切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

型染め柄:花と虫凹

「苜蓿の首飾りして牧夫かな」(清崎敏郎)

苜蓿(うまごやし)はクローバー(別名しろつめぐさ)とは正確には別種。苜蓿は、どちらかと言えば、カタバミに似ているでしょうか、露地の割れ目にでも見かけるあの小さな黄色い花の咲いている草です。

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名前の通り牧草になるそうですが、句ではしろつめぐさとして詠まれるようですね。昔は、どこにでも繁茂していたクローバー。飽きることなく、花冠を作り、四葉を捜したものですが、さて。今日は、あの惨劇のチェルノブイリ事故から30年。あの頃盛り上がった原発運動の展示会に出向いた時の事が思い出されます。廃村にも苜蓿は霊を労わるように、茂っているのでしょうか。

「苜蓿や墓のひとびと天に帰り」(山口誓子

最近、無縁墓が急増している記事をよく見かけ、墓の引っ越しサービス「改葬」の広告がついつい目に留まります。使用期限を定め期限後更新なければ共同埋葬にするような形体も出てきているとか。

「墓のケロイド癒えじクローバー盛り上る」(香西照雄)

墓参りは、彼岸と盆と年始に出向くぐらいになりますが、ふと両隣に向かいのお墓の方の名前は言えますか?なんてふと墓を頭に描いてみます。やはりお墓に入ると、ご近所はその方々になるのでしょうか。一度だけ右隣の方とはお会いした事がありますが、確か真向いの墓は無縁化しています。よく耳にするのが、「墓に入ってまで、家族に縛られるのはこりごり」などと言って樹木葬にするとかなどなど。誰も情報の提供が出来ない世界だけに、夢想するのみにも拘わらず意外にも真剣にそのことに出費する人が居るというのも、縁起担ぎと同じと言えばそうなのでしょうが。曾祖父の辞世の句

「誰知らぬ世界に行けるやまたたのし」

 

グッチの花柄をヒントに型染めようにデザインしてみました。

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“Un bel enterrement n'est pas une improvisation. Il faut y consacrer sa vie.”