切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

柴田是真の植物図:柳花

「一つづつ花の夜明けの花みづき」(加藤楸邨

朝目覚めて東の二階部屋から庭を覗くと日に日に開いていくハナミズキが楽しめます。桜は下向きに咲くので、木の下から花と向き合え、ゴザ敷いて花見酒が楽しめるわけですが、ハナミズキの花は太陽に向かって開くので、ついつい下向き歩行では花の存在すら気づかないかもしれません。

「花水木高々咲きし気付かれず」(松崎鉄之介)

うちのハナミズキは白。それに、レモン色のモッコウ薔薇にクレマチスの変種アーマンディに八重の白クレマチスが巻き付いています、と言えば、さぞや二階からは綺麗な眺めだろうなあっと思いますよね。さにあらん。中々思いと現実は一致しないものです。

「せいのうで、いちにっさんとは 咲きません」

仕方なく、言葉に尽くせぬ部分を画像で誤魔化す術を覚えてしまい、「いかんなあ」と思っていましたら、今朝の「折々のことば」です。

『伝えたい気持ちはたくさんあっても言いたいことなんて一つもないから写真を送りたくなる』(石川竜一)

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一枝フェンスによじ登って切り活けてみました。供花も庭の花を切り入れ替えると、不思議なものですね。部屋に生のそれも庭の花で飾られると最高の馳走になります。

釉薬の色まったりと花みづき」(林日圓)

ほんと、はなみずきの花びらは釉薬という例えがぴったりですね。C'est parfait!!

松屋通りアメリカ花水木の盛り」(宮津昭彦

今日はきっと、あの銀座のビルの谷間を彩っているでしょうね。熊本にも咲き誇る箇所があるのでしょうか。転がった割れた器に溜まった雨水でも、立て直して一輪、野の花でも活けて避難場所の窓辺に置いてみて下さい。ほんの数分で足りる余裕が取れますように祈っています。

 

てっきり、猫柳かと思い込んで切っていました。出来上がってから、本を見返してみましたら「柳花」でした。柳の花は薄い黄色なのだそうですが、切っている間のイメージというのは大事なのだなあっと出来上がってから思い込みの間違いに気付く始末です。

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Quand l’esprit est pur, la joie suit comme une ombre qui ne nous quitte jamais.