切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

型染め柄:花と虫io ③

「群れ咲いて二人静といふは嘘」(高木晴子)

今朝の新聞の「野の花通信」にフタリシズカとカタカナで表記された絵図が掲載されていました。一瞬蓼かしらと思ったりしながら二つの穂があるのを見て、「二人静」なのだと、4月の季語にあったのを思い出しました。

 低山地の日陰に生える年草の花。 同属の「一人静」が通常一本の穂状花序を出すのに対して二人静は普通二本で白い細かな花を開くことから名がある。 一人静よりやや大振りで一人静より花期が少し遅い。

名前が名前だけに、夫婦の姿を物語るようで、時の流れに花一つに重ねて語れゆくのでしょうか。今日は昭和天皇の誕生日「天長節」。未だに、必ず昭和に換算して年を計算する人が居ますが、私は苦手です。何だかとっても複雑な計算に思えるのですが、それでも、昭和が古い時代にはなってはいませんね。「若いもんは」の代名詞だった昭和生まれが歴史の中に入り込んでいくのですね。

二人静木漏れ日とささやき合ふは」(渡邊千枝子)

二人静しづかにかげをまとひけり」(角川春樹

二人静いやがうえにも雨ぐもり」(木津柳芽)

二人静片方の花穂吹きゐたり」(中澤春)

「愁る妻二人静にものを言ふ」(高橋克郎)

「花白き二人静が夜明け待つ」(高木晴子)

「幽かなる穂花は二人静なる」(加藤三千子)

「静かなる二人静を見て一人」(京極高忠)

二人静墓所に寄るのもえにしかな」(田中螺石)

最近では、金婚式などは珍しいことでなくなり、行政も式典参加者が増え贈答品も貧相になったとか。60年に繰り上げるとか。それより老々介護への対策と思いますが、待機児童の問題が先決でしょうか。オリンピックのエンブレムが決定したら、今度は聖火台をどこにするかなどにスポットが当たり、日陰で咲く二人静も仕舞いに花穂がつかなくなるかもしれません。

 

ioの型デザイン、カナブンでしょうか?鉛筆で縁取りしてあるのは、下にカーボンを引いて型取りをした為です。二重染めするのに、模様が細かすぎて重ねるとどちらの柄もが相殺されるので一度目は二度目の柄を伏せて染めます。f:id:masasarah:20160429093104j:plain

Il est plus facile de contourner les grandes catastrophes conjugales que les minuscules misères de tous les jours.