切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

木綿染めミニサイズ①

「ルビーやダイヤモンドとか蚕豆とか」(小枝恵美子)

ソラマメが店頭に並び出しました。義母の好物で嫁いだ当初、母は娘が世話になるからと、それは懸命に量産していたものでした。

「そらまめや翡翠の色をさやの中」(吉沢陽子)

ソラマメは漢字で書くと、空豆か蚕豆になりますが、なぜ「蚕」の字を当てるのかと思いましたら、莢(さや)の形が蚕に似ているから、もしくは蚕が繭を作る時期に美味しくなるからなのだそうです。「空」の方は、空に向かって実るからでしょうか。

「誰かれに上げた空豆嵩だかし」(中野哲子)

大量に貰い受けた空豆の嵩張る莢のまま袋に小分けして義母と配り回ったものでしたが、いざ買うとなると、一房30円。

「空豆や身に覚えある過保護かな」(おださやか)

ふわふわの綿に覆われたふっくらした豆はお多福豆というのはいい名前ですね。大事に大事に一心に愛を受ける事に何のお咎めがあるというのでしょうね。

「そら豆の餡の饅頭望郷歌」(醍醐季世女)

母は食べきれない空豆を干しておいて、それで小豆に足して「こし餡」をつくっていました。小豆の灰汁っぽさが空豆を足す事で消えるのか、あっさりした薄紫色の漉し餡は上品な味がして義母もよく食べてくれましたが、それを引き継いで作れる材料も人もいなくなり、郷愁だけが残ってしまいました。

「空豆をふっくらと煮て供へけり」(池崎るり子)

三つ買っても百円もする大事な莢から出して、義母好みの甘辛く煮て、お供えしますからね、しばしお待ちくださいませ。

 

小物作りように木綿布を染めました。生地が小さいと斑も出来ずに綺麗に染まります。

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Sa vie entière, Colombe l'a distribuée aux autres comme une galette des Rois à l'Épiphanie. À présent, elle se garde une part, celle qui contient la fève. Est-ce de l'égoïsme que de se réserver un jardin secret ?