切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

ウオールステッカー:ぐりとぐら③

「春浅し雨にも一喜一憂す」(稲畑汀子

昨日の雨はまさに雨水。啓蟄にはまだ、間がありますが草木を目覚めさせたことでしょう。

「浅春の風の刃にあがなひて」(保坂加津夫)

三寒四温とはよく言ったものですね。この時季の気温変動には体が思うようについて行かず、つくづく今更ながら春へのパラダイスへの道は容易くないようですね。

「胡麻油たらす鍋の春浅し」(柿沼盟子)

胡麻油と言えば、まだ花は咲かず、葉すらも地面から顔を出していないタンポポの根を手さぐりで掘り出し、冬が旬の人参やら蓮根や牛蒡に生姜などと一緒に炒め上げた常備菜があります。この時季になると、母は酒屋から純正の胡麻油の一升びんを注文します。実家には、業務用の二重コンロがあり、それに家庭にある通例のフライパンからすれば二回りは優にある両手フライパンがありました。それでみじん切りにした根菜野菜を炒め、手作り味噌をどっさり放り込んで完全に水気がなくなるまで何日もかかって炒め上げます。真っ黒のそぼろ肉のようになれば完成。お察しのつく方もおられるでしょうか、鉄火味噌と言います。

「鉢植えの向きを変へるも春浅し」(長嶺勇)

矯めつすがめつ眺めても固く閉ざしたままの草木もありますが、昨日テレビ画面には川辺一面の桜が映っていました。ソメイヨシノに比べて桃色の濃い河津桜ですね。最近、随所で目に留まるようになりました。

「思ふこと何か遠くて春浅し」(岡本眸)

新年度もあとひと月余り。正月以上に、4月は実質的には年の始まり。手帳でも4月始まりを使われている方々も多いのかもしれません。二月が逃げると、丸ひと月の3月は土壇場、生かすも殺すもこの一月と思われる方の境地は、想像の中でしか思い至りませんが、テンペストならぬ二次災害に備えるウオーミングアップです。

「春浅し今日は昨日でなかりけり」(稲畑汀子

あの黒々の鉄火味噌は、母の味噌がなくなってしまい、私がどんなに手間暇かけても、もう味わう事は出来なくなりました。河津桜が散ればいよいよ染井吉野もスタンバイ。4年がかりの衆院定数10減問題も印籠手渡されたまま自爆しないように進んでいくのでしょうか。後ろよりも前を向いていきたいですね。

 

週間予報が出ましたが、来週土曜2月27日の湊川公園手しごと市の天候は曇り、気温は10度。雨ではないですが、風がきついとなるとディスプレイの工夫が必要になりそうです。なるだけ、沢山の作品が目に留めて頂けるように試行錯誤中です。今回は、新作にステンドグラス風を増やしてみましたので、是非お立ち寄りください。

http://minatogawa-mart.net/

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S’il n’y avait pas d’hiver, le printemps ne serait pas si agréable : si nous ne goûtions pas à l’adversité, la réussite ne serait pas tant appréciée.