切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

灯明③

「喧噪も絶えて社の利休梅」(遊雀

利休梅は夏の季語で、空木の一種で別名を「梅咲き空木(うめさきうつぎ)」というそうです。利休と付くからにはどんな関係があるのかと思いましたが、別に利休が名付けたわけでもなく、茶花によく用いるようになったらかだとか。または、千利休が愛用した茶器を入れる袋=仕覆の「梅の模様」がこの花にそっくりなことに由来するとも。それにしても名前の響きからしても上品で、艶やかでもなく清楚な白さが何とも可憐で莟の並んだ姿が愛くるしいです。桜の喧噪が鎮まった頃と思っていましたが、先日鍼灸院の玄関で見かけました。鍼灸院というのが何ともいいマッチです。

 

f:id:masasarah:20160402180040j:plain

 

「利休梅その下蔭の好ましき」(後藤夜半)

好きな花の一つです。母に進めて実家の前庭に植えたのもさぞや大きくなったでしょうね。今頃見事に咲き誇っているだろうなあっと思いつつ足が中々向かないです。当然、うちの南の特等場所に植えた事があるのですが、駄目でした。空木も好きで、梅花空木は一時よく育ち花が咲いたのですが、それもどこかに消えてしまいました。

「手水舎に咲き零るるや利休梅」遊雀

手水舎と利休の組み合わせが何とも風情のある句です。また、庭のすき間に植えてみようかなっと、ついつい咲き誇る姿をみると懲りないです。

f:id:masasarah:20160402180457j:plain

Parler ou écrire, c’est bien traduire une experience, mais qui ne devient texte.(Maurice Merleau-Ponty)