切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

ハンカチ染め①

「母の日の肩揉む二人四つの手」(池永雅子)

こんな日であっていいはずなのに、今朝の新聞社会面の記事はつれないです。

特集記事『子どもと貧困ー頼れない親 三歳万引き親は知らない』

今日、5月8日は五(ご)八(よう)で「ごよう」(御用)の語呂合せで「万引き防止の日」だそうですが、何とも不甲斐ない組み合わせでしょうか。慎ましくても、家族が揃い食卓を囲めるほどのご馳走はないはずなのでしょうが、それすらも叶わぬ通過儀礼の一日でしかない日と今日がなっているなら、巷をにぎわせているカーネーションほど酷なものはないでしょうね。

「母の日や裁ち板に傷あまたなる」(阿倍敬子)

曽祖母が亡くなってからの事なのですが、母が言っていたことがあります。「裏庭につながる筋が通りにくうなってやっとわかったんよ。あそこおばあちゃんがいつも草引きしてはったんやねえ」母親が言葉にすることもなく実に当たり前のように日々繰り返してしていることというのは、その存在が消えて初めて気づく事で、誰しにも悔いとともに味わうことなのかもしれませんが、それでいいのかもしれません。それが何より母が生きている間に受ける心無い感謝の品や言葉より、実は口なきながら向こうで喜んでいるのだと思うのです。

「母の日や旧姓残る鯨尺」(久保木千代子)

義母の残り切れで作った手縫いのアンカのカバー、鯨尺の下げ袋、金庫の目隠し布などを無碍に捨てる事が出来るでしょうか。まして、手書きされた旧姓字を見つけたら。ミニマリストにはなれないでしょうね。

「母の日の母に佛飯たかく盛り」(安田登志子)

そんな思いをしてもらう為にも幼い子をお持ちのお母さんには、惜しむことなく只で出来るのですから、愛情だけは注いで頂けることを願うばかりです。見返りはあの世で味わえるのですから、それだけの余裕をどこかで作って下さるように祈っております。

 

染めるのに、手ごろな大きさというのがハンカチサイズです。これぐらいの大きさだと斑なく染まります。

 

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Une mère ne meurt jamais car on l'appelera toujours Maman.