切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

ブックカバー②

「土のいろやうやうはなれふきのとう」(小林輝子)

春の嵐が吹く頃となり、よくよく目を澄ますと、いつも通る原っぱにもちらちらと蕗の薹が顔を出しています。

「ほろにがきもののはじめや蕗の薹」(田中藤穂)

どういう訳か、梅の花がちらちら落ちだすと、目が覚めるのでしょうか、根元から蕗が芽を出しました。それをいそいそと母は摘んでは、さっと湯がいて、味噌を合えて蕗味噌を作っていました。温かい御飯にかけると、苦味があるものの、何とも春を呼ぶ味がしたものでした。

「莟(つぼみ)とはなれもしらずよ蕗の薹」(蕪村)

漸く、図書館で予約していました澤田瞳子氏の「若冲」が私の番となり、合間を縫って惜しむように読んでいます。先日、「ゆかいな若冲・めでたい大観」が近くでやっていましたので、ちょうどいい機会と行って参りました。若冲だけでなく、大観を始め日本画の作品が並び、作風、配色、構図、筆致など対比出来て、中々面白い展覧会でした。去年は、蕪村と若冲という展覧会にも行く機会がありましたが、その折にこれほど、同い年で同じ京都で目と鼻の先に住みながらほとんど友好がなかったのが不思議でならなかったのですが、本を読み進むうちに謎が解けていきます。「付喪神」「果蔬涅槃図」は、中でも私の好きな作品なのですが、その奥に潜む若冲の素顔ともなるようなお話を紡ぎだされる澤田氏の探究心と創造力は、実に生き生きとして京都の錦の街並みまでが浮かびあがり、楽しませていただいています。読み終わるのがもったいないようです。また、もう一度じっくり、若冲の模切をしようと思います。

下段の花模様は、凸型なので、枠を作らなかったので、縁の始末がよくないですね。糊置き染めの場合は、上段のように、凹型が紗も引かなくていいし、簡単で間違いがなくいいです。

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Ito Jakucyu: De 1758 à 1770, il exécute trente grands tableaux composés de fleurs, d'oiseaux et de poissons, véritable histoire naturelle en couleurs qu'il offre au Shōkoku-ji et qui sont aujourd'hui dans les collections impériales. Le grand incendie qui ravage Kyōto en 1788 lui fait perdre sa fortune et sa maison, aussi se retire t-il dans un monastère où il peut poursuivre son activité à l'écart des courants professionnels. Les Coqs au cactus, vaste composition qui orne les portes à glissière (Fusuma) au temple Saifuku-ji d'Osaka, sont le fruit de ses longues recherches4