切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

手拭多色染め①

すずらんの数だけ音が聞こえたり」(飯岡良一)

5月1日といえば、メーデー。そのニュアンスも今では失せて、今年は日曜日となり、まったくもってGWの真っただ中という感じでしょうか。クリスマスのツリーに、バレンタインデーのチョコやハローウイーンの仮装パーティーなどと欧米からの風習が日本では通例かしていますが、5月1日のスズランは余りイメージないでしょうか。フランスの映画などで必ず出てくるスズランの花束。子供たちが森に行って収穫したのを束ねて街中売っている風景。さてそれも今ではどうなのでしょうね。

「さやさやと宇治の八十八夜かな」(野田ゆたか)

立春から数えて88日目で今年は閏年なので今日となります。さすがに今朝は晴れ渡り炬燵布団を干して片づけることにしました。

「逢ひにゆく八十八夜の雨の坂」(藤田湘子)

農家にとってはこの八十八夜、二百十日と共に、大事な区切りの日。霜が降りるのもこの日迄。実家では、苗代の籾蒔きをしたものです。ベルトコンベアーのような機器を用い、手巻きで、コンベアーに籾箱を乗せ、土を流し入れ、次は籾を均一に撒き、また再度その箱をコンベアーに乗せて土を薄く均一にかぶせます。その重くなった箱を苗代に並べます。そうして、雀にたべられないように覆いをします。そんな手間な作業も省き今では、弟一家は苗を購入しているそうですから、このGWも少しは余裕があるのでしょうか。そんなはずはないでしょうね。

「旅にて今日八十八やと言はれけり」(及川貞)

同じ車窓を眺めていても、水の張った田に目が行く人、新芽の出そろった山に心和む人、畦道を自転車で走らせる人を羨望するように見る人、空の雲を羊に見立てて夢想する人、田んぼに立った看板に目が行く人.. 窓枠で区切られた一コマの映像なのに、そこには様々な情報が詰め込まれて、人の目は瞬時に取捨選択処理をするのでしょうね。幼少期の将棋士谷川浩司さんの話だったと思うのですが、母が活けた花を見て、兄は花の綺麗さに、弟は本数の方にしか目がいかなかったと。いやあ、反対だったでしょうか。それとも二人とも、花には無頓着だったのでしたかしら。

すずらんのひと粒づつに光あり」(永野由美子)

 

さあ、染めのスタートです。そろそろ手ぬぐいが重宝する季節になるでしょうか。今回は二度染めを少し紹介しようと思います。水が緩み、糊落としが楽になりました。防染糊は温度が上がると固まり、下がると溶けます。冬はこの糊落としが辛かったですが、これからはシーズンですね。染め止めの酢酸も凝結しなくなりました。

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これで止めればいいのに、紫に二度染めしました。

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やり過ぎf*_*;

Le premier Mai c'est pas gai
Je trime a dit le muguet
Dix fois plus que d'habitude
Regrettable servitude
Muguetsois pas chicaneur
Car tu donnes du bonheur
Pas cher à tout un chacun
Brin de muguet, tu es quelqu'un.

(Brassens)