切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

柴田是真の植物図:向日葵

「二串の花見団子の三色かな」(京極杞陽)

いつでしたか、母に何か買って帰りたいなあっとデパ地下中を何度も歩き回った事があります。お洒落な高級な菓子が並ぶ中で、よりによって選んだのが忘れもしない三色団子。母は「団子かいね」と言いながらも実に美味しそうに続けて二串も食べたのでした。私は心の中でガッツポーズ。それも生涯唯一のポーズだったような。

「菓子箪笥の花見団子の納められる」(東亜未)

ピンク、白、緑の三つの色は花、雪、新芽を表すのだそうです。この週末は見納めになるのでしょうね、地面に川面に敷き詰められた花びらも私は好きです。車にケチられて、花びらが並んでくるくる回りながら転がっていくのを信号を待ちながら見ます。「ありがとう」と手を合わせ、花見団子でも供えてみたくなります。

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「咲き残る花にかしづき花供養」(西村和子)

各地で、花供養というのがあるのだそうですね。鞍馬の花供養は4月中旬の15日間行われるのだそうです。今日はうすざくらの下を行列して本尊の毘沙門天に献花献茶をするのだそうです。

「うすざくら一嵐に花供養」(高濱虚子)

感謝の合間もなく、次なる出番はハナミズキ、ヤマブキ、ジャスミン、薔薇と続きますね。「ありがとう、桜さん」

 

柴田是真の植物図は、若冲の天井絵の構図の面白さとは違って、細密画の繊細さがありまた違った味わいがあり、切り絵にするのには遣り甲斐があり、やり出すとこれもあれもとやりたくなってしまいます。しばしおつきあいください。

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Le début d'une nouvelle de l'écrivain Motojirō Kajii est devenu proverbial à propos du hanami : « Sous les cerisiers sont enterrés des cadavres ! » (1927)