切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

型染め柄:花と虫io ②

「蝌蚪生れて月のさざなみ広げたる」(峯尾文世)

蝌蚪:かと

おたまじゃくしの別名。 春》「森深く孤独の―の尾が沈む/斌雄」
《へらに漆をつけて竹簡に書いた文字の線が、初めが太く先細りとなり、1の形に似るところから》中国古代の字体の一。古体篆字(てんじ)のこと

幼き頃、田畑の側溝にあのゼリー状の中に並んだ黒い点の連なりを見つけるのが楽しみでした。そこを狙ってランドセルを放っては日々進化していくのを見るのにウキウキしたものです。

「思わしくないなどまだ無心に蝌蚪とりに」(吉沢大穂)

通信簿の事なのでしょうね。ここまで無心でもなかったですが、うじゃうじゃ尻尾を振って泳ぐ姿を見つけるのがうれしかったですね。

「考へてをらない蝌蚪の頭かな」(後藤比奈夫)

頭でっかちに尻尾だけのシンプルな姿は、続かず後ろ脚が生え、前足まで出てくると幻滅したものですが、確かにじっと見ていた私の頭の中もかなり「カラン」と音がするほどに空洞でしたし、今も...

「蝌蚪に脚生えて楽しくなりし」(中山幸枝)

若冲にオタマジャクシが泳いでいる掛け軸がありましたね。「池辺群虫図」また切ってみたいです。今日は「象の日」なのだそうです。

>1729(享保14)年のこの日、交趾国(現在のベトナム)からの献上品として清の商人により初めて日本に渡来した象が、中御門天皇の御前で披露された。その後江戸に運ばれ、5月27日に将軍徳川吉宗の御覧に供された。

若冲は今年生誕300年になる訳ですから、京に居た若冲が象を見たとは思えず、彼なりの探究心と裕福な環境のなせる技だったのでしょうが、あのマス目もいつかやってみたいです。簡素な構図よりも、どうしても私はあの緻密でとことん書き込んだ構図が好きですが、良し悪し。「蓼食う虫も好き好き」とはいかないでしょうかしらね。

 

ioの図柄「とんぼ」をこれもまた、懲りずに図柄足してあります。この切ってない部分は二度染めで違う柄で染め足す予定です。よってかなり暑苦しいほど柄だらけになるでしょうねf*_*;

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“La parole est inutile quand les yeux communiquent.”