切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

手提げ鞄:coloriage②

「冬夕焼雲を脱ぎたる富士の嶺」(青木幸子

昨夕、NHKニュースで話題になっていた明治神宮外苑からのダイヤモンド富士を見にいそいそと歩いて来ました。4時過ぎに聖徳記念絵画館前に辿りついてしまいましたが、早やその横の通路には望遠レンズ付きカメラに三脚を立てた方々でびっしり埋まっています。でも見える方向にはビルと木々の街並みが見えるばかり。

「冬ざれて富士の出番を増やしたる」(山室キミ子)

国立競技場更地の恩恵で拝めるという話でしたので、流れに任せて競技場跡地のフェンス迄行ってみましたが、沈みかける太陽の真下には一棟のビルが聳えて遮っています。ぞろぞろと人は増え続け、競技場はフェンスで覆われているものの、透明のプレートになった箇所にはそこから覗こうという人で群がり、ついつい人気のない所にベストビューがあるなどという心理が働く愚かな私は、結局じりじり太陽の沈み行く中にウロウロするばかり。辺りを見渡すと、競技場跡地からはマニアックなカメラマン方々はかなり後退されています。道路では、何事があるのかと車を止めて降りる人も三々五々いますが、よく見渡すと年齢的には若者は居ません。運動場では変わらずサッカーの練習を子供たちはしていますし、ユニフォーム姿の学生さん達はランニングに勤しんでおられますし、シェイクシャックでは変わらずハンバーガーを食べておられます。

「其奥に富士見ゆるなり冬木立」(子規)

結局私には、雲なのか富士なのか判然としないまま、人混みをかき分けるようにあっさり立ち去りましたが、さて一体何人の目に見えたのか。去りながらも、まだシャッターを押している人、レンズを覗き続ける人も居ましたから、見える人には見えたのでしょうか。

「百舌鳥告げよ王様は裸であると」(鞠月)

今に思えば、競技場に近づき過ぎたのが愚かでした。目の前にフェンスが遮ってしまい、眺望出来ないはず。聖徳記念絵画館より手前側がベストビューだったとは、さすが写真家方々の陣取り点の周到さには今更に合点する次第。幸い、昨夕は風がなく寒さはましでしたが、その所為かスモッグに覆われ太陽が沈み出す迄は姿を見せず、太陽の逆光で漸く富士が影となって甦ったようです。どこか、周囲の西の空を拝み見る人、人を見ていると、どうしたものか、裸の王様の行列を目をこすりながら見詰める民になった気がしてならなかったです。

「一時の平地に群れて見る富士か」

どんなに見事なダイヤモンド富士が見えようとも、更地のままで終わらせる事はないのでしょうが、富士山と太陽がコラボして、こちらに向かって、「これが見えぬか」と言っているようにも思えてならないです。

 

ミューシャの柄に似ていますが、塗り絵の本から取った柄です。スイトピーの妖精の模様です。鞄の大きさは、A4サイズが入るぐらいが便利かなあと小さ目にしました。四角いポケットなので、鞄の底の部分の角には丸みをつけてみました。

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Le Diamond Fuji ou « Fuji de diamant » est un phénomène optique qui se produit lorsque le soleil se couche ou se lève exactement dans l’axe du Mont Fuji depuis le point de vue de l’observateur. Quand le soleil atteint sa cime, la montagne semble alors être sertie d’un diamant très brillant.