切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

ウオールステッカー:トトロ⑥

「今宵より雛に親しきわが書斎」(舘野翔鶴

女の子のおられるお家では、さてさて、ひな人形をいつ飾ろうかしらと悩んでおられる方も多いのではないでしょうか。立春の翌日、松の内明け、旧暦の4月3日で祝うなら春休み始め頃、二月の大安の日、雨水の日などなど。地域性や家のしきたりなどなど、日にちが定まりにくく、家族の不和の素にもなるとか。3月3日までの大安日となると今日、雨水だと明日です。

「遠き日を姉と語りつ雛飾る」(橋本照子)

いざ、飾るとなるとまた頭をもたげます。飾る向きについては、神棚と同じで、東向きか南向きとか。飾り方では、お内裏様が関東では向かって左側、関西で右側と真逆だとか。これには諸説があるそうですが、京都では、御所の紫宸殿の御即位の式典に由来し、太陽が先に当たる側が上の位、「左をもって尊し」という古来の風習によるのだそうです。それに対して武家中心の関東では「右上位」という考えで、身分や等級によって座る順番の決まりを取り入れられたのだそうです。また、大正天皇が西洋スタイルのご即位に倣って、皇后陛下の右に立たれたという、文明開化以降、西洋文化が日本に入ってきたことが影響しているのだそうです。ただし、「右上座」とは男雛側に立ってみて右の事で、男雛に向かってみると左になりますと、これを言い出すと、さっぱりわからなくなり、桜に橘と共に、よく姉と揉めたかなあ。

雛人形後ろの奈落知らぬまま」(矢部百合子)

うちの実家は分家でして、本家の「またまたまたまた...従妹」の〇子ちゃんの雛人形はそれは大きくて、塗りの箪笥長持ちなどきめ細やかで、中でも私が好きだったのが仕丁の表情と小さな箒に塵取りに熊手。それに比べて、うちのは父が負けん気を出してか、気合いを入れて雛段を作ったもので、赤子ならよじ登れそうなものでしたが、他の人形でも足さないと何だか隙間がありました。

「かの子かの子はや泣きやめて淋しげに添ひ臥す雛に子守歌せよ」(岡本かの子

今日、2月18日は岡本かの子忌。女史が明治22年生まれで昭和14年49歳の生涯でしたが、幼き頃からの腺病質の体質を引きずりながらも乳母日傘のお嬢様育ちと、岡本一平という放蕩三昧の夫と、愛人との生活には、ボーボワールとサルトルさながらの背景があるのか。かの子には立派な雛段が似合いますが、この歌の境地を探りながら、今朝のトップ記事に掲げられていた見出しが目に焼き付きます。「仮設で孤独死:7割が男性」中年男性らが取り残されて誰知らずに亡くなられているのだと。そこには、子守唄ならぬ声かける雛も猫も枕すらのないのかもしれません。合掌。

 

トトロシリーズ最後です。カラスノエンドウの図柄です。

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Un ménage à trois est un arrangement domestique dans lequel trois personnes ayant des relations sexuelles entre elles habitent le même logement. Dans un sens plus moderne, le terme fait référence à toutes relations, sexuelles ou non, entre trois personnes. Le mot « trouple » est un synonyme contemporain récemment forgé et rarement employé ; il lui est parfois préféré le mot « triade »1.