切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

ブックカバー④

「女坂梅見しあとの男坂」(郁子句)

今年は暖冬で梅の開花も早まっているそうで、湯島天神の梅まつりも始まっているのを聞きつけ、行って参りました。まだ三分咲きぐらいだったでしょうか、それでも天気がよく、中々の混み具合でした。

「風に鳴り十重二十重なす受験絵馬」(水原春郎)

何層にも括られた絵馬を何とはなしに見ていると、こちらまでが受験生になったように若返るようでした。どうして馬の絵なのかと思われたことはないですか?もともと、神々が騎乗した姿で現れることから、神事の際に馬を献上する風習が始まりだったのだそうです。一方、馬の奉納できない物は木や紙、土で作った馬の像で代用するようになり、奈良時代から板に描いた馬の絵が見られるようなったのだそうです。

「日の当たる前列に置く受験絵馬」(吉田かずや)

別にどこに置こうとご利益に差が出る訳でもありませんが、誰よりも前へ前へと置こうとする風情に、受験生の悲壮感が漂うようです。

「悪筆も誤字ひたむき受験絵馬」(角田沙羅)

失礼して読ませて頂きましたら、志望高校や大学の名前よりも、専門学校や資格取得など祈願も様変わり。一枚千円の絵馬に、志望大学にはじまり、夢の下宿生活に、希望会社に、年収希望額まで書かれた祈願には身銭切った切実さが伺え、ついつい微笑んでしまいました。

「受験生昇殿祈願も親子して」(上石哲男)

先日大学の校門前を通ると、保護者控室案内が目に留まりましたが、今や大学ばかりが就職面接にも親御さんが付き添われているとか。会社によれば、家庭訪問をされるところがあるとか。内定が決まっても親が不足あり断ることがある所為だとか。一体小学校の参観日などはどんな様相をなしているのでしょうね。私が通っていた頃は、教室の後ろに並んでいるのは5,6人、三角メガネの教育ママ風と、有閑マダムのような宝石散りばめた奥様ぐらいしかいません。もちろん、うちの母が来ることは滅多になくて助かりましたが、子供達も大変な時代というか、就職までもが親がかりの時代ともなれば、やはり精神年齢が低下しているのでしょうかしら。それとも、親の成長が停滞しているのでしょうか。

「もう少し元気よく書け受験絵馬」(山中宏子)

 

厚地で染めるのは、少し無理があるのか染めに斑が出来ています。カバーの縫製の仕方も仕上げてから失態発見です。本の厚みを考慮して余裕を持たせるのを忘れました。全て解いてやり直さねばならなくなりました。

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Un ema (絵馬?) est une plaque en bois contenant des prières ou des vœux que l'on trouve dans les temples shintô au Japon. Les fidèles inscrivent leur vœu ou leur prière sur l'ema, puis l'accrochent à un portique près du temple pour qu'il soit lu par les kami (les dieux).