切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

型染め柄:花と虫io ④

「夜のしじま饒舌となる浅蜊かな」(頓所敏雄)

4月も今日で終わり。昨日は嵐のような風が吹きよく冷えました。ニュースでは北海道の雪景色が映っていましたが、炬燵を仕舞っておらず「やったね」と一人Vサイン。それでも、季節は春を過ぎ、スーパーには浅蜊がざくざくと並び、潮干狩りの時期となっているのでしょうか。私はこれまでに潮干狩りというのをしたことがありません。ただチャンスがなかっただけなのですが、この季節の海は苦手です。

「砂抜きの浅蜊ごとりと動きけり」(廣畑忠明)

昔は必ず市場に「シジミ、浅蜊、ウナギ、あなご」を買う時のご指定のお店がありました。そこで買って来た浅蜊は、砂出しに台所のシンクの横に鍋に塩水を張って置いておきますと、床がビシャビシャになるのでした。

「ことことと煮たる歎きの浅蜊汁」(武藤嘉子)

姑は結婚後海側に住んでいた時期があり、よく浅蜊をバケツ一杯採った話をしてくれ、浅蜊汁を啜る度に「あの浅蜊は美味しかった」と言ったものでした。

「姑の忌の厨に浅蜊哭きにけり」(井田実代子)

ついつい、私も「あの頃は」を言うようになっているかなあっと、浅蜊を見ると思い、正に反面浅蜊です。

浅蜊の斑みなまちまちの運不運」(渕上千津)

 

蝶より、蛾の形の方が絵になると思うのは、私の好みの所為でしょうか。io柄のこれは蛾の一種でしょうか。好きな柄です。

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全貌。スカーフに染めてみるつもりです。嫌がられるでしょうか。運不運。

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“Il y a deux formes de destin : un destin vertical et un destin horizontal.”