切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

若冲回想

「日の斑にも色を染めたる新樹かな」(稲福昌一)

昨日は8時半出発で東京都立美術館へまっしぐら。上野駅内の切符売り場は奥のトイレまで行列に臨時改札まで設置。上野公園入口の売り場は交番まで。入館の最後尾は行けども行けども切れることなく続き裏手の奉楽堂迄続き辿りついた時は9時半。途中では、水の補給をして下さいなどとアナウンスが入り、水を買いに行く人も現れ、待つ事1時間半。漸く入館出来たかと思えば館内に入ってからも半時間待機。入口で水を無料配布していて頂きましたがベンチはどこも隙間なし。やっと入室を果たしたらトイレで座り込んでしまいました。それにしても待つ間、つくづく感心したのが上野だけでなく東京は緑が豊富ですね。心地よい風に吹かれる木々に魅了され、誰もが心穏やかに待たれていました。

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でもでも、一体この人気沸騰は何なのでしょうね。ちょうど一年前だったでしょうかサントリー美術館での「蕪村と若冲」に赴いた時はそんな混雑もなかったように思うのですが、動植綵絵30幅展示の影響でしょうか。 

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確かに弧を描くように並べられた30幅の展示は圧巻でしたが、お軸の下半分を覆う頭数の多さも壮絶。巻紙はケースに入れられているので、遠くからは眺められずそのケースに見入るにはまた行列です。菜蟲譜は私の中でも好きな作品です。野菜は模切したことはあるのですが、虫編は私の図画集には掲載がなく、今度やってみたいとついついスケッチしてしまいました。

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「果蔬涅槃図」は館内の案内員さんも言われていましたがテレビで紹介されていたのでしょうね。凄い人だかりです。サントリー美術館で始めて見た時はとても印象に残り早速帰宅して模切しましたが、あの折は誰も振り向くこともないようでしたから、テレビの影響は多大ですね。

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何度も館内を行ったり来たりしましたが足腰の疲労も倍化して後ろ髪引かれるも、退出。それでも未練あり、画集を二つも買ってしまいました。さあって、また切るかなあっと思っています。18日(水)は65歳以上の方は無料になるとか。どんな騒ぎになるのでしょうね。出向かれる方はくれぐれもお気をつけになって水分補給忘れずに覚悟してお出掛け下さい。

Les succès de la vogue sont comme les pains de sucre; ils sont doux, se fondent vite et finissent en pointe.