切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

テーブルセンター:若冲天井画

「百選の水に育ちし水菜かな」(黒田青磁)

霜が降り、水菜の美味しい季節です。水菜は関東では京菜と呼ぶのだそうですが、少し風情が違うような気がします。実家でこの季節に収穫した水菜は、葉がふさふさとして巻きはしないものの一株が白菜ぐらいの大きさになります。東京の店屋に並ぶのは茎の部分が多くスマートな感じがします。

「白い綿降る季節かな鯨鍋」(細野馨生郡)

私の好きな水菜料理は薄揚げとさっと油いためした醤油味のですが、水菜を貰うと姑が張り切る定番なのが、「はりはり鍋」。霜降りの鯨を買って来て、それにしか使わない浅い広口鍋を出して来て、卓上コンロを炬燵の上に置いて、皆で卓を囲んで頂きます。味付けは、すき焼きの割り下に似ていて、砂糖を入れます。出来れば、水菜など貰いたくないなあっと思ったのが、実は私の本音でした。菜っ葉の「たいたん(煮物)」に砂糖は禁じ手で育った私にはかなり溶け込めぬ境地でしたが、寒い季節に、ぐらぐらと煮える甘辛い鯨と、しゃきしゃきの水菜、霜の降りた寒い季節に欠かせぬ家族が和む定番料理。あの鍋は一体どこにやってしまったのか、見つかりません。鯨の贅沢な霜降りも買えなくなりました。

「水菜採る畦の一字に朝日満ち」(飯田龍太

水耕栽培や温室育ちの今とは違い、雪舞う泥土に混ざって収穫したものですが、今朝のニュースでは、小学生の蟯虫検査がなくなるのだそうです。戦後49年には、寄生虫卵検査率は60%以上あったのが、ここ10年以上が1%を下廻っているのだそうです。抗菌無菌時代なのでしょうが、どこか味気ない野菜達になりました。

 

名古屋帯を3等分して、裏に、若冲天井画を染めた絹生地を縫い付けて、テーブルセンターにしてみました。それを並べて写メしてみました。

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Le nom de mizuna, [水菜], vient de 水 (« eau ») et 菜 (« légume »). Il était déjà cultivé près de Kyoto dès 1686 dans un courant d’eau claire et sans utiliser les excréments humains comme engrais.

Cultivé en hiver, il possède des feuilles vigoureuses vert foncé et dentelées. Il en existe différentes variétés et se consomme cru ou cuit (al dente).