切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

型染め柄:菫凹

「おらが世やそこらの草も餅になる」(一茶)

昨日、近所の方から蓬を摘んだからと、まだほんのり温かいつきたての草餅を頂きました。蓬のいい香りが口中に充満して何とも懐かしい味がしました。

>草木に愛を持つことによって

人間愛を養うことができる。
思いやりの心、私はわが愛する草木でこれを培い、
その栄枯盛衰を観て人生なるものをも解し得た。

今日は『植物学の日』。植物学の父、牧野富太郎氏、1862年生誕の日に因んだそうです。上記の名言にもよりますように、生涯を植物学に尽くされた方でした。

「植物一日一題」という本のある一日「草餅」から

> 草餅に昔の草餅と今の草餅とのふた通りがある。昔の草餅は今日はほとんど跡を断って、僅に存する程度である。

 昔は旧暦三月三日の雛祭すなわち雛の節句には各家で草餅をこしらえたものだ。しかしホウコグサは葉が小さい上に量も少なく、緑色も淡く別に香気もないから、この草を用いることは次第に廃れゆき、さらに野に沢山生えていて緑の色も深くかつよい香いのするヨモギガイである、蓬と書くのは大間違いで蓬はけっしてヨモギではない)がこれに代わって登場したものである。ゆえにこのヨモギを一般の人々はモチクサ(餅草)と呼んで、誰もよく知っている。
 ホウコグサもヨモギも餅にするには元来その葉の綿毛を利用したもので、往時は一つにはこれを餅の繋ぎにしたものだ。今日ヤマボクチ(通常ヤマゴボウと呼び、また所によってはネンネンバと称えている)も葉裏の綿毛を利用して餅に入れ、また所によってはキツネアザミ、ホクチアザミなども用いられる。今日では餅に粘り気の多い糯米を用いるからそんな繋ぎは入用がないようだが、昔は多分ウルチを用いたろうから自然繋ぎの必要を感じたのであろう。

 

馬鈴薯とジャガイモ」「百合とユリ」など名称に容赦しない拘り続けた話題は読み返す度、新鮮です。一度高知にある建築家内藤廣氏設計の記念館に行ってみたいものです。

型染め柄のやり直しです。以前の菫デザインは凸に切り出しましたが、糊置き部分が多いのは、ムラ染めになりやすく、糊も沢山使うので、同じデザインを凹に切ってみました。空間に蝶、トンボ、テントウムシ、青虫をあしらってみました。

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La mélodie est à la musique ce que l'image et le sentiment sont à la poésie, une fleur qui peut s'épanouir spontanément. Aussi les peuples ont-ils eu des mélodies nationales avant l'invention de l'harmonie. La botanique est venue après les fleurs.