切り切りMme

自作の切り絵を紹介する

透けるプレート:ムーミン②

「初夏だ初夏だ郵便夫にビールのませて」(北原白秋

蒸し暑い日となりました。そうなってくると、ついつい冷蔵庫を開けてぐいっと一杯としたくなるのでしょうか。私はほとんど酒を窘めないのでその境地は申し訳なくも分からず、炭酸ジュースのイメージを重ねるのですが、怒られそうなぐらい温度差があるでしょうね。

「ビールがないビールがない信じられない」(関根誠子)

という訳で、野良仕事の後など汗だくだくになって帰路に着いた時などに、冷蔵庫の中を隅から隅までひっくり返そうとも、一本も見つからないとショックはかなりなのでしょうね。

「原稿が百一枚となる途端我は麦酒をラッパ飲み干す」(吉野秀雄)

これは瓶ビールだからこそ、まさか缶ビールではラッパ飲みとは言わないですね。いつからビールは瓶から缶が主流になったのでしょう。今朝の新聞「サザエさんをさがして」によれば、80年代の規制緩和が全ての主役交代を産んだようです。統計によれば、73年は業界全体でビール類の92.4%が瓶、缶は4.8%に過ぎなかったそうですが、2015年には瓶は9%。缶は71.8%。

「敗れたりきのふ残せしビール飲む」(山口青邨

『とりあえずはビール』の父でしたが、冷蔵庫の中には、よく栓のしたビール瓶が入っていました。炭酸系の気が抜けないように密閉性の高いボトル栓も最近見かけなくなりましたね。一昔前まで、ビールとは、大瓶が当たり前で、一ケース毎、酒屋が配達するものだったのではないでしょうか。大瓶の量は633ml なのだそうですが、今はほとんどお目にかかることもないですか。

「冷え過ぎしビールは友の栄進よ」(草間時彦)

ビールは井戸水で冷やすのが一番などと言う人が通人かのように言われましたが、それも死語と化していまいました。それにしても、「たかがビールされどビール」とビールの所為にしてでも、己の心をぶつける相手がないとは社会とは思うようにならぬ物ですね。

「大衆にちがひなきわれビールのむ」(京極杞陽)

それが今では、ビール離れと聞くと、大衆意識すらもが薄れていっているのでしょうか。憂さ晴らしはワインとか。そうなると、我が身の失態すらもを、銘柄の所為にでもするのでしょうかしらと思うと、もう完全に異星人かもしれません。

 

色づけに最近は、セロファンを用いていますが、原色5色からなるオーソドックスなセロファンを用いたのはこの中の紺色と赤色と緑色です。これは素材が薄めですが、透明感が余り上手く出ませんし、糊付けすると水分含むのか縮ます。セロファンもう少し資質検討しようと思っています・

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L'art et le vin sont les joies supérieures de l'homme libre.