切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

柴田是真の植物図:笹百合

「念入りに掘る筍の太さかな」(橋本正勝)

昨日は、実家から余りにも声掛けなく辛抱していましたが、巷にゴロゴロ皮付筍が売り出され、しびれを切らして姉と出向いて来ました。そう言えば、母は毛糸の手編みの甚平を羽織りながら朝早くから起き出し裏の竹藪に掘りに行っていましたから、かなり出遅れており、藪に入ったら母が仁王立ちして「ほら見てみい、こんなに伸びてるのがあるやないか」と声が聞こえるようでした。弟夫婦は多忙を極めそれどころではないようで、申し訳なくも私達二人は俄然大ナタ振る勢い。と言っても私は、ちまちまと少し顔だした芽を見つけて枯れ笹をほじくり、本体をお披露目するまで。

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「一鍬に筍青き香を吐けり」(西村舟津)

筍は竹の子供ですから、根でつながられており、その根のある方をめがけて鍬を振り下ろすとスパッポコッと筍は放り出されるのです。よって、少し芽の先が親竹の方に傾げているそうで、親とのライフラインが分かるのだそうですが、それは理屈の話で私にはさっぱり見当がつかず、枯れ笹やら土をほじくり出すばかりで、私が一本と格闘する間に、姉は次から次へと掘り起こしていきます。その嬉々とした姿はまるで母が憑依したのでしょうか。血は争えません。

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「筍を掘る妻の顔輝けり」(父)

さあて一体何本ほりだしたのやら、竹藪から持ち出すだけのも一苦労。帰宅し湯がくこと数時間。台所はまるで糠の海。今朝皮を剥いた先から欠片をムシャムシャ。日本人で良かったなあっと痛感する一瞬。

「筍を配る順序に並べ置く」(増田智子)

ご近所へと配るのに、一つずつ名札を付けて義母がショッピングカーに乗せて二度回りしないように一緒に回ったのも一昔前となりました。

 

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La société étant divisée par tranches, comme un bambou, la grande affaire d'un homme est de monter dans la classe supérieure à la sienne et tout l'effort de cette classe est de l'empêcher de monter.