切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

雛尽くし:グリーティングカード

「せせらぎに耳傾けて猫柳」(府川昭子)

幼き頃の家の前には溜め池があり、周囲には雑草を縫うようにして猫柳が生えていました。今頃の季節になると、固い蕾の殻が弾けて中から猫の毛がふわふわを開放されたかのように毛が顔を出します。春を呼ぶ花としてミモザと共に好きな花の一つです。お彼岸の墓参りの季節になると、花屋には供花の中にこの花が加わりますが、これが入ると値が張るので、庭に植樹したいと思いつつ、あの池で繁殖した強さを思うと中々植えられません。

「ままごとのごはんが光る猫柳」(松村美智子)

さて、その池の猫柳の花を私がどんな風に遊んでいたのか、まるで記憶にありませんが、御飯に見立てた事もあったのでしょうかしら。

「猫柳思ってもなき雨後の艶」(能村登四朗)

猫の毛のように、雨にあたろうと、体を身震いさせて振り払うのでしょうか、また陽ざしを受けて銀色に輝きだします。

「活けられて光の失せし猫柳」(稲畑汀子

ところが、床の間に活けられた猫柳は一気におとなしくなってしまうようです。

「猫になるまで小箱に猫柳」(平田倫子)

こんな小箱をいくつ持っていたことでしょうか。忘れた頃には、溜まった天井裏に隙間が無くなっています。そんな思いに潰されたのかと、ふと今朝の社会面の記事が思いを募らせます。連れ添った妻の殺害を自供した主人は逮捕後二週間も食を摂ろうとせぬまま病死。認知症が進行する妻を一人で介護し続けた83歳の男性の最後。これからいろんな形と取りながらもこういう記事が社会面を埋めるのかと思うと、「一億総何とか」って何なのでしょうねと、名前だけが変わるだけのような新野党と、ついつい息が黒ずみます。

「猫柳銀むらさきに呆けはじむ」(大島竜子)

 

いよいよフリマ出店まで二日前となりました。二月一杯は寒いとの事ですが、天候は上向きで安堵しています。風が少しあり冷える日になりそうですが、お越しの折は温かくしてお出掛け下さいませ。ひな祭り間近で雛飾りを並べるつもりです。

http://minatogawa-mart.net/

f:id:masasarah:20160225083427j:plain

  • " Un chien, un chat, c'est un coeur avec du poil autour. "
    Brigitte Bardot