限りです。「りっか」とも読み、雪の結晶の六角形から雪の異称なのだそうですね。

「言冴ゆる会ふは別れの始まりと」(稲畑廣太朗)

手元に品切れの物があり、急いで買い物に出かけると、往きでお会いしたおば様達が微動だにせず、帰路でも出くわします。私には出来ない芸当です。常にでもないですが、人と会話をすると、「ああ、もうおわりだな」っと思う事があります。冴えているとは思わないのですが、配慮思慮不足なのでしょうね。今朝の折々の言葉で無理に納得しようとしています。逆から理解すれば「思いのままに自分自身でもあり他者でもあるという幸福な『孤独』に浸ることが出来るのは、何事も自分を起点にして考えているからだと。

Qui ne sait pas peupler sa solitude, ne sait pas non plus être seul dans une foule affairée. 

 

一度目の染めで細かい花模様のデザインを地色として染め、二度目にルドゥーテの薔薇デザインの凸型は紗を置いて染めました。二度目には凸型を防染したのを染めると、一度目のが地模様になって映えますが、凸型の染めは防染糊もたくさん使い、均一に塗るのが難しいです。その点凹型は紗使わず簡単ですが、地色の一度目の染めが生きません。

f:id:masasarah:20160123132409j:plain

凸型f:id:masasarah:20160123132432j:plain

f:id:masasarah:20160123132518j:plain

凹型

f:id:masasarah:20160123132544j:plain

f:id:masasarah:20160123132614j:plain

Il me semble que je serais toujours bien là où je ne suis pas.