切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

染め型コロリアージュ風

「涅槃会や皺手合する数珠の音」(芭蕉

涅槃会ねはんえ)は、涅槃講涅槃忌とも称し、陰暦2月15日釈迦の入滅(にゅうめつ)の日とされ、日本中国などでは、釈迦の遺徳追慕と報恩のため法要されています。現在では、3月15日に行なわれているところもあるそうです。涅槃とは、ニルヴァーナの訳語であり、迷妄のなくなった心の境地を指す言葉でありましたが、この場合には、釈迦が亡くなったという意味で用いられているのだそうです。実際には、釈尊が入滅した月日は不明であり、南伝仏教ではヴァイシャーカ月の満月の日(ウェーサーカ祭)と定められています。ヴァイシャーカ月が、インドの暦では第2の月であることから、中国で2月15日と定めたものだそうです。

「涅槃会や煮物料理の香る庫裏」(湯澤正枝)

寺の台所では、婦人会の皆さんが賑やかに割烹着姿で活躍されているのでしょうか。鰹とお昆布の出汁の匂いに、里芋や蓮根に牛蒡、椎茸の甘辛く煮える顔が奥さんたちのお喋りをスパイスに味わい深くなるのでしょうね。

「涅槃会に吟じて花鳥諷詠詩」(茅舎)

向かいの屋根に薄緑色の鳥がよく留まりますが、一向に鳴いてくれません。綺麗な毛並みの猫が這い上がって昼寝をする所為でしょうか。今年は初音を聞かぬまま春になってしまいそうです。裏山が綺麗に木々が伐採されて禿山になった所為なのか鳥のさえずりの聞こえないのはもの足りないものですが、噂では団栗の木などの広葉樹を植樹しようという動きがあるのだとか。さて、それが緑で覆い尽くされるのには一体何年がかかるのでしょうね。Jean Gionoの「木を植えた男」が過り、ただ黙々とそれを頭に描きながらじっと待ちましょう。

 

フランスでは、塗り絵(コトリアージュによるストレス解消が流行っていると聞きましたが、じわじわ日本でも翻訳本が出回って来ました。その中の一つから採りました。

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L'Homme qui plantait des arbres est une nouvelle de langue française écrite en 1953 par l'écrivain français Jean Giono pour « faire aimer à planter des arbres », selon ses termes. Il s'agit de l'histoire, présentée comme authentique, du berger Elzéard Bouffier, personnage pourtant de fiction, qui fait revivre sa région, localisée en Haute Provence, entre 1913 et 1947, en plantant des arbres.